11、 アルフレッド・マクミラン
...忘れてました。。。
「今夜?」
「ああ、忍び込むぞ」
「バレたらタダじゃ済まないぞ?」
「俺の薬な、麻薬ってわけじゃねーんだが法律的に割とアウトよりなんだ。もし取りに行くことが許されたとしてもどちみちアウトになっちまう...協力してくれるか?」
「...まあそういうことなら」
「助かるよ、万が一バレたとき用に便利なものがあるからちょっと俺の部屋まで来てくれ」
なんとか言いくるめられたな...
そんな事を考えながら二人で自分の部屋へと向かい扉を開けた。
「おーあんたが相方かいな、よろしゅうな、ん?どっちや?」
タイミングわるー、完全に忘れてた...
部屋には長い茶髪を後ろで束ねた糸目の男が立っていた。
「えーっとMrマクミラン?俺がアラン・ウェイドだよろしくな」
するとアルバートが小声で話しかけてきた
「おいどうするんだ?俺は一人部屋だからいいが抜け出すなら絶対バレるだろ」
ごもっともだ、最近こういった細かいところまで考えが回らなくなっている...これもの’まれかけている’からなのか、それとも...
「なあMrマクミラン」
「アルフレッドでええで」
「ならアルフレッド、出会ったばかりでこんな事を言うのも何なんだが、実は今夜魔法省に忍び込もうと思っているんだが、くるか?」
「おいッ!」
かなりの博打、いや何言ってんだ俺!?
考えてないにも程があるぞ!爆弾発言にも程がある!
「おー何やあんたら悪いことでもするんか?おもろそうやんけ!行きたい行きたい!」
っぶね〜〜!軽いやつで良かった〜!
「そっちの君はなんていうんや?」
「...アルバート・クランドールだ」
アルバート何かを諦めたこのように嫌そうな顔をしながら答えた。
「アルバートくんか、よろしゅうな!」
みんなライアンやこのアルフレッドみたいに元気な子ならよかったんだけどな~
「ほんでもって魔法省に忍び込むー言うて、何しに行くん?それに今夜?こっからやとかなりの距離があるやろ?」
「学校を出るのは転移でいいだろう」
「転移って...大丈夫なのか?」
「なんやアランくん、転移使えるん!?」
「ああ問題ない。朝は考えが足らなかったが俺の安全転移距離は5キロだ」
「5キロ!?」
転移魔法でデメリットが起こらず安全に飛べる範囲を、そのままだが、安全転移距離という。5キロというのは15の魔法使いにとってはかなりすごいことなのだが現代における安全転移距離の最高記録は49キロメートルである。上には上がいるということだ。
「5キロなのに朝20キロ以上も飛んだのか?」
アルバートが冷めた目で見てくる。
大事な妹からの贈り物を飛ばされているので文句は言えないがちょっと冷たい気もする...まあ最悪死ぬ可能性もあったんだし当然っちゃ当然のことである。
それから俺は何があったのかをアルフレッドに話した。
「なるほどな~」
「もし見つかっても誰だか分からないようにこれを渡しておく」
俺は荷物の中からシンプルなでデザインの仮面を3枚取り出した。
「なんや?その仮面」
「この仮面は装着者の個人を特定できるような情報を遮断できるんだ」
「随分とまぁ都合のいい道具を持ってるな、朝の顔の件もあるし、もしかして常習犯か?」
「いいだろ?プライベートを重んじるタイプなんだよ。それより今から計画を話すぞ、よく聞いとけ」
それからこれからのことを話し各々準備をしながら夜が来るのを待った。
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