17、 後処理
「アルフレッド、アバートを担いでやってくれ。」
「えっ怖いんやけど」
無理もない、腹を貫かれた男と血まみれのアルバート、それに先程のあの姿、俺だって近づきたく無い。
「大丈夫だ、多分、きっと、恐らく」
「余計に不安なるわ!」
そういいながらもアルバートを担ぐアルフレッド
俺は杖を足に当て折れた足を歩ける程度まで回復させる。
「大丈夫なん?」
「あぁ骨折程度ならしょっちゅう自分で治してる」
「あっそう……」
杖を振り、マテウスが崩した地面を元に戻す。
「問題はこっちだな」
「その人……もう助からへんの?」
「あぁ、もう死んでるよ」
「これ、アルバートくんがやったんやな……」
「あぁ」
俺はマテウスの傍にしゃがみこむ。
「主よどうか彼に安らかなる眠りを、そして願わくば何者にも汚されることのない光へ"清めよ"」
するとマテウスの体は光に包まれ跡形もなく消えた。
「浄化の魔法……」
「よく知ってたな……さて戻るか転移するから捕まれ」
1冊はマテウスにどこかへと転移されてしまったが、もう1冊は回収することが出来た。大方満足である。
「結界の中やと転移できんのと違うん?」
「さっきの男が転移を使っててな、それを見てここの結界の作りがわかった。今なら飛べる」
「そんなこと出来んねや」
そして3人でまた学校への通路へと帰ってきた。
「なぁアラン君」
「何だ、疲れたから説明なら明日にして欲しいんだが」
「それはそれでええんやけどさ、僕ら座標入れ替え?で寮から出てきたわけやんか。どうやって寮に戻るん?」
「……あっ……」
とりあえず1章の1冊目はこれにて終わりたいと思います。ちょっと駆け足で書いたんで後々大幅修正していきたいと思ってますが流れはだいたいこんな感じです。
今日は後2話程書くつもりなので良かったら読んでください(*^^*)
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