弟である僕。
日本の常識は、
世界の非常識、と誰かが言った…。
僕は、
何か悪口を言いたいわけではなくて、
その例を挙げるなら、
日本では、
TSUTAYAやゲオで普通に行われているレンタルが、世界では成立しない国があるそうだ。
借りたものは、
ちゃんと返す、という発想がなく、
レンタル文化が根付かないそうだ。
あと、世界では、
女性に教育など必要ない!
と思う輩は、いて、
現在も、そのように慣わしが強い国外地域も現存する…。
僕は、今、
仕事を定年した両親と、兄と僕の、
四人で実家暮らしをしていた。
僕は日々、遮二無二に働き、
莫大ではないが、
貯金も、それなりにあった。
だが、
高級車を新車で一括購入!みたいなことは、
出来ないぐらいの貯金額だった…。
僕の兄は、僕と実家で同居しているわけだが、仕事の過労が祟って先週から自宅療養していた。
もう、家から1歩も出ない暮らしに、
兄は、なっており、
その日、日曜日、
僕は兄の部屋を訪ねた。
ドアをノックして、
部屋に入ると、
ベッドに何をするでもなく横たわっている兄が、いた。
僕は、その側にテキトーに座り、
兄の具合を聞いて、
兄もポツリ、ポツリと何かしら話してくれた。




