ユダヤの福音書 第十一章
魔法式と計算式について。
11
1この書は1~10の説教集、11~21の神癒集、22~33の十字集、34~40の復活集をまとめた物であり、神が時間から自由である事を明らかにする書なのである。
2とこしへ(え)の神、主は生きておられる。
3ところで、イエスには人間の目からは隠された力があった。
4それは悪霊追い出しと神癒であった。
5イエスはある人、サマリア人の悪霊によってけがし事をさせられている人を見て、ある事を思い立った。
6言葉により悪霊を追い出し、行動により病魔を追い出す事を考えついたのである。(そして、死をも人々から分かつ事を定められたのである。(聖定))
7さっそく、その人の元に行って、有無を言わせず追い出した。
「この人より出ていけ。」
8その後で、その人にイエスは「私に感謝するのではなく、私を遣わした方こそを信じ、感謝なさい。」と言った。
9冷静になったその人はイエスだけに礼を言って終わらせようとしたのである。
10その人はキリストの死後、すぐに旅に出て、三日間で巡礼し、神に祈り感謝し、言葉を投げかけたのである。
11「あなたは神であらせられます。この様な私にはもったいない使徒を送って下さり、ありがとうございます。その人も死んで王の列に並びました。どうか、無力な私をおゆるしください。
12私では、ユダヤ人からあの人を守れなかったのです。人間は何と弱く、罪にまみれているのでしょう。どうぞ愚かな私をおゆるしください。」
13こう言って今は亡きイエスのエルサレムを去って行った。
14何とユダは罪深いのだろう。私は私の罪を負い切れず、他所様まで罪を背負わせ、何と醜く、きたないのだろう。
15この不純の心を持つイスカリオテのユダは魔法世界と言うものを知るまで、魔法全部がきたないものだと思っていたぐらいなのだ。
16何と、第一世界と比べて魔法の何ときよい事だろう。「創世記」は魔法世界、三國の創造主であるコノヘから伝えられた魔法式によって、彼の方、イエスの生命なる言葉、ロゴスによって、第一世界を造ったという内容である。魔法式は計算式によってなり、計算式はヘブライ語の数詞によって埋められる。アハット、シュタイム、シャロッシュ。
17埋めた後は使うのみである。
18念の為、使い方を伝授しておくとしよう。
191足す1は2である。それをロゴスで現すと、光を1として、「「光(1)あれ。」こうして、(足す)光(1)があった。」
20結果として、2(光がロゴスとしても世界としてもある事の結果。)が返される。
21符号を変えて、光が1、闇が-1、という事は、光=昼で、闇=夜である。
22という訳で、第一日の創造は1足す1と1引く1である。
23その一方の結果として、0だから、昼もあって、夜もある世界、正と負が互いに反転する世界(0)である。
24という訳で、創世記の創造は、計算式すなわち、魔法式で表せるものであるという事である。