13、 侵入
今日は1章の終わりまで出せたらいいな。出来なかったとしても明日までには……
無事、転移で移動したところまで来ることが出来た。
「この当たりだったな」
「アラン、安全に移動できるのは5キロまでなんだろ?ここから魔法省となると30キロ以上は離れてるぞ?」
「だから小分けにして飛ぶんだろ?安心しろルートは頭に入ってる」
「なら朝も小分けに飛べばよかったんじゃないのか?」
「ぐっ…」
アルバートの視線が時間が経つ度に冷たくなってくる、早く回収して機嫌を取らなければならないような気がする……
「よし!改めて転移していくぞ!」
「誤魔化したな〜」
「黙らっしゃい!ほら2人とも肩を掴んでくれ、連続で飛ぶから振り落とされるなよ!」
2人はアランの肩に手を置く。
すると先程3人の姿が渦にのまれるかのようにして消えた。
〜魔法省前〜
シュッという音を立てながら3人が姿を現す。
3人の目の前には特に変わった建造物があるという訳ではなく、何の変哲もない街並みが広がっている。カークランド魔法省はカークランドの首都、'ロネットグレイブ'の街の地下にあり、所々に入口となる建物が紛れている。アランたちはその中でも最も目立たない4Eという場所に来ていた。
見た目はただの工場といった形で窓もなく白い壁の長方形のような建物だ。
「よし着いた」
「……」
「ぅぇ……転移って初めてやけど…結構…ウッ」
アルバートは平気そうだが、アルフレッドは連続転移に耐えられなかったみたいだ。少し距離をとって近くの水路に吐いている。
「どうやって入るんだ?十中八九学校みたいに結界が張ってあるだろ」
「あぁ、さっき試したからわかる、でも大丈夫だ。実はこんな魔法がある」
そう言うとアランの体は黒くなっていき地面に溶け込んで行った。
そして上半身だけを出す。
「影になる魔法」
「それで忍び込めるのか?第1お前にできても僕はもちろん、アルフレッドにもできないと思うんだが」
「ウップ……なんや?アランくんが埋まってる……ウッ」
全て吐き終わったのか顔色の悪いアルフレッドが戻ってきた。
「問題ない、他人にも行使可能、ほら」
「うぉ!?」
そう言うとアランはアルフレッドの足をつかみ引きずり込んだ。
「ほら、アルバートも」
「ちょっ!?」
こうしてアラン達は魔法省に忍び込んだ。
〜 暗い部屋 〜
「3人の生徒が結界の外に出ました」
男の右手首に巻かれた腕時計から口が現れ話し出した。
「1年生か?」
「そのようです。いかが致しますか?」
「放っておけ、年頃の子供はそういったことをしたがるものだよ」
「かしこまりました」
そう言うと話す腕時計は普通の姿に戻った。
「ん?1人はアルバートくんか……フッ、早速友人ができたのかな?」
男は不敵な笑みを浮かべながら開いていた真っ黒な色をした本を閉じた。
ちなみにアストラはロネットグレイブの隣町にあります。
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