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~彼女は年上でした~

アクセス数800… 凄い事になってきたな~


ぺこりと頭を下げ彼女の挨拶に答える。


もぞもぞとテントから這い出し素早くテントを畳みトイレに行き、そのまま台所でご飯を作る。



台所といっても部屋が一つしか無いので寝室兼リビング兼台所…つまりワンルーム。


「え〜と、石原さん、素麺食べますか?」


「あ、いいですね素麺、私も食べたいです!」


二人前の素麺を机に並べテレビの電源をいれてワイドショーを鑑賞する


「あ、このタレント結婚するんだ。」


「ホントだ」


和気あいあいと食事を過ごし一緒にテレビを見て笑いあい時間が過ぎ、思った。



この子はいつまで此処に居るんだろう?



見た目どう高く見積もっても高校生だ。パッと見た感じは可愛い中学生だし。間違いなく年下。下手したら小学生だ。家に帰らなくても大丈夫なのか?


彼女は未だに昨日の夜と同じ服のままでお茶を啜っている。


せめて寝癖位直せ。


さっきから気になって仕方ない、手を彼女の頭に乗せ髪を伸ばす、何度も繰り返していると…


…ボロボロ泣き始めた。


何で泣く?


とりあえず泣き止むまでにはこの寝癖をどうにかしよう。


しばらくすると彼女は泣き止んで「もう大丈夫です、ありがとうございます」と声を掛けてきた…まだ大丈夫じゃない。


しばらく寝癖を直すのに集中する、水でも付けろと思うが付けないのは意地だ。


…数十分後


寝癖を直すのに成功はした、したんだが…



ガッチリホールド。



彼女に抱きつかれて放してくれなくなっていた。ので



ベリ。



力ずくで引き剥がした。そして盛大に泣かれて手を放すと。


ヒシッとしがみついてきた…何だコレ?


何度か同じ事を繰り返していると泣きながら告白された。



少女趣味はない。僕は年上の大人の女性がタイプだ。


そう彼女に宣言すると、何故か歳を聞かれ、素直に答える。


「じゃあ問題ないもん、わたし三十だし、大人の女性だもん!」


立ち上がり胸を張って、背伸びまでして、どうだ!、と言わんばかりに見下ろす彼女。


僕も立ち上がり、身長差で逆に見下ろす形になった、僕の身長は180センチ。


彼女の身長は…130位か?とにかくかなりちっさい。満面の笑顔で彼女の頭に手を置いて。



「嘘はつくな」



背伸びをしている年下の子は微笑ましいモノだな〜。


「う、嘘じゃないもん!」



そんなやりとりを彼女が半泣きで免許証を見せてくるまで続いた。



最初は他人行儀、友達感覚、最後は素、


心が傾くのが早い彼女でした。

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