079 星暦550年 桃の月 7日 リストアップ
閃きが欲しい・・・。
◆◆◆
過熱の術、発火の術、熱を奪う術は赤系統な色。
停止の術、施錠の術、固定化の術は灰色っぽい。
モノを動かす術、風を起こす術、水を動かす術は青系統。
精神に干渉する術、治癒の術、肉体強化の術などは緑系統。
『属性(色)を表現せよ』と突然言われてもどうやって説明していいのか分からなかった。
なのでとりあえず、片っぱしから術を思いつくがままにシャルロとアレクが列挙し、その色を俺が表現していってみた。
で、その結果を分類してみたところ、上のようなグルーピングになった訳だ。
「人の魔力には色はあるのか?得手不得手と術の属性と魔力が関係するのか興味があるところだが」
アレクが尋ねる。
「う~ん・・・。人のオーラの色は魔力の属性よりも個性が表れているんじゃないかなぁ。
気分によって大分変っているみたいだし。基本的に人間の魔力って体から出てきた時点では白い光でしかないんだよねぇ。苦手な人が術を使っても、得意な人が術を使っても、最初に魔力が体から出てくる段階に違いは殆どないんだよね」
だが現実として、得意・苦手と言うものは確実に魔術にも存在する。
何故なのか。
「魔力を魔術に転換する際に属性を付与しちゃっているんかな?」
シャルロが呟いた。
「そもそも、人に何故得手不得手があるんだろう・・・」
あまり考えたことは無かった。
例えば、俺は施錠とか停止と言ったような灰色系の術が得意だ。人にはわかりにくいコンセプトをはっきり視て把握することに才能がある俺が得意になるのは不思議ではない。術が単純で細かいコンセプトよりも魔力の出力がモノを言う過熱や熱を奪う術はイマイチ苦手だ。
同じだけ魔力を使っても、『得意』な分野の術を行う場合、『苦手』な術をやるときより魔力の使用が効率的になっている。
俺一人ではなく、アレクとシャルロを使って色々術をかけさせたが、同じだけの魔力を出しているのに2人の魔術には具現力に差が出た。
「人間に関しては、元々属性を付与しやすい何かが生まれつきあるのか、苦手意識か慣れで魔力に属性が付きやすくなるのかもしれないな。
問題はどうやって属性を変えさせるかだ」
「もしくはどうやって属性を消し去るか。こっちの方がより実用性があるかもしれないな」
アレクの意見に俺の考えも付け足す。
「・・・どうしようか?」
シャルロが困ったようにつぶやいた。
分からん・・・。
短くってすいません。
眠くっていいアイディアが浮かばないんです。
どうやって属性を消し去るか・・・。
とりあえず、明日まで保留。
何か提案があったら大歓迎で~す。