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煉獄の底で
「私はどれだけの罪を犯したのですか?」
「どれだけの事をしたというのですか?」
「このような仕打ちを受けなければならない理由がどこにあるの?」
「この地獄のような場所の中で 恨み言を吐かなければならない理由がどこに?」
放り出された煉獄の世界を私は歩く
遠く遠く 水辺はただの蜃気楼かもしれない
それでも私は歩かなければならない
意思を 願いを 希望を託してくれた者達がいるのだから
私はかならずこの場所から這い上がらなければならない
そして再び 罪の清算を求められない場所へ行かねばならない
「ストーリー」
使者の魂が流れ着いた煉獄。
そこでカチュアはかつての聖女マリアンヌと出会った。
人々から素晴らしいとたたえられていた聖女も、罪人だったのだ。
心が挫けそうな世界で何千年と生きていたマリアンヌ。
カチュアは彼女と話をした。