9、 水晶
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まずいな
思考がまとまらない。あの本の呪いは簡単に言えば本を集めたくなるというとてもシンプルなもの。
しかしシンプルだからこそなのか、かなり強力だ。
常に本を探し解読したいという衝動に駆られてしまう。
知り合いにも相談したのだが現状呪いを解く手段は見つかっていない。
今までは手元に2冊あったからなのか、わりと自分の意思が通ったものの、2冊ともなくなってしまった今、今すぐにでも探しに行きたいという衝動に駆られている。先程衝動を抑えるための薬を飲んだばかりなのだが効いている気配がない。
「どこにあるのか分からないのか?」
アルバートが不満そうに聞いてくる。
「あぁ恐らく全く別のところに飛んでるはずだ、検討もつかん」
「はぁ…あれを使うか」
「あれ?」
するとアルバートはついてこいといいアルバートの部屋に行く。
どうやらアルバートは一人部屋らしい
なんで?今年の生徒は偶数だろ?
そんなことを考えているとアルバートはとある水晶玉を取りだした。
「なんだそれ」
「3度だけ使える'誰でも預言者'って言う水晶玉だ。かなりレアなものだし何より高い」
「'誰でも預言者'……名前考えるのめんどくさかったんだな……」
「作者に言ってくれ、これを使うと誰でも3度だけ占うことができるんだ」
「すげーな、そんなことができるのか」
「本来なら違法なんだがな」
占いや予言というものは普通の魔法使いでは扱うことが出来ない。生まれ持った才能とセンスが合わさって初めて成り立つとても高度な魔法なのだ。
それが3度だけ誰でも占う事ができる、というのはとても危険な品物のような気がするが、一体誰が作ったんだろうか。
ん?待てよ?もしかして襲ってきた2人はこれを使って俺が持ってるってのを突き止めたのか?だとするとかなり厄介だな。いくら高価なものとはいえ魔法省の人間なら簡単に用意できるだろう。
これは……この本の争奪戦はかなりシビヤなものになりそうだな。
「やってみるぞ」
そう言うとアルバートは水晶玉を机の上に置き手をかざし魔力を流し始めた。
すると透明な水晶玉の中に紫色の煙がたちこみ始めだんだんと地図のようにとある場所を示した。
「ここは…」
「……最悪だな」
水晶玉が示した場所は、カークランド魔法省だった。
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