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【電子書籍化】転生したらラノベヒロインの妹だったので推しの顔を見にライバル校へ行きます。  作者: 雪菊
1章

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10.再引越ししました




生徒会役員になったことにより、寮が即日異動になった。というか気がついたときには引越しが全て終わっており、日上先輩が「部屋に行って足りないものがないか確認するように」とか言っていた。そのまま移っていた。

噂に聞く隠密スキルを持った古くは忍者なんて呼ばれた連中が、引っ越しを知らない間に完了させたらしいのだけど、学院には教職員含めたら一体どれだけの才能の持ち主がいるんだろう。怖い。


一応、女子と男子で館内は分かれているが、食堂や資料室、トレーニングルーム等が共用スペースになっている。

そして、本来の定員が「会長、副会長、書記、会計、広報」の5人らしいんだけど、それでこんな寮という名の館建てたのなんでかな。豪華すぎる。


とはいえ、その施設の充実度は流石としか言いようがない。資料室だけで、もう一つの図書館と言っても過言ではない蔵書数だ。これだけでも生徒会に入る価値があるというもの。

トレーニングルームだって、本来予約して空きがあれば使用できるものなのに、私たちはそういった事務作業なしで使用できるのだ。学校が閉まっているとそういう設備は使用できないものだけれど、この寮ではそれが許される。


極め付けは研究室まで住居スペースとは別に一人一部屋与えられる。部室に行く意味がもうあんまりない。

セキュリティーの面から考えても諸々、こちらに移すのが正解かなって思う。



そういえば、私の役職は書記。

八神先輩曰く、「研究者にお金任せると非常にまずいことになるのは目に見えてるからね」とのことだ。

…言わんとすることはわかる。うちの母と叔父見てたら絶対研究費に莫大な金額を注ぎ込むの知ってるもんね。なんか、お金ない人は公費に手を出すみたいだし。たまにテレビやネットでニュースになっている。

私もお母さんも叔父さんもお金に困ってないのでそういうことはしないけど、話はわかる。相手もやるとは思ってないだろうしね。


字はそれなりに綺麗な方だと思うので、まぁ……よし!字は綺麗な方がメモが意味不明にならなくていいよ。お母さんが言ってた。


ご飯に関してはSクラス寮と同じメニューらしい。

寮にいる間は料理をあまりしないので勘を鈍らせないようにしないといけないかも。普通の家庭料理しか作れないんだけど、なぜか三月くんは食べたがってくれるので。個人的にはお父さんご飯が一番美味しい。


問題としては、推しと一緒にご飯を食べるのが緊張するってことかな……。

お箸の持ち方とか両親に教えてもらったけど合ってるか不安になってきた。あと、食事中に音出てないかとか。



「そんなに緊張することか?その辺のやつら等、食事中なのにしなだれかかってきたりするが」


「光一。君、それ婚約者にバレていないだろうね」


「アイツは俺のストーカーだぞ。知っているに決まっているだろう」



呆れたように返す日上先輩だけど、それって犯罪……。もしや現在紅一点の私消されるのでは?

そんなことを考えていると、私のスマホが震えた。日上先輩が溜息を吐いて、「見てみろ」というのでそっと確認する。



「光一きゅんに色目使わなければなんでもいいぉ!!」



電源を落とした。



「日上先輩」


「何だ」


「光一きゅんって呼ばれてるんですね」



多分混乱しすぎていた。

日上先輩はそれを聞いて「実際に会うと思ったよりマシだ」とどこか遠いところを見ていた。


ところで、これが一番怖いところなのですが、私のメールアドレスどこから漏れたんですかね…?

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― 新着の感想 ―
[一言]  ロックオンされてるがなー!www  ただ、人材的になのか嫁候補なのか。
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