註
1. 今日ではほとんど使われていない名前です。使われなくなったいきさつはややこしいので、ここでは説明しません。
2. 斑竜は、どうしてこんな名前にしたのか見当もつきません。禽竜は、鳥脚類と鳥類が似ていることを指摘している本がいくつかあるので (1902年 <https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/901959/8>、1904年 <https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/832194/243> など)、見た目から名付けられたのかもしれません。
3. これらの名前は、平成4年に冨田幸光先生が付けました。[竹内 1992] p.76-77 の系統樹の注に、訳語を作ったいきさつが書かれています。以下にその全文を載せます。
“注―― 剣竜, 曲竜, 角竜の分類上のランクを下げたために日本語訳のない分類名が出現した。剣竜下目と曲竜下目を含む「Thyreophora」は「装盾亜目」という新しい訳語をつくった (thyreo が「盾」, phoras が「持つ」「帯びる」の意)。また, パキケファロサウルス下目と角竜下目を含む「Marginocephalia」は「周飾頭亜目」と訳した (margino が「縁かざりで囲まれた」, cephalo が「頭」の意)。恐竜の部分は『Encyclopedia of Dinosaurs』を参考にした。(冨田幸光)”
4.「匕の嘴」「匕う嘴」という意味で、見た目から名付けられたのだと私は考えます。
5. Pteranodon は「歯のない翼」という意味ですから、これは誤訳です。