表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何度も言うがライトルのSSなんだぜ!  作者: ビタミンA
ライトルSSゥウ!!!!
3/4

レスクヴァの場合 その①


私の名前はレスクヴァ


トール様の側近です


今日は前に私が陥れられた話をしようと思います


私だってそんな話はしたくないんだけど


トール様が


「じゃんけんで負けた方が最近あった恥ずかしい話をしようぜ!」


とか言い出して…



いや、私は全戦全勝だったんだけど


トール様が泣きついてきて

渋々負けたら、やれ話せと責め立てられて…


全く、仕方がないですね


というわけで話しますね





□■□■□■□




真っ白で何もない部屋


そこには人間界を写す画面が一つと、二人の兄妹だけが存在した


画面の中ではクソムカつく代理が悪魔と戦っている


限定解除で理性が飛んでやんの


ザマァwww




「なんかつまんないわねー」


私はぶすっとして呟く


「お兄ちゃんは最愛の妹と二人きりでとても楽しいぞ?」


ニッコニコの笑顔で、私を舐め回すように見るこの変態は、シャルヴィ。私の兄で重度のシスコン


「キモイ。こっち見んな」


「そう引き離すような態度もレスクヴァらしいね〜」


しまった、こいつシスコンでドMだった


「キモイ。死ね。…あーぁ、私も聖戦に参加したいなー。見てるだけじゃつまんないし」


画面の中で悪魔をグチャグチャにしている黄色い髪の青年を、ジト目で眺めながら残念そうに語るレスクヴァ


「仕方ないよ。俺達はただの側近。神じゃないから聖戦には出れない」


「でもさ!人間派閥って人間ってついてるじゃん!私達人間じゃん!出れるじゃん!人間派閥のリーダーも人間じゃん!」


食い気味に兄を問い詰める妹


「お、落ち着いて!人間派閥とはいっても、神々の戦いだ。人間派閥の人間も最小限の二人にとどめてるんだよ。それ以上は駄目だって言われたんだよ!」


わたわたと説明するシャルヴィ


「なら私達二人でいいじゃん!もー!ムカつく!」


なんなのよ!私だって戦えるわよ!神くらい簡単に捻ってやるわ!


それより人間派閥のその二人の人間って強いのかしら?

私より弱かったら暗殺してやる

どうやって殺してやろうしら

フフフ…


思わずニヤついてしまう


「レ、レスクヴァさん?なんか恐ろしいこと考えてません?」


ガタガタと体を震わせるシャルヴィ


「まずはあんたで実験してやろうか?」


ギロッとシャルヴィを睨みつける


「お願いします」


ガバッと頭を下げるシャルヴィ


しまった、こいつ変態だった


「いいわ、ならひとまずこれで…」



『遅くなったな』


画面から聞いたことない声が聞こえる


何気なく画面を振り向くと、黒い槍を持った少年が立っていた


「あ、レスクヴァ。その人だよ。人間派閥のリーダー」


画面を指さして言うシャルヴィ


「え!!」


手に持っていたナイフ(麻痺毒仕込み済)を手放し、食い入るように画面を見る


そこには圧倒的な力で悪魔を蹂躙する少年の姿が映し出されていた




「強…」


考えていたことが思わず口に出る


何こいつ!チートか!強すぎるだろ!私じゃ歯が立たないじゃない!これが…人間派閥のリーダー!


「ねぇ兄貴!こいつ名前なんていうの!?」


歓喜のあまりテンションが上がる

こいつを倒せるようになりたい!

頭はそれでいっぱいだ


「チッチッ、違うだろ?妹よ。知りたいなら俺のことは兄貴ではなくお兄ちゃんと…」


シャルヴィが喋り終わる前に、先程手放したナイフを拾い、即座にシャルヴィの首元に突き付ける


「…言え」


ドスを利かせて言うレスクヴァ


「え、あ…た、高橋…裕也……です」


「へぇー」


そう言いながら実の兄に毒付きナイフを突き刺す妹


「ぎゃぁぁぁああああ!!?」


喉から血(微量)が流れ出し、悲鳴を上げて転がり回る


が、しばらくすると転がるのをやめ、喉をおさえ始めた

悲鳴も「ヵ…ァ…ヵッ…」などと、絞め殺されるような声になってきた


あぁ、毒が回ってきたか

全身が麻痺して呼吸が出来ないようだな

男が呼吸困難ごときで情けない(←!?)


苦しそうにもがく兄を蹴り飛ばす妹


いいのだ

こいつはこんなんじゃ死なないし



シャルヴィの動きがピタッと止まると同時に、何もなかったように立ち上がった


「っぶねぇ…今のはマジでヤバかった」


ブワァッと冷や汗をかくシャルヴィ


ほら、危なかったとか言ってるけど死なないでしょ?



…シネバヨカッタノニ



「それより、なんで高橋ってやつはあんなに強いの?」


レスクヴァが問いかけるがシャルヴィは「実の兄が死にかけたのにそれより!?兄の死より重大なことある!?」とか何とか叫んでいる


うるさい死ね


「うぅ…妹が酷い……。さて、高橋さんの強さはあれだ。《中二病》だ」


「中二病?なにそれ」


初めて聞いた言葉だ


「中二病ってどうするの?あの槍が中二病?」


はてなマークを頭に並べる妹

かわゆい


(こういう顔を見たいのだよ兄は。だが、先程のナイフはいただけないな。やられたらやり返す。倍返しだ!)


「中二病がどんなのか知りたいの?」


シャルヴィが問いかける


「あいつの強さの源なんでしょ?知りたいわよ」


「ならちょっと待ってて」


バタバタと慌ててシャルヴィはどこかへ消えてった




□■□数分後□■□




「ごめん!遅くなった!」


紙袋を沢山抱えたシャルヴィがバタバタと帰ってきた


不思議に思って見ていると、中から布を取り出した


「はい!これ!」


そして満面の笑顔でそれを差し出す


「?」


受け取って広げてみると

服だった


「何?これ着ればいいの?」


「そだよ」


そうだ、それを着るんだ!





〜シャルヴィside〜




悟られないように、慎重に、ニヤケないようにそれを渡す


レスクヴァはそれを広げる


そう、例のそれとは



チャイナ服であった



「何?これ着ればいいの?」


純真無垢

かどうかは疑問だが、何も知らないレスクヴァは首をかしげながら聞いてくる


ヤバイ、可愛い


た、耐えろ自分!

まだここからだぞ!!


「そ、そだよ」


ぎこちなく答える


と、レスクヴァはジト目でこっちを睨む


ヤバイ!バレる!何か言い訳を…


「そ、そういう服を媒介として力を引き出すんだよ!中二病は!!」


あ、これ無理あるな、詰んだわ


レスクヴァはしばらく睨みをきかせたがフンッとそっぽを向いて


「じゃ、着てくるから」


と言ってスタスタと歩いていった


耐えろ…

耐えろ…!!


レスクヴァがいなくなる


と、同時に


「しゃぁぁぁぁぁァァァァァ!!!!」


全身全霊を込めた叫びとガッツポーズで喜びを表す


勝った!

チャイナ服だ!

わーい!

(*´∀`*)


「ヒャッハァ!お兄ちゃんにナイフを刺したレスクヴァが悪いんだぞ!」


ヤバイ、ニヤケが止まらない


しかも、まだコスプ…

いや、着替えはまだまだあるッ!


山積みになった紙袋を横目で見つつ、踊り出すシャルヴィ


初登場時のクールなイメージはとうの昔に砕け散っている



「着替えてきたわよー」


後ろから声が聞こえ、音速で振り返る。と、そこには


バッチリとチャイナ服を着こなしたレスクヴァの姿があった



「…もう死んでもいい」


小さく呟くシャルヴィ


「ねーねー兄貴!これ着ても全然強くなった気がしないんだけど」


ムスッとした顔だが、チャイナ服だからおけb


「服もその人に合ったものしか力を発揮できないんだよ。合うまで着続けなきゃ」


そういってミニスカサンタのコスプレを差し出す


「結構めんどくさいのね…」


ミニスカサンタを取って、また着替えに行くレスクヴァ



いやーこの女子の着替えを待ってる時間ってのもいいよね


どうなるんだろうとか想像が膨らむ







その後もシャルヴィの暴走は留まらず

学生服、ナース、ミニスカポリス、バニーガール、初音○クなどコスプレ鑑賞会は続いた


え?そんなのどうやって手にいれたかだって?


そんなのシャルヴィ本人に聞いてくれ






「ただいまー」


コスプレ鑑賞会も終盤の水着集となり、レスクヴァがスク水を来てきた時点で、トールが帰ってきた


なぜだろう、すごく嫌な予感がする


「うわっ!レスクヴァ!なんでお前スク水なんか着てんの!?」


トールがビックリして叫ぶ


「え?これ中二病じゃないの?」


レスクヴァもビックリして叫ぶ


「うん。違うけど」


「え?」


グリンッとこっちを向くレスクヴァ


その目は殺意で埋め尽くされている


目で殺すってやつか

一歩も動けない


サヨナラみんな

俺はもう満足だ




殺風景で、真っ白で、何もない静かな部屋には断末魔だけが響いていた




〜レスクヴァside〜




「ほんっっと!信じられない!!」


怒るレスクヴァの足元には、原型をとどめていないシャルヴィの姿があった


「何が中二病よ!全然違うじゃない!」


トールも横でオロオロと涙目でキョドっている


雷神を涙目にさせる程のオーラが出ている

もはや神を超越してるのではないだろうか


「やっぱ兄貴なんて嫌いだーー!!」


足元の肉塊(シャルヴィ)を蹴り飛ばし、走り出すレスクヴァ



だが、


それを遮るようにトールが立ちはだかる


「待て、レスクヴァ。お前の兄貴は嘘は言ってない!」


「!?」


トール様は何を言っているのであろうか

この救いようのない変態を庇おうというのか?


「お前の兄貴が用意した服の中に、中二病はあった!!」


そう言ってバッと、ゴスゴスしたゴスロリを掲げる


「これが中二病だ!!」


こ、これが…!?

トール様が言うなら本当だろう


「兄貴に礼を言うんだな」


全ては俺のおかげ。みたいな雰囲気を醸し出してトールはドヤ顔をキメる


さっきまで涙ぐんでたのは誰だ



レスクヴァはゴスロリを受け取り、シャルヴィの元へ走る


そして


「兄貴っ!ありがとね!!」


ニッコリ笑って


シャルヴィを踏みつけた


「これは感謝するとして、他のやつは全く意味ないよネ」



殺風景で、真っ白で、何もない静かな部屋に、再び断末魔が響いた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ