暴走した竜神
長らく久しぶりの投稿です。
「へぇ...俺を消し炭にねぇ。出来たらいいな。」
「出来たらじゃない。するんだよ...確実に!」
そう言うと竜神は天叢雲剣を創造し、時龍に斬りかかった。しかし、時龍は竜神の斬撃をいとも簡単に止めた。
「確かにさっきの天狗よりは強い...が、俺の相手では無いな。」
時龍は竜神の剣を弾くと、少し離れて構えていた武器をスキマに直した。
「お前...何故武器を直した!」
「まあ、まて。そんなに興奮するんじゃねえよ。創符「創竜剣」。」
時龍はスペルカード?を唱えて、武器を創造した。
「この武器は修行や雑魚敵に使う武器なんだ。何故この武器を出したか分かるか?」
「...どうせ俺が弱いって言うんだろ?」
「そうだ。お前は弱すぎる。だからこの武器にした。」
時龍はそこまで言うと、竜神に一瞬で詰め寄り斬りかかった。
「なっ!?」
竜神はその斬撃を紙一重で躱し、距離を取った。しかし、時龍は縮地を使いすぐに詰め寄ってきた。
「くっ!!」
竜神は瞬発的に時龍に斬撃を放った。時龍はそれを避けることも無く、剣で受け止める事もせず、竜神の斬撃を白刃取りで受け止めていた。
「俺の斬撃を素手で!?」
「残念だったな。俺は師匠に白刃取りを習っていたんだ。それと、追加だ!」
時龍は剣を離したかと思うと、竜神の脇腹に回し蹴りを放った。竜神は体制を立て直せないでガードも出来ずに食らってしまった。
「ぐっ...まさかこんなに強いとは...!」
「言っとくがまだまだ本気は出てないからな?」
「だろうな...お前の顔を見たらすぐ分かる。余裕な表情をしているからな。」
「んで、どうするんだ?このまま戦っても勝てないと思うが?」
「........」
しかし、竜神は黙ったままで何の反応が無かった。
(...ん?何だこの違和感...あいつの雰囲気が何かおかしいな...)
時龍は竜神の微かな違和感に気付いていたが、それが何だか分からなかった。
「........」
竜神は相変わらず黙ったまま、いきなり斬りかかってきた。
「...何!?」
時龍は竜神の斬撃を何とか防いだ。そして、違和感の正体を掴んだ。
(こいつ!完全な無意識になっていやがる!)
時龍は竜神から距離を取り、心の中で舌打ちをした。
(くそ!こいつを完全に舐めていた!まさか完全な無意識になっているとはな..これじゃあ超直感が使えねぇな...)
時龍は竜神の攻撃を全て超直感で弾いていたのだ。しかし、竜神が完全無意識になってしまったので超直感が使えなくなってしまった。
(さて...超直感が使えないとなるとスタップクラナーを使うしかないが...無意識だからどんな行動をするか分からねぇから使うのは厳しいな...)
「........」
竜神は時龍が考え事をしている間に、新しく武器を創造した。その武器は剣の形をしていたが、他の誰が見ても剣とは言えない大きさをしていた。
「おいおい...何だよあの馬鹿デカイ剣は!!」
すると、離れて見ていた紅夢が俺に向かって
「早く離れて!!」
と言ってきた。俺はすぐにその場から離れると、さっきまで立っていた場所に巨大なクレーターが出来ていた。
「大丈夫か!?時龍!!」
「ああ、俺は無事だ。しかし何だよあの破壊力は!」
「多分、暴走をしているので力の加減が出来ていないのでしょう。」
「あれ暴走しているのか!?」
「みたいだな。お前を止めに来た筈が、竜神を止める事になるとはな。」
「それで、どうするんだ?このままじゃ、近くにいる天狗達が被害を受けるぞ?」
「確かに...俺達だけであいつを止めるのは出来るだろう。だが、天狗達を守る為に人員を割くのはキツイだろうな...」
「ならばどうするんですか!?」
「あいつの攻撃を止めながら天狗達を守らないといけないだろうな。」
「それでは竜神さんを止めるのは難しいですよ?!」
「そんな事は分かっている!せめて、あと一人実力のあるやつが来てくれたら...!」
三人がどうするか話しているうちに、竜神は何時の間にか目の前に立っていた。
「っ!?しまっ...!」
三人は竜神の不意の攻撃を食らった...筈だった。しかし、竜神の斬撃は三人には届かなかった。
「全く...永遠亭にいたと思ったら...これは一体どんな状況なんですか...」
竜神の剣は、何時の間にか来ていた謎の男によって受け止められていた。
「何だかよく分からないですが、手伝いますよ。」
男は竜神の剣を横にずらし、蹴り飛ばした。
「自己紹介したい所ですが、今は後ですね。名前だけは言っておきます。俺は泡沫カゲロウ。欠陥製品です。」
今回、出て頂いた方は泡沫カゲロウ様です。
作品紹介
・欠陥製品の幻想入り
是非読んで下さい!
後、コラボに参加して頂きありがとうございます!
まだ他にもコラボして頂く予定になっている方がお二人います!後々出てきますので、お待ちして下さると幸いです!