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第4話

第4話です!


私の住んでる所では学校が再開されるそうなので、執筆時間が短くなってしまうのを心配している今日この頃です。


ぜひ楽しんでください!

「ほえ〜、ひっろーい。」

 王宮は、それはそれは豪華なところだった。

 エレストレスの家ですら、異世界感が凄かったけど、王宮も王宮でとにかく凄い。

「ようこそお越しくださいました。」

 馬車から降りようとする私に手が差し伸べられる。

「ありがとう。あなたは……」

 ピシッと整った服装と、優しそうな顔立ち。この青い髪は、確か、

「エレストレス嬢の護衛をさせていただきます、ヨハンです。」

「まぁ、私のようなものに第1騎士団の副団長様がついてくれるなんて、光栄です。」

 原作でもエレストレスの護衛騎士をしていたヨハン。今後の展開でも、いろんなところでエレストレスを守っていたすごい騎士だ。

「わざわざ護衛だなんて、私、お手を煩わせてしまっていませんか?」

 これは全員されてることなのか、はたまたエレストレスだけなのか?

「いえいえ、陛下のご命令ですから、お気になさらないでください」

 屈託のない笑顔……ま、まぶしいっ。

 登場人物がみんな美男美女ばかりで目がくらんでしまいそうになる。

 でも……ソルトにしても、ヨハンにしても、 ちょっと過保護すぎなんじゃない?

 当事者にならなきゃわからないことってあるのね。


 そうして私は、会場までヨハンに手を引かれて案内されたのた。

 そして、足を踏み入れた瞬間ー、

(これだ、原作にあったシーン)

 一斉に目線が向けられる。自意識過剰ってわけでもなくて、本当に見られてるんだ。

 確かに、少し居心地が悪い。

 みんながヒソヒソと何かを話している。耳を傾けると、ソルトの言った通り、何故か私は人気者らしい。

 まあ、自分でも見惚れるくらい可愛いから仕方ない。かな?

「こっちですよ、エレストレス様」

「あら、会場はここですよね?」

「はい、ですがこちらでお待ちください」

 あれ、原作では、こんなこと無かったんだけど……。

 とりあえずヨハンについていく。連れていかれた先には、私の他にも何人か女の子たちがいた。みんな着飾って美しい。

 うーん、なんで連れてこられたんだ?

「こんにちは」

 その場にいた少女の1人に声をかけられる。凛々しくて端正な顔立ちの少女だ。

「私、セレイヌ=ジ=アルセラです。」

 アルセラ家といえば、有名な騎士の一家だ。

 原作で出てきたのはもっと先だったはずだけど……。

「エレストレス=セレスティアです。」

「うふふ、気軽にセレイヌって呼んで頂戴な、エレストレス」

 よかった、話しかけてくれて。じゃないとアウェイ感がすごかったから。

「ねえ知ってる?どうして私たちがここに集められたのか。」

 セレイヌが聞いてきた、この人は、コミュ力が高いのかもしれない。

「知らないわ、なんでなのかしら。」

「なんでもね」

 セレイヌの口が耳元へ寄ってくる。

「皇太子様のお嫁さん候補らしいわよ。」

「えっ?!」

 候補、確かに、2年前言われたのは私は候補、だったけど。

 こんなイベント、無かったはずなんだけどなぁ。

「セレイヌも、お嫁さんになりたいの?」

「もちろんよ!あんなに優しくてカッコいい皇子様と一緒に過ごせるなんて……はぁ。すてき。」

 この中から皇太子妃を選ぶんだとしたら。

 もしかして、うまくやったらもしかしたらアルフレッドじゃなくて、レイスフィールドと結婚できるかもしれないってことなのかな?


 この時の私は、楽観的に考えすぎていた……少しずつ、原作と違うことが起こっているということを。


いかがでしたか?


第5話は、5月23日の土曜日に更新予定です!


星宮未羽の他の作品もぜひ!

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めましてっ。 新着の活動報告から参りました。 拝読させて頂きました! 個人的には主人公が好きだという小説とこれからどう話が解離していくのか気になるところですっ。 ただ、受験生ということ…
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