ベクトル
矢印を探している
俺がこれまで見ていた風景はまやかしだった
辿り着いたときには現実はぐにゃぐにゃになっていた
転がっているだけ
俺が世界だと思い一度だって疑うことのなかったその場所や空気がなにもかもしぼんでしまっていた
おもちゃみたいだ
だらり、と熔け転がって再び癒着した
ハリ鋼が俺の眼孔を至近距離から鋭ルドク狙っていたのだ
現実はただの絵画だ
高次の存在、その誰かに書かれたダミーの現実だった
まえもうしろもないふうけい
世界は偽物でせかいは玩具
気付けば俺は淵にいて
ソイツを綱渡りする以外
経路はないらしい
動けば動くだけすべては崩れ墜ちていく
時間が俺自体から消えていく
それでいて急にまやかしだったせかいが興味津々におもえてくる
いしきはいきかえった
いしきはいきを吹き返す
変化に重要性がなく
こころは躍った
眺めている
それは過去だったか
いつともなく
深淵を眺め下ろす俺は特別である
淵にすわり、淵は座るものだ、淵とは据わりがいいということだ
深淵は永劫に
真っ直ぐ延び墜ちている
深淵があったからなのか
それとも俺のが先だっただろうか
それにしても俺はあいている
ぽっかりと孔が
こころに
からだに
いのちに
そして
あたまんなかぽっかりと
しんえん
脳髄はどっぷりと空洞
風が抜けていく
俺を掻き消しにやってくる
俺は向こうへ飛んでいく消えていく
俺は眺め下ろす
三つの巨大な深淵を
心臓に空いた深淵
益々
冷酷苛烈を極め
暴力は
俺の空いた胸ぐらを通過する
凍て
凍ては気力のすべて凝固らせ
深く険しい傷は
軈て痛みから振るわせた
痛い
痛々しい
創が疼いて
狂わせる凍ての応酬が
心臓突き破った凍えたクウキ
切り裂いて
風が流れていく
俺の心臓を
ギザギザにかなぐり捨て
血液を
いのちのタスキを
凍らせて
すべてが
死んだ
圧迫され切ない俺は
深淵を
ふかく抉る
精神の遣り場なく
眼差し
寒い
たださむい
こころが
寂しい
切ない
俺は痛い
心臓が痛く
風が吹く
心臓に空いた深淵
吹き荒ぶ風
心臓は揺れ
痛い
堪らない
狂いそうだ
俺
口腔から肛門に駆ける深淵
風が通るたび
俺は渇く
渇く
渇いて
仕方がないんだ
ああ
渇いた前立腺の飢え
生殖活動は
吹き荒ぶ風に追いやられ
渇いて
渇いて
仕方がないんだ
ああ
狂いたい
カラダジュウの粘膜涸れ
性的衝動のすべて
カラッカラになって
渇いて
張り付いて
吹いて
吹いて
渇きはいしきじゅう支配し
仕舞いに
魅了した
狂った脳髄
干からびた前立腺
パリパリに乾き切った
生殖器
生殖器
ササクレと
ササクレが
擦スレ逢い
互いを
傷付け
斬裂いて
噴き出した痛みが
砂嵐
お陰で
俺はエクスタシーへと昇り詰め
滝のような劇痛
つまり
渇きは通り過ぎている
俺は狂っている
風が通る
砂が痛みのように運ばれてゆく
脳髄に宿る孔
ああ
ああ
俺は喪失われた俺ジタイだ
風が通るたび
これまでのすべてが風化していく
もうすでに
完了している
せかいは消えている
ただ砂埃だけ舞って
遠くへ運ばれて
無くなっていったのだ
俺はもういない
深淵はふかく延び墜ちる
誰だっけ
俺は
すべては
流れさり
すべては
砂埃
俺を
掻き消し
俺は
延び墜ちる
風が通る
崩れ堕ちた
せかいは消えた
脳髄は風化して
完了している
流れいく風の通り道
三つの深淵はふかく延び墜ちる
俺は心臓が穿たれた
切ない
切なすぎ痛々しい
俺は前立腺が深淵だっ
渇く
渇く
激痛エクスタシー
砂嵐
俺は脳髄が
空洞
風化する
すべては崩れ
流れ墜ちていく
深淵から見下ろす
さらさらと淀みなく
美しい音楽みたいに流れゆく
あれは生命ってやつだ
星々
大銀河
超銀河のフィラメントがサラサラと
砂埃の乱舞と秩序の循環運動が
伸び乱れるようで永遠に繋がっている
断ち斬りたい
どんなに切れ味のいい太刀であっても
砂埃の流れを
循環する美しい秩序のさらさらを
断つことが出来ない
現実は
語られてあることだろう
ならば
深淵を掻い潜る
俺はばらばらにホドケユク
俺は矢印を探してた
矢印を探してた
現実だと
世界だと
ジョーシキだと
当たり前だと
俺に強制する
俺を脅迫し責め苦しめる
苛イナメ迫害の暴力の
それを
斜めに切り裂いて
深淵を遥か斜めに
破り去る
常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識常識現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実現実識常 斜 界世実現ンゼウト実現界世識常界世識常界世実現ンゼウト実現界世識常界世実現ンゼウト実現識常界世識常実現ンゼウト実現界世識常界世実現ンゼウト 俺は め 破り棄てる ンゼウト実現界世識常界世実現界世実現ンゼウト実現界世識常実現ンゼウト実現識常界世実現界世識常実現ンゼウト実現識常界世識常実現ンゼウト に ンゼウト実現界世識常界世実現ンゼウト世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界トウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼントウゼン|オレンジの衒らう龍青い深く深く深海澱青い不死鳥と絡み合っている!渇ききった蔦浮き出でテカ前立腺をギザギザむクザクザに擦り合わせ砂埃の潮を噴射させるジェット真っ青な射精と飛沫き騰げ燃えたつ深まる帯オレンジに沸き立つ深い霧青にめた龍ナキオレンジ炎鳳凰と青メシのセックス快楽めくディ激渇いてキシ噴き騰がった||赤の心臓目眩緑ム蕀締め上げセメれる!!切ない切ない切ない切ない切ない切ない切ない切ない・・・・・締め上げるルキ心臓唸りシー騰ゲル緑めちて濃い 風が通る 緑イキ心臓赤ぬだらり血管ヌメト突き破り世界ぬど強烈酸をぶっかけられ緑ようにドロドロへめ溶けしまうせかいは発ち籠めげ赤じ緑ぬじぬオドロオドロシイ混シュプー淆だ|||紫ぬ脳髄サラサラ堕ちいくヌルヌルし黄金ろみ忘却風化する風化する風化する風化する風化する風化する風化する風化する風化する風化する風化する風化する・・・・・・黄金の風化。脳髄はせらせらせらせら紫と黄金に青い不死鳥の花弁なりて散乱オレンジの前立腺ビリリリリがカサカサ緑心臓揺す音ジメン強烈酸ぶちまけた青とオレンジムメリ世界は紫の鳳凰赤のシャード蕀。緑のフィラメント稲妻ギサラサラ赤い深淵に堕ちていく強烈な瘴気セックス締め上げる紫の激前立腺。 俺は射精咆哮 深淵を遥か斜めに切り裂く ゲイザ黄金モキ青ヌセックスげ紫レラ前立腺ユト不死鳥サラサラオレンジめちて風化なり脳髄紫の鳳凰黄金に青い龍立ち篭めのオレンジ不死鳥風化するフィラメントじんわり赤い深淵青い血管ぬれ血液射精ぬに紫にねっぷり唸り仰ねして俺は深淵を斜めに切り裂いた・・・・・・
俺の三つの深淵
青臓
オレンジ立腺
脳緑髄
心臓が凍て黄金
前立腺が渇き丹
脳髄がサラサラと紫堕ちていく
深淵
世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世 俺は カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛 斜めに タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ 斬り裂いた 世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ世カイ痛タイ