前へ目次 次へ PR 21/159 九 **** どさり。クラウドは荒い息のまま地面に倒れる。 その様子を、ウエーバーはどうすることも出来ないまま見つめていた。 『逃げなさい、早く!!』 脳裏には、幼い頃の映像が掠めていた。 全てが真っ赤に染まっていく。 大事なものが、全て自分のせいで零れ落ちていく感覚。 自分のせいで、何もかもが全て消えていった。 かたかたと全身が小刻みに震えていく。 「あ、あ、あぁ、あぁぁあぁぁああぁぁ!!!!」 ウエーバーの悲痛な叫びが、森に木霊した。