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はんぶんこ。  作者: 蒼橋 凛
3/3

恐怖、そして葛藤

もし、自分の家に「出る」っぽいという事実を知ってしまった時、あなたはどうするでしょうか。

ましてや、それが一人暮らしのアパートだったら、、、


 「いる」と言ってもずっとこの部屋にいるわけではない。たまに現れては、消える。用が済んだら元の世界に帰っていくっぽいのだ。その現象が続くようになって二週間がたつが、なんとなく「そいつ」の気配がわかるようになってきた。そいつが現れた時には、ゾワッと悪寒のような感覚に襲われる。どこか部屋の空気がひんやりとしてくるのだ。そしてなにより、そいつはどうやらテレビから出入りしていようだ。某ホラー映画のように這ってではなさそうだが。そして、決まってテレビの電源が勝手についた時にその寒さに襲われる。そうしてテレビがついた時はなぜか決まって画面が砂嵐なのだ。怖いなんてものじゃない。いきなりテレビがついたと思ったら、「ザー」という音と共に寒けがして「何か」が僕の横をスーッと抜けていくのだ。


 そして今日も例外ではなかった。洗面所で歯を磨いていた時、静かな室内が突然、「雑音」に包まれた。テレビがついたのである。そしてそのテレビから発せられてる音から今テレビがどのような画面なのかは容易に想像できた。あの感覚が再び僕を襲う。でも今まで、こんな感じの怪奇現象的なことが起きても、何か怪我をしたりだとか、何か不利益を被ったとかそんなことは一度もなかった。だから今回も何も起こさずに帰ってくれるだろう、そう思っていた。

 砂嵐の音はそこまで気に留めず、僕は歯を磨き続けた。洗面台の鏡には自分の頭から腰までが映し出されている。まあ、普通に考えて、その自分以外に「動くもの」なんて映るはずがないのである。ここが普通だったら。

 


最後までお読みいただきありがとうございます!

ここからがいよいよ。。という感じでしょうか笑

どのように展開させていこうかなとワクワクして書いています。

次回も全力で書き殴っていきます、、、

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