ここは家ですか?はい家です
「えっと・・・ここ?」
「はい。アナタのような危険人物はここで十分だと思うっス。他の女神達の住居から遠く、裏手には小さな泉があるので問題ないっス。あ、泉は飲み水になるので安心っス」
ロリ女神から案内された家を見て絶句。
いや、だってこれって馬小屋だと思うよ?使ってなかったボロい馬小屋でしょ?
ドアなんてないし、ほら、下に散らばってるのって干し草だよね?
「・・・馬小屋だよね?」
「なっ!?あれでスか?チンピラっスか?わざわざアナタに合う物件探したってのに、下界で話題のクレーマーっスか?」
「いや、話題なの?まぁそれはどうでもいいけど、完全に馬小屋だよね?」
「酷いっス。私の苦労を返して欲しいっス」
そりゃ警戒するのは分かるよ?
でもさすがにこれは無いわ~。
小さくてもボロくても普通に暮らせる家だと思ってたよ。
ドアなし窓なし風呂なしトイレなしキッチンなし。無いわ~さすがに無いわ~。
「100歩どころか1000歩譲ってここだとしよう。飲み水も風呂も泉で何とかしよう。でもさ、トイレは?何処で用をたせと?キッチンないけど食事は?」
「そんなの自分で考えて欲しいっス。食事は霞でも食べてればいいっス」
「仙人じゃないからね!?俺、普通の人間だからね!?」
「仕方ないのでス。突然住むところ探せって言われた私の身になって欲しいっス。下級女神達が暮らす寮に入れるワケにもいかず、それ以外の物件は家賃が掛かるんでス。男が無料で住める家なんてここしか存在しないっス。ここが嫌なら男の神が暮らす地区に行けばいいス。てか、普通はそっちで暮らすはずス」
「ふ・・・それは出来ん!男の神?そんな男臭いところに住んだら衰弱死するわ!」
そう、天界生活をするにあたって俺が譲らなかった事がある。
話を聞くと天界には女神が暮らす地区と男の神が暮らす地区に分かれているらしい。
最初は男の神が暮らす地区で~って話が出たけど、俺は全力でそれを拒否した。
そんな暑苦しいところに住むために天界生活を選んだわけじゃない!
綺麗なお姉さん達と同じ空気を吸うためさ!
ロリ女神やティニーさんはNG出してたけど、フェアーさんが許してくれた。
あの中で一番立場が上らしいフェアーさんがOKしたもんだから、他の2人は何も言えなくなってた。
綺麗な天然女神様、ありがとう。これでハーレム天界生活が出来るよ。
そう思ってたのになぁ・・・
まさかの馬小屋を紹介されるとは思ってもみなかったよ。
でもロリ女神の言う事も筋が通ってる。だからって馬小屋はないと思うが。
「とりあえずトイレと窓・ドアがないとダメだ!食事は・・・フェアーさん達にたかる!」
「そんなに堂々とご飯たかる宣言するとか鬼畜っス。外道っス」
「鬼畜でも外道でも構わんさ!ここで暮らせって言うんだったら、最低限の設備くらい準備してくれよ」
「・・・分かったス。これ以上アナタといると妊娠しそうなので要求を飲むっス」
「ひどい言われようだ・・・ロリに興味ない俺はお前にとって一番安全な男だってのに」
ふと、俺によく懐いてた妹を思い出す。
周りからブラコンと言われても気にせず「兄ぃ兄ぃ」言いながら俺についてきたっけなぁ・・・
このロリ女神も口は悪いがそんな妹枠のような気がする。
コイツは俺を毛嫌いしてるみたいだけどね。
「はぁ・・・フェアー様のお願いじゃなければこんな事しないのでス。仕方ないのでサービスするっス。私の力を見るがいいス。そして跪くがいいス」
そう言ったあとロリ女神の手が光り、その光が馬小屋を包んだ。
おぉ、なんか神様って感じだ。
何でも建物を司る女神らしく、天界の建物は全てこのロリが管理しているらしい。
ちなみに中級女神で、下界の建物に関しては上司の上級女神の管轄なのでノータッチ。
「ふぅ・・・これでいいス。大サービスしたので感謝するっス」
「おぉありがたい。寝具まで揃えてくれるなんてロリっ娘女神いいヤツだな」
「その呼び方はイラっとするっス・・・これ以上一緒にいたくないので帰るっス」
「おぅ、またな~」
「出来れば二度と会いたくないス」
ロリ女神が力を使って改装してくれた馬小屋はドアや窓が付き、
中も6畳のワンルームみたいな感じになっていた。ちゃんと寝具付きとか優しいなアイツ!
トイレも付き、キッチンもどきなモノもある。
でもやっぱり風呂はなかった。裏手の泉を使えって事ね。
衣類は今着てるのを参考にフェアーさんが何着が作り出してくれた。
神様って凄いね。
天界に慣れるまでは自由にしてていいみたいだし、明日からは付近を散策してみようかね。
食事の問題もあるし、天界のルールも知らないしフェアーさんに会いに行かないとね。
おし!天界生活ってヤツを始めるとしましょうかね!




