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「隣」「距離」「どっつく」
「ねえ。なんで、私の隣に居ないの?」
君はいつもそう、私が歩いてる半歩後ろに必ずいる。隣に居るのは、休日の日だけ。
会社や外では、いつも後ろでニコニコと笑ってる。
「なんでって、僕は決めたんだ。
君と僕の距離はあまりに近くてもっとも遠い。
だったら君の隣じゃなく、背中を護ろうと、決めたんだ。」
君は、照れたような笑顔で言いきった。
「バカタレが少しは隣に立とうと努力しなさいよ。」君は、苦笑して
「いつもながら厳しいな。だからこそ君の背中は護ってみせるよ」
「あぁ。任せるよ。
だから君はわたしが立ち止まったら、どっついてでも進ましてね」