日常(終2):エルフ達の支配者
トリティアと一緒に霊樹の実を収穫しているとナナルが近づいて来た。
「ご主人様、外にエルフの族長達が集まっています・・追い返しますか?」
(何で追い返すの?ナナルは外の勢力の大体を敵と認識するところがあった
が最近はそれが顕著に目立ってきたな)
この前のダーク・エルフ達が敵対して来た行為でナナルの思考は、外の
勢力を完全に敵と認識するようになってしまった。
出来ればこの思考を改善して欲しいのだが、ナナルは少し融通が利かな
い性格をしているので難しいかもしれない。
何か彼女の考え方を変える出来事でもなければ変わらないだろう。
コレばかりは今後に期待するしかない。
「追い返さなくていいよ。今会いに行くからトリティアも行く?」
「はい。お供します主様」
ナナルに案内されて外に行くと、エルフの族長達が集まっていた。
既にウォッタムが応対していたらしく先に来ていたウォッタムは僕に近
づいて来て軽くお辞儀をしてから状況を説明してくれた。
「エルフ達が申すには、ダーク・エルフ族を除くエルフの全部族が朗児様の
支配下に入りたいと申しています」
(は?・・配下?何でそんな事に?)
僕は、ハイ・エルフの代表の一人になっていたエルラさんに視線を向け
た。
「前々から、そんな話はあったの。でも老エルフ達の反対もあって友好関係
を結ぶところまでになってたんだけど・・」
そこで彼女は一端深呼吸をして、続きの言葉を紡いだ。
「貴方がダーク・エルフの精鋭達を倒した事を、老エルフを含め沢山のエル
フ達が重く受け止めた結果・・傘下入りという選択肢を族長達が決めたの」
(実際にダーク・エルフを倒したのは、ナナルやウォッタムだったけどね)
どうすしようかと悩み、僕は周りの眷属達に視線をやる。
皆ただ黙っていて僕にお任せしますと言うような態度だ。
今後の事を考えれば、悪く無い意見だと僕も思う。
何を此方の眷属達は、僕を何処か神格化しているところがある。
このままダーク・エルフみたいな勢力がこの森に出来たら僕の眷属達は
一切の躊躇いも無くそれを屠るだろう。
別にそれに問題は感じない。だが、この森がその余波で荒廃するのは嫌
だなとは思う。
僕の眷属達は、皆戦闘力が化物だ。それが本気でこの森で暴れれば・・
瞬く間に地獄がこの森に出来るだろう。
(住んでる場所が、荒廃するのは嫌だな)
トリティアの本体に登って見たあの綺麗な光景が無くなるのは僕的には
ちょっと嫌だ。
だから・・
「わかりました。その提案を受け入れます」
そう決断した。その決断を聞いたエルフの族長達は少しホッとした表情に
なった。
「それでは我等の新しい主に、我等からの贈り物です」
そうハレイドが言うと各種族の族長達が、各々の献上品を持って来た。
まず風のエルフ族の族長ウルドは
「刀でゴザルよ」
そう言って一振りの刀を献上してきた。
(僕の新武器候補だな)
次に土のエルフ族から族長の代理のチャルミーナが
(また逃げたのチャル?)
「妹製作の鎧ですよ」
そう言って、重装鎧を献上してきた。
三番目に、火のエルフ族族長のカルドが
「火の精霊の加護が付いたお守りだぜ兄貴!」
そう言ってペンダントを献上してきた。
(何故兄貴?)
四番目に、水のエルフ族族長のリアスが
「私が使っているガントレットと同じ物です」
と言って、水色の金属で出来たガントレットを献上してきた。
(え!・・リアスさんて前衛タイプだったの?)
最後に、ハイ・エルフ族族長のハレイドが
「私は、魔法の杖を献上しよう」
そう言って、使いやすそうな杖を献上してきた。
(特に思うこと無し)
献上品を献上し終わると、エルフの族長達は全員跪いて僕に頭を下げた。
そして
「「「「「我らの忠誠と精霊を今此処に貴方に捧げます」」」」」
という誓いの言葉を僕に誓った。
それが終わると、皆で酒盛りをするのだった。
続く




