35、 VSユール・ゴート その5
すいませんでした(><)ゝ
決して深くはないが、ナツの攻撃がユールに傷をつける。
「マジか……」
あのユールに傷をつけるか……ナツ、戦士なのは気に食わないがこいつの性格に実力、駒としては申し分ないな……
背中に傷をつけたものを真っ先に消したいがアルフレッドとアルバートの2人がユールにそれをさせない。
今振り返ると凍てつく吹雪と炎に傷口を晒してしまうことになるからだ。
「いいぞ、このまま攻撃し続ければ!」
「アランどの……」
「ん?」
何故かナツは刀を振り上げた体制から動いていなかった。
「……動けぬ……」
「へ?」
「某の渾身の一撃、血が滴る程度の浅さとは思わなんだ……」
ナツはどうやら今の一撃は使うと動けなくなる諸刃の剣だったらしい。
こうやって後先考えずに動くから戦士は……まぁたった15の少年があのユールに傷をつけただけで十分か……
しかしどうする?あの二人もそう長く持ちそうにないし、ユールがこのままなんの行動を起こさないとも限らない……
そう考えていると早速、ユールがこれまでとは違う動きをする。
両手を顔前でクロスしていたが左手はそのままに右手を上にあげ拳を握る。
そしてユールは今まで使う素振りを見せなかった魔力を右手に込め始めた。
その瞬間5人はおぞましいほどの殺気を感じ取った。
今まで表情を崩さなかったアルバートに焦りが見えた。
「アルフレット!ぼうg」
アルバートがいい終える前にユールはその拳を地面に振り下ろした。
激しい閃光と共に凄まじい衝撃波が襲う。アランは残りの魔力を全て使い、自分とナツの2人を覆う防御魔法を使う、がライアンたち3人はまともに衝撃波を受けてしまう。それだけではなくユールの拳は地面を崩し、1回層を抜け、2階層へと皆落下してしまった。
土煙が立ち込め、当たりを見渡せない状況、アランの使った防御魔法は衝撃波を防いだものの、落下の衝撃で消えてしまう。
まだ足が動いたアランは土煙が引く前にナツを引っ張り瓦礫に隠れる。
なんちゅー破壊力、ライアンたちは大丈夫か?
隠れたはいいもののピンチであることに変わりない。
まだユールも瓦礫に埋まってる様だし下手に動かずに隠れてるのが得策か?見つからなければ……
ガラガラガラ……
近くで瓦礫を押しの蹴る音がする。
ナツに合図を送りそっと身を潜めるが、瓦礫を踏む足音はどんどん近づいてくる。
だがどうやら場所がバレている訳ではなさそうだ。
しばらくすると足音が遠ざかっていく。
やり過ごせたか?
カタッ
そう思ったのもつかの間、隠れていた大きな瓦礫の崩れナツの刀にあたり金属音が広がる。
アランとナツは急激に血の気が引くのを感じた。
遠ざかっていた足音が戻ってくる。
頼む!見つかるな!
ゆっくり近づいてくる音に目を閉じ見つからないことを祈るが、
ガラガラガラ……
その祈りは神には届かなかったようだ。
そこには鬼のような形相で瓦礫を持ち上げたユールがいた。
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