朝の瞳
詩で初めて恋愛ものを書いてみました。
昇る朝日は君を輝かせる
淡く光る君の髪
唇は色づいた蜂蜜色
瞳には宝石が宿っている
そんな眼差しで
君はどこを見ているのだろう
いつの間にか、君に追い越されていた
君の一歩手前に立っていよう
君を守ろう
そう決めたあの頃は今どこに?
自分は立ち止まり 君は前へ進んでいく
手を差しのべてほしいだなんて 恥ずかしくて言えないけれど
たとえ自分が君の後ろで助けを求めても
君は気づいてくれないだろう
君は、前しか向いてないのだから
だから追いかけてみたんだ
けれど
いくら追いかけても 走っても
届かなくって
途中で息切れしてしまう
君は覚えてますか?
出会ったあの頃を
一人泣いてる君は美しくて
どこか孤独で
だから決めたんだ
この子を守り尽くそうって思ったんだ
でも そんな必要なかったね
泣いてたあの頃から
君はもう 前を見ていたんだね
昇る朝日は君を輝かせる
君の瞳の宝石の奥に
暗い闇が広がっている
その瞳で
君は何を見てきたの?
君の瞳から 複雑な色をした宝石が溢れだした
宝石の色は 混ざりあって
やがて黒く変わってしまう
君は一人で頑張りすぎたんだよ
自分自身を追い詰めて 傷つけてしまったんだよ
その心の重みが 涙となって現れたんだよ
君は昔から頑張り屋さんだから
この子を守り尽くそうって決めたあの頃
もう君は遠い存在だけれど
もう君に追いつくことは出来ないけれど
自分は
君にとっての心の拠り所になれませんか?
君の悲しみを後ろから受け止められる
そんな存在になれませんか?
君の前で楯になることはできないけれど
君を陰で支えたい
安心して、前へと進んで欲しいんだ
君のことが 好きだから
朝日は空を色づけ
二人の心を照らし始める
君はどこを見ているのだろう
君の瞳は
再び前を見つめている
読んでくださりありがとうございました。
また投稿していきたいと思います。