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第3.5話 現在のキャラクターレポート

今回は少し物語から離れて、現在の登場キャラが世界的にどうなっているかという紹介をします。裏設定みたいなものですね。

これで円滑に読みやすくなるのではないか、と思います。

レポート――『TAI』と『SIX』。世界中に激動を与えた歴史的快挙。



SUMこと宇志 梨穂はTAIを中心に研究をしている。噂では中学生といったこともあってか、彼女は専門用語が使えない。しかし、独自のTAI研究では日本中のどの科学者、プログラマー、システムエンジニアなどよりも勝っている。大人になったら黒羽 雄介に次ぐ天才になるのではないかと言われている。



 シダ―・ローズこと松原 荊はSIX関連を主に担当している。世界中のインターネットに『SIX』を組み込むことを掲げて研究に取り組んでいる。年齢不詳。出身不詳。分かっているのは昔、黒羽 雄介の作ったインベンションプログラムに関わっていた時期があるということだ。彼の数少ない知人の一人ということになる。



 すぺーどこと羽瀬 駿一は会社の若き社長で、黒羽 雄介に関する研究のバックアップや資金提供をしている。おそらく、研究が進めば進むほど彼の会社は飛躍的成長を遂げるだろう。謎の資金繰りもしているという曰くつきだが、目を見張っといて損はない。



 マロンこと加澄 久里は研究詳細のデータが皆無だ。個人情報はいくらでも手に入るのに、何をしているかまでは分からない。ところによれば、TAI用の小型端末作りやSIXのために必要な機器を依頼によって作っていると囁かれるが事実はいまだ闇の中だ。


 

 ハナウタこと綾切 繍花は黒羽 雄介の『唯一の助手』として世間を騒がせている。松原氏もかなり昔に彼の助手になりたいと候補したことがあるそうだが、却下されたそうだ。松原氏の腕前なら充分なはずだが、それを断り、代わりに彼の横に立ったのは謎の高校女子だった。

この少女はつい最近までひきこもりだった経歴を持つ。それ以外の事は個人情報として伏せられているが、一部の記者などは彼女の詳しい経歴の尻尾を掴んでいるらしい。だが、誰も決してこの少女のことを話そうとはしない。口止めをされているという噂が立っているが、彼ら自身の意思でも口を閉じているとも言われている。

この少女がどんな過去を持っていて、どんな理由があって黒羽 雄介の隣に立つのかは

彼女の関係者でも知らない。



最後に当本人である黒羽 雄介だ。謎の天才科学者にしてプログラマー、そして『SIX』、『TAI』、『インベンション』の産みの親。彼に関してはありとあらゆる個人情報が流出しているが、あまりにも多すぎて情報が混乱している。齢六〇歳のお爺さんといわれたり、一〇歳にも及ばない幼い少年ともいわれている。それでも、なんとか経歴においては薄々分かってきた。どうやら、かなり幼い頃に両親によって外国に売り飛ばされ、世界中の多くの犯罪に関わるシンジケートに一時期入り、汚れ仕事を数多くこなしていたことがあるらしい。これはあくまでも推論や噂でしかないが、信憑性は高い。


そんな彼は現在行方不明だ。沖縄にて消息を絶ち、生死の有無もわかっていない。全国、いや全世界の警察が総力をあげているが完全に姿を晦ましていて、手がかりさえも掴めない。すでに彼の唯一の助手である綾切繍花からの事情聴取も終え、引き上げる時期も決めてしまっている。


彼の作った『SIX』と『TAI』の構造は世界中で日夜研究されている。が、不可解極まりない発想の所為でうまくは進んでいない。設計図が幾つか流出されているが、それらすべてに文字がない。

まるで幼稚園児が絵を描いただけの落書きなのだ。

それを見ながら複製を作ることはできるのに、なぜそうなるのかと問われると首を傾げてしまう。

そのことについて、専門家は口々にこう言った。

「幼稚園児の『お絵かき』を複雑に考えて、理論化しようと思っても無理だろう?」




――以上


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