INFECTION
この世界は終わりだ。
2120年とあるウイルスが流行りだした。
過去にもウイルスによる崩壊はいくつかある。
ただ、今回は異常だ。
俺の名前は、御門 伸也
ウイルスから逃げてきた。
北海道 札幌市 総合病院。
ここが今いる避難場所だ。
他の県はとっくにウイルスでやられている...
今流行りのウイルス。
3年前に発生したらしい。
何故か俺にはその時の記憶がない...
目が覚めたのは1年前、2122年4月9日。青森の病院だった。
もう絶望だった...
外では悲鳴が聞こえ、中は病人でいっぱい。
私の手持ちにはマイナンバーカード、謎の錠剤、白紙のノート、口座手帳。現金200万
マイナンバーカードの住所に北海道と書いてあった。
すぐに帰宅した。だが、そこには何も無かった。
家が無かったのだ。
最近は土地不足で、持ち手が不明だったり亡くなった後は取り壊しが行われる。
まぁ...仕方ないな...ん?
真っ白な髭の男がニヤニヤとこちらを見ている。
なんだ?...そう問いかけると去ってしまった。
俺はそんなことは気にせず病院へ行った。
外は危険だったから。
新型ウイルス ペンタ
たった2年で世界の9割を滅ぼした。
日本では北海道以外は1人も居ない、しかし、少しづつ北海道も滅亡に近づいている。
ロシア一部地域は全く感染しないらしい。
そう...このウイルスは寒さに弱いのだ。
しかし、ロシアの人口は急激に増えパンパン状態だ
今何人生存しているかもわからない。
日本...いや、北海道は約5000人。
2123年4月9日。
外を見ると雪がほとんど溶け、眩しい太陽がギラギラと照らされている。
行かないと...
金が尽きていた。
ウイルスのせいで食べ物が生産出来ず物価は高騰。
働く場所もなく餓死も多く見た。
盗みに手を出した物もいた。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
とにかく何か食べないと...あれ?...
口座手帳を見ると残高は0円だった。
そして履歴はこうなっていた。
5年前1800万降ろし、3年前200万降ろしていた。
絶望した。小銭を漁る。
820円だけあった...
一応行ってみるか...
鯖缶を手にする...2200円...
カンパンを手にする...1500円
無理だ...買えない...
栄養が足りない俺は頭を抱え崩れた。
【???】
大丈夫ですか?
【しんや】
はい...ありがとうございます...大丈夫で...す...
俺は誰も居ない所で死のうと考えた。
【たいち】
私はたいちと申します。
明らかに大丈夫じゃ無さそうなので運びますね〜
気がついたらたいちの病室だった。
【たいち】
ほら!
鯖缶をその細い指でこちらに渡してきた。
【たいち】
お腹すいてるんでしょ...?いいから食べて!
俺は考えるよりも先に鯖缶の蓋を開け口に流し込んだ
【しんや】
うまい...
【たいち】
良かったです!
もうお金尽きちゃった感じですか?
【しんや】
はい...
【たいち】
俺も金が無限にある訳じゃないからもう上げれないけどさ!何かあったら頼ってよ!!
たいちの優しさに俺は涙が垂れる。
【たいち】
あぁ...まぁ、とりあえず!僕は寝るからね!元気だして下さいね!
【しんや】
ありがとう...本当に助かった。
俺は自分のベッドに戻った
もう日付がかわる...
何故1800万もおろしたんだ...
あの金さえあれば...
記憶が無い...
どうせギャンブルに使ったんだろ...
俺はギャンブルが好きだ。
そんなことはどうでもいい。
とにかく寝よう...
テレビのニュースは特に何も無いし
ずっと生存数か、食べ物が見つかったとか...
見つかる食べ物も俺に回ることもない。
未来ある子供達に渡る
もちろん正しい。
恨むこともないし、我々の最後の希望だ。




