あなたは何も知らない
初めての投稿です。
何書いて良いのかわかんないからとりあえず自分が好きな話書きました。
語彙力ないことには目を瞑ってください。
私、小桜ここあは月城一恋のクラスメイトであると同時に専属のメイドでもある。
私は記憶があるかないか曖昧な時期に捨てられた。そんな時に一恋に拾って貰ったのだ。それから私は一恋の元で働くようになった。最初は掃除が基本の仕事だったがいつの日か一恋の指名で一恋の専属になった。本人曰く最も親しいからだそう。表向きでは学校の中まで付き添えるから、ということになっているが。
「ああ、本命貰えなかった。」
隣で文句を言っているのが私の主人、月城一恋だ。
ちなみに今日はバレンタインだ。バレンタインは国によって少しずつルールが違うがうちの国は男女構わず好きな人に渡す、という感じになっている。
「本命、貰っていたじゃないですか。」
「貰ってないわよ。友達と交換したのとここあに貰ったチョコで全部よ。」
「?貰ってるじゃないですか。あなたが気づいてないだけで。」
そう、私の言っていることは正しい。彼女が気づいてないだけで彼女は本命チョコを貰っている。
「まさか机の中にでも本命チョコが…!?」
「入ってませんよ。放課後私と2人きりになるまでずっと机の中見てたじゃないですか。」
「ならどこにあるのよ。」
「あなたが今持ってるチョコの中ですよ。」
「だからこの中には友チョコしかないってば。」
「あなたがそう思ってるだけですよ。」
彼女が気付くはずがない。普通、女の子が女の子を好きになるなんてあり得ないから。女子からチョコをもらって友チョコと思う、当然だ。
「…それ、どういう意味?」
「そのままの意味ですよ。あなたが友チョコだと思って受け取ったチョコ、あげた側からみると本命ってことです。」
「男子から貰ってないけど?」
「ええ、そうですね。」
彼女は首を捻って考えている。
考えたら分かりそうなことなんだけどな。女の子から本命をもらったって。それが嬉しいかどうかは置いといて。
「…?わかんない。あんたの勘違いじゃないの?」
「いえ、勘違いなんかじゃないですよ。」
「なんで言い切れるんだか。」
そう、勘違いなんかじゃない。だって本命チョコをあげたのは私なのだから。
「そう言えばあんたは本命貰ったの?」
「いくつか。」
もう考えるのに飽きたのか、諦めたのか彼女は話題を少し変えた。
返事を返すと彼女は明かに不服そうな顔になる。
…嘘をついた方が良かったのだろうか。
「それで、どうしたの?」
「どう、とは?」
「…誰かと付き合ったとか。///」
彼女は恥ずかしそうにそう言った。…そこまで恥ずかしがることだろうか。私達は高校生だしそのくらい恥ずかしがる歳ではない気がする。私としては帰り道で本命が貰えなかったと文句言ったりずっと机の中を確認し続けるほうが恥ずかしいのだが。
「全員振りましたよ。」
「え、なんで?」
「好きな人がいるからです。」
「え、誰?誰?」
その言葉を聞くと彼女は目を輝かせた。…恋話は好きなのに付き合うという単語は恥ずかしいのか。よくわからない人だ。
「バスケ部のキャプテン?」
「その人はもう振りました。」
「むぅ。じゃあサッカー部のキャプテン。」
「その人も振りました。」
「じゃあ、演劇部の部長。」
「違います。と、言うか演劇部の部長って誰ですか?」
「え、知らないの!?有名だよ。この前の劇で主役やってた人。」
「あ、その人なら振りました。」
「もったいな!?今言った3人けっこうモテるんだよ?なのに全員振ってるなんて…。」
「仕方ないじゃないですか。好きな人の方が魅力的ですし。」
私はそう言いながら彼女を見た。どうやらもう分からないって感じだ。…まあ、当てれるはずないか。3人しか名前をあげられない彼女もどうかと思うが。
「…ヒント、ください。」
「いいですよ。その人の何が知りたいですか。」
「うーん、見た目?」
「可愛らしい方ですよ。」
「…可愛らしい?そんな男子いたっけ?」
彼女は黙って考え始めた。けど、すぐにギブアップという表情になる。それもそうだ。私の好きな人はあなた、男子ではないのだから。
「分からない、ギブアップです。答えを教えてください。」
「言いませんよ。」
「ちぇー、ケチ。…まあ、いいや。その人とはどんな感じなの?」
「…仲は結構良いですよ。」
急に何を言いだすんだ、この主人は。好きな相手に好きな相手とどんな感じか言えとか恥ずかしすぎる。どこの罰ゲームだって話だ。…本人が気づいてないことが唯一の救いだ。
「じゃあ、チョコは渡した?」
「…渡しましたよ。本命。」
「おお、どんな反応だった。」
「…友チョコと勘違いされました。」
ここまで言ってしまえばもうバレただろう。…死にたい。絶対引かれた。
私は明日、彼女の側に入れるだろうか。
「告れば?そこまでして気づいてもらえないなら告るしかないじゃん。」
「え、あ、そうですね。」
なんと彼女はまだ気づいてないようだ。…私の主人、ヤバすぎない。鈍感すぎる…。
「告るって言っても…あの、成功するか分からんないし…。」
「大丈夫だって、ここあ可愛いし性格良いから絶対成功するよ。私だったらOKするし。」
…私の心配事の一つに告白に気付いてくれるか、というのも含まれていて…って、今、今何て言ったこの人は!?
え、え、10分くらい時間がほしい。脳がもう焼けそうなくらいだ。
「とにかく、告れるタイミングがくれば告ること。」
「人の恋愛事情も知らずに…。」
「良いから、これはご主人からの命令です。」
命令と言われれば私は従いざるを得ない。それに彼女と話してる間に告白、しても良いかなって思えてしまう。
「一恋様。」
「ん、どうしたの、そんなかしこまって。」
不思議そうな顔をする彼女に私はこう、言葉を続ける。
「好きです。私と付き合ってください。」
しばらく彼女はきょとんとしていたが不意に泣き始めてしまった。
え、ど、どうしよう。
「あの、その、気持ち悪かった…ですか。」
「ううん、違う、嬉しくて。ずっと好きで、好きで。でも、ここあは自分のことどう思っているか分かんなくて。この感情を伝えたら嫌われるかもって思うと怖くて、そんな時にここあが好きな人がいるって、言うから、諦めなきゃいけないのかと、思って。でも、ここあがそう言ってくれたから、嬉しくて。」
彼女はそう言って私の胸に飛び込んできた。
私は彼女の背中を撫で続けた。
「私も好きだよ、ここあ。これからよろしくね。」
落ち着いた彼女は私にそう言ってくれた。
「こちらこそよろしくお願いします。」
私はそう、彼女に告げた。
小説書くのって難しいですね…。
いろんな作者さん達を尊敬します。




