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過渡期。  作者: みつ


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《自己分析》

【慰められた。】という話なのだが、

俺は、発してみたいと思う。


        

       俺は、

 人生目標を掲げる、くらいの年齢に、なった頃から、

『己の先のレールは、

己で敷いていくのだ!』と強く思っていて、

回りに、そういうスタンスで、生きていこう、という友達も少なくなかった!


 でも俺は大人になればなるほど、

なかなか上手くいかないことが、

目立つようになり、

啓発本たるものを、

色々、読むようになってゆく…。

大成した人達が、

こうしたら、いいよ♪のことを

吸収しようとしたのだ。


ある時、

啓発本を多数だしている著名な作家を知った。

その人は男性なのであるが、

彼は、

執筆活動と講演会を積極的に、

行っていた。

俺が彼を知った時は、

既に彼は他界しており、

俺は、彼が、これまでに出した出版物を出来る限り読んでみた。

彼は、

《姓名診断》みたいなことにも、

長けており、

そういった記述も少なくなかった。

だが、

メインは、彼が彼なりに思うことや、

このように考えてみれば、

いかがでしょうか?…みたいな、

あくまで彼の思想に関することで、

あった。


 俺が、彼の思想のドコに、

  興味を抱いたのか…?


彼は、

《そうなることは、はじめから、

決まっていたんです。》や、

《物事が己の思うようにならないことは、

当然なのです。》みたいなことを発した。


 昨今、

本屋に行けば、

《自分の思うように人生が転がってゆく方法》や、

《望めば、望むほど、叶う!!》みたいな啓発本は、ごまんとあるなかでだ…。


彼により、更に引き付けられた彼の著作を、

俺が、俺なりに受け止めたことを、

今から記す…。


 【彼は、その頃、

すでに作家としての地位を確立しており、

その彼には、読者やファンが、もう付いていた。

講演会を開けば、

いつも満員で、

出版社からの、

「先生、次回作、また宜しくお願いします!」とのオファーも絶えなかった…。


 そんな彼の噂を聞いた、

日本に住む1人の男が、彼に会いたい!と、

言ってきた。

男は、

自身が《天》の声を聞ける、と豪語していた。

男は熱烈に彼に会いたく、

彼も男に興味を抱き、

二人は直に会って話すことが実現した…。


 男は、彼に会ったとき、

多少、我が身が、ままならないことに、

なっていた。

男は、

ある時から、突如、《天》の声が聞けるように、なった。

世の中が、まさに《天》の言うように、

なってゆく…。

男は、これは、またとないチャンス!

と思い、《天》の声が聞けることによるビジネスを画策しようとした…。

その矢先、大病を煩い、

作家である彼と直に会ったとき、

まだ、その後遺症が、あった…。

作家の彼は、

男が、

もし本当に、《天》の声が、聞けるなら、

これを聞きたい!ということを用意していた。

そして、

作家は男に、聞いたみたいなのだ。


『私の、この執筆活動や、講演会で各地を飛び回る生活は、いつ終わりますか?』と…。】


 俺は、

男が作家である彼に何と返したのか?を、

無性に知りたく、

作家の文献をあさったが、

このエピソードは、

これが全てであり、

男が彼に何と返したのか?

を、俺は知ることが出来なかった…。



 俺が、このエピソードを考察するにだ……


作家は、何か、とてつもない借金を抱えていたり、何か、大金が必要な目標があれば、

そりゃ、本人が、

まだまだ、執筆、講演会を行いたい!

に、なるであろう…。

または、

まだ、己が、世の皆に発したいことが、ある!!

それを、やりたい!!で、あれば、

そのように、

執筆、講演会を行うであろう……。



 すべては、俺の想像でしかないが、

もし、

仮に、

《天》の声が聞ける男は、

作家に、

「あなた、次の講演会に向かう途中、

事故に会います。」と言ったなら、

作家は、その講演に向かうのをキャンセルしただろうし、


もし、男が、

「あなたは、今までの過労がたたって、

床にふせます…。」と言えば、

作家は、

己の今の仕事の、在り方を見直したであろう…。




  俺が発したいこと…【慰められた】…


俺は自身の本名を実は大変、気に入っており、

この名前のおかげで得れた恩恵は、

けっこう、ある、と勝手に思っている。


  

  《すべては、決まっていたのです…

   あなたが、今、そうなることは、

     決まっていたのです…!》




         今、

         今日、

         本日、

      俺は俺を思うに、

決して、【最低最悪】な状態では、ない。

どこか世俗的な話に、なってしまうが、

俺は借金まみれ、でも、ないし、

衣食住は、何とか守られ、

家族である

父母は、どこかしこ、痛いとは言うが、

元気でいてくれており、

弟も、日々、ハツラツと生活している…!



 そりゃ、世間を見たら、

すげー男だな!みたいな男性、

華やかな女だな!のような女性らは確かに、いて、そういった人達と、

俺が、

俺自身を比べてしまった時、

少しセンチになるが、

《こうなることに決まっていた俺》は、

今、この瞬間、

俺が思うに繰り返すが、

最低最悪な状態、状況では、ない…!


 

   俺は、過去を振り返り、

       時に、

 (あの時、こうであったらなぁ…!)

(あの際、自身は、こうできなかったかな…?)と、ふと思ってしまうことが、ある…。


決まっていたのだ!

 思い通りに、ならないのが人生なのだ!!


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