1、 アルバート・クランドール
まだストーリーが固まってませんがちょくちょく投稿していこうと思います。
ここはカークランドという国。
人口は約3000万人程で国土の半分以上が未開拓の山になっている自然豊かな国。
未だに王政の国が多い中、この国は随分と前から選挙君主制を取り、大臣を中心とする組織が統治していた。
カークランドでは15になる年から魔法学校に通うことになっており、今はアストラという魔法学校に通うため駅に来ていた。
改札を通り、ホームへ出る。ホームには既に汽車が止まっており、同じくアストラ魔法学校に通うであろう自分と同じローブのような制服を着た多くの少年・少女たちやその親たちが別れの挨拶を交わしていた。
人混みをかき分け、無事汽車に乗り込むことができ、指定された403号室に入り荷物を席の上にある棚へと置き、席についた。
コンコン ガラガラ
すると個室のドアを軽くノックする音が聞こえたのもつかの間、ドアが開いた。恐らく相席の子だろう。
入ってきたのは黒髪で高身長、整った顔立ちで落ち着いた雰囲気の少年だった。
「ごきげんよう」
アストラでの7年という学生生活、まぁそこまで長く居座るつもりもないが、挨拶というものは大切だ。人間関係に大切なのは第一印象であり、人の印象は最初の3秒で決まるという。身だしなみも大切だが、その次に大切なことは話し方。軽い挨拶から始めちょっとした世間話をしようと思っていた、が…
少年はこちらの挨拶に対しちょっとした会釈をすると、すぐに荷物を片付け席につき、窓に肘をかけ、頬杖を着きながら外の景色を眺め始めた。
人見知りタイプか?まぁ話をかけ続ければいいか…
「俺はアラン・ウェイドだ、よろしく」
次に自己紹介をする。こちらから名乗れば相手も名乗らざるおえないだろう。
「…」
無視…は?無視?最近の子供はどういう教育をされてるんだ?…まだであって10秒程だが第一印象は最悪だ。
幸いなことに、席の上に置かれた彼のバックにアルバート・クランドールと書かれており、名前はわかった。
「あ〜Mr.クランドー…」
少しでも話を続けようと名前を言いかけたところ…
「僕に関わらない方がいい」
と食い気味に一括された。
…は?何だこのガキ!こっちがわざわざ声をかけてやってんのに何が(僕に関わらない方がいい)だよ!これだからガキは嫌いな…おっといかんいかん。アストラは名門校、開心術を使える生徒がいるかも分からない。閉心術は得意だが念には念を入れる必要がある。
そうして最悪の雰囲気のまま、汽車がゆっくりと走り出し始めアストラへと向かっていった。
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