第十二節 「アステラの禁術」
頑張って書いていきますよ! 連続投稿とかは難しいかもしれませんが、これからも宜しくお願いします!
まぁ……うん。とりあえず覗いてごめんなさい。
だって仕方ないじゃん!? いきなり仮面とかいう厨二臭い名前を聞かされたら気になるじゃん!? どんな名前なのかなーってなるじゃん!? ……ちょっと黒歴史を抉ろうかなって思っちゃうじゃん!? 仕方ないでしょ! 他意は無いよ! ……ほんとだよ?
「ん、どうしたナオヒト。何かあったか?」
「えっ、あっ、いや、何もないです。大丈夫です」
「ふむ、もしかしてこいつが女性だと思っているのか? だとしたら違うぞ。マントを羽織っていて体つきが分かりにくいとは思うがれっきとした男だ」
「えっ!?」
「えっ?」
「えっ」
いや、思わず言っちゃうでしょ。後から仮面ことラーナさんも同じこと言った時はちょっと焦ったけども。
え、何? もしかして……いや、もしかしなくても性別を偽ってんの?
「どうした?」
「あっ、いや、それなら安心だなーと思いまして」
「そうか。それじゃあ試験内容を頼む」
「わかりました。では――」
こうして新しい試験官を迎え、試験内容が変わったわけだが、正直言って、全く頭に入っていない。ただ、断片的に聞こえてきたのは的、魔術、計測、の3つだけ。まぁそれだけでもどんな内容かはある程度把握できる。
それよりもこっちはラーナさんのことが気になって仕方なかった。……別に恋ってわけじゃないぞ? ほんとだからな?
まぁ茶番は置いといて、何故、彼女は自分の性別を偽ってギルドに入っているのかだが……。バレたらまずいことでもあるのか? 誰かから逃げてるとか、親に見つかりたくないとか。あるいはもっとやばい理由なのか……。考えたって理解できるはずもないか。ステータス以外で深く詮索するのも悪いし今はとりあえず――
「以上ですが、何か質問はありますか?」
と、考えてるうちに説明が終わった。質問……と言われてもほとんど聞いてなかったしなぁ。もう一度説明してください言ったら怒られるだろうし……ってなんか見られてるんですが? 主にラーナさんからものすごい気迫で、そりゃあもう強調線がバリバリ出てる感じで、ジロジロ見られてるんですが?
なんか怖いよ!? 怖すぎて逆に質問しづらいよ!
「……無さそうですね。これより試験を開始します。と、その前に『クリエイト、【スタンド】』。それでは、クーシアさんは終えたので、その次の方。こちらの台にどうぞ」
少しがっかりした様子だが、話を進めるラーナさん。それよりも、さらっと地面を変形させて簡易な台を作るあたり、さすがSランク。しかし、あれは詠唱でいいのか? アステラに教わった時は詠唱が無かったんですが……? まぁいいか。
「アステラさん、ですね。今から的を出しますから、そこに向かって自身が使える最も威力の高い魔術、または自信がある攻撃をしてください。先ほど説明しましたが、攻撃は何度でも構いません。それを纏めて一つの行動としてみなします。『クリエイト、【キューブ】』。この的の破損状況に応じて試験の判定を行うので全力でお願いします。」
台を作ったかと思えば、さらに的も出てきた。おおよそ2メートル四方の立方体。的、というには明らかにおかしい形なんだが、この世界の常識なんだろう。うん、そうに違いない。
あの的に魔術、もしくは自信のある攻撃を当てればいいらしい。なら魔術使えば意外と――
(って、碌に魔術覚えてない! ど、どうしよう。禁術使ってもいいだろうが、今使えるの鎖と冷たい炎、あと例の虚無ぐらいだぞ? 鎖は攻撃に使えないとして、冷たい炎は凍らせるだけだから使っても合格できるかイマイチだし……虚無はやめとこう、うん。って、俺何もできないじゃん! 自信のある攻撃と言っても実験でやったやつぐらいだし……アステラの魔術を真似るか? いや、それは難しいだろうな)
と、あれやこれやと次々に考えを巡らせるも全てボツ。そして最終的に思いついたのは――
(……極論だけど、オリジナルの魔術作るか。今覚えてるの火属性ぐらいだけど、どうにかなるだろ)
と、直仁は自暴自棄になった。しかし、この日彼がやることは、とてつもない偉業となる。
*
ところ変わって試験場の中央付近、そこにアステラはいた。禁書に入る前とはいえギルドで試験を受けるのは2回目。それに、この試験の内容は数ある中でもかなり簡単なもの。的の強度がわからないという不安な要素はあるが、硬ければ傷が、柔らかければ半壊もしくは全壊にすれば合格だろう。だが、試験官の彼はランクS。生半可な攻撃では、恐らく傷一つ付かないだろう。
(私も柄じゃありませんが、ここは本気で行きましょう)
そして、思い浮かべるのは1つの禁術。それは私が禁書に入る前に解読したものの1つであり、詠唱も長い。しかし、禁術だけあって威力は絶大。とは言っても、それを使うことは滅多になかったのだが、今はその時だろう。
「好きな時で構いません。それではどうぞ」
試験開始の合図と同時に詠唱を開始する。
「『碧天より来たれ、大いなる黒竜。其方の怒りは我と共に、我が魔力は其方と共に。今ここで其方の真名を喚ぼう。破滅竜! 時は満ちた。其方の秘めたる焔を以って、汝らを滅びへ誘わん! 黒の獄炎、【ダークノヴァ】!』」
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・ぶっちゃけまんまなうえにちょっと短いためボツ
「『碧天より出でし、大いなる黒竜。汝の怒りは我と共に、我が力は汝と共に。時は満ちたり。汝が秘めたる獄炎を以って、万物を滅さん! 【メガフレア】!』」
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さてさて、処女作となるこの小説で初めて詠唱の節を書いて見たんですが、いかがでしたでしょうか? 前に投稿してからいろんなアニメやゲーム、当サイトの様々な小説などからいろいろと参考にさせてもらいましたが、様になってるかな? 書いて見て思いましたが難しいですね……。それをスラスラと書ける人が羨ましいですよ本当に。
余談ですが、詠唱に関してはこの話を書いてる途中で急遽突っ込んでみました。異世界なんだから、魔法を無詠唱で使うとなると味気ないでしょ、というわけで付け足しました。
バハムートは破壊竜と以前に書いた世界観説明(削除済み)で書きましたが、この話でのバハムートは闇属性が主と思ってください。もちろん普通の炎も使えますがね。




