28、犠牲者
伏線って貼るの難しいッスね、あと前々回読んでくださった方々へ、今日はあと2話出しますとか言って1話も出さずに終わってしまってすいませんでした。
地下に入ってからしばらく経つと、広い空間に出た。
辺りの壁や床には強い衝撃を受けたような窪みがいくつもあり、所々に血痕も確認できた。しかし1番最初にアランの目に入ったのは1人の女生徒が倒れている姿だった。
アランはすぐに近ずき、その女生徒の状態に顔を顰めた。
「カッ……フ……」
かろうじて息をしているようではあるがお腹に大きな穴が空いていた。
これはもう……助からないな、せめて楽にしてあげよう。
アランは女生徒の顔に手を伸ばすと、その腕を力なく掴まれた。
「しに……たく…ない……まだ……」
女生徒は掠れた声で涙を流しながら答えた。
まるでこれからアランがすることを理解したかのような…
「もう、お眠り……」
アランは彼女の顔に手をかざす。一瞬、緑の光を発すると、アランは立ち上がり、先に進んだ。
その時のアランの表情は優しく、そして悲しそうでもあった。
女生徒は目を閉じ、安らかな顔で息を引き取った。
アランは足を早める、先程の現場を見るとアルフレッド達の状況はかなり良くない、もしかすると既に……
そんな考えがアランを焦らせた。
しばらく進むと地面に強く打ち付けられ、頭が潰れている男子生徒を発見する。
こちらは既に死亡しており、アランは額に汗を垂らす。
そのまま進むと分かれ道があった、左に曲がる道と真っ直ぐに向かう道、今までに多くの曲がり道があったが方向音痴のアランがどうやってここまで来たのかと言うと、血の匂いである。
女生徒のいた空間には酷い血の匂いが漂っており、最初にいた重症の女性との状況から血の流れる惨劇があったことを想像したアランはより濃い血の匂いを辿り今まで探し回っていた。
しかし、男子生徒を通り過ぎてからその匂いが薄れる一方であり、手がかりが全くなくなってし待ったのである。
「真っ直ぐ行くと下に下る階段、左はまだこの階層か、」
アランはポケットから瓶を取りだし、中に入っている薬を2粒口に入れ飲み込む。
「確か、二階層から魔物が出てくるんだったよな?となると今回のトラブルは一階層に魔物が出てきて起きたものと考えると、アルフレッド達はまだ一階層にいるかもしれない、よし左だ」
アランは左に曲がることを選ぶ。
左の道はかなり長い一本道でアランも身体を強化して走る。視界が悪くどこまで続いているのか分からない道、アランはどんどんスピードを上げていく、すると曲がり角がありアランは上手いこと壁を蹴り、曲がった。
「今壁に誰かぶつかったあとがあったか?……気のせいか」
月あたりの壁には不自然に3つの人型のようなくぼみがあった。
さぁ最後の壁にぶつかった跡は誰なんですかね〜(笑)
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