第十一節 「新たな試験官」
すいません、半年以上の間が空いてしましました……。
フリードさんがアイザックさんを連れて行ってから、しばらく経った。クーとの試験でかなり負傷していたようだから、説明やら手続きに時間がかかっているのかもしれない。さっきの戦いで何度か壁に思い切り叩きつけられたり、殴られたりしたが、クーは無傷だ。
……まぁ、クーはフェンリルだし、それが人化した姿であってその身体能力は計り知れないわけで、他の獣人を見たこともないので分からないのだが。
それはさておき、俺は試験に向けて再びアップをしていた。まだ例の“実験”が終わっていないのだ。
「お兄ちゃんは何してるの?」
「ん? ちょっとした実験をやってたんだよ」
「実験? 実験って何?」
「クーには難しい言葉だったか? そうだな……」
実験といっても理科の実験でやるようなやつではない。ただ、試験運用とか試しにやって見ているだけだ。
「んー……まぁ、試験に向けてやって見たいことがあったんだよ」
「ふーん。何か手伝えることある?」
「いや、大丈夫だよ。ありだとな」
そういって頭を撫でる。正直に言うと、前々から失礼というか子供扱いしてしまってるかと思っていたるのだが、何故か手癖のようになっているからやめようと思ってもやめることができない。
「えへへー」
当の本人は嬉しそうな顔をするから今はいいか。
とりあえず、今は実験に集中しよう。
*
クーさんの試験が終わってからある程度の時間が経過した。
あんな激戦があったと言うのに今は嘘のようにで、そんな戦いをやっていた本人は恐ろしいことに無傷だった。
禁術を使うナオヒトさん、ナオヒトさんと同じ鎖を使って獣にもなれるクーさん。私はともかく、ミレリアさんは……関係ないでしょう。それでもこの2人には何かある。あくまで、ただの直感だがそれでも何かを感じた。
そんなナオヒトさんは何かやっているのだが、離れてしまい何をやっているかは見えない。だが、恐らく試験に向けての準備運動だろう。私もこの体になってから上手く力を使えていない。
「私も……やるべきなんでしょうね」
そう独り言のように呟く。やるべきとは言ったものの何をするかは決めていない。さっきの試験官とは別の人が来るとのことで、はっきり言って対処のしようがないのも事実だ。
かと言って静かに待つというのも暇……もとい体が鈍ってしまう。
「ならいっそ魔術の鍛錬でもやりましょうか」
そう再び呟いたアステラは直仁とは逆方向へ向かう。
次は私の番。一度経験したことだ。とりあえず、合格できるようにはしておかないと。
*
クーちゃんの試験が終わってからどれくらいの時間が経ったのだろう。。さっきまでの戦闘が脳裏に焼き付いている。
最初はあの人間を相手に一進一退の攻防を繰り広げていたのに、次第に劣勢になったかと思ったらいきなりどこからともなく鎖を出したり、獣の姿になったり、さらにはあんなに激しかったのにクーちゃんは無傷だったりと、はっきり言って訳がわからない。
……どうしよう。ここに来るまでは可愛い女の子と思ってたけど、あの戦いを見てしまったせいで今まで通りに見ることが出来なくなった。
「私も……やるべきなんでしょうね」
ふと近くにいたアステラさんからそんな声が聞こえた。そんな彼女の視線を追って見ると、あの男が私たちから離れてコソコソと何かをやっていた。側にはクーちゃんもいる。
魔力の流れから何かしらの魔術を使ってるのは分かるけど、それで何をやってるかまでは分からない。だが、それは明らかに不自然だった。悪いわけじゃなく、むしろ流れ方が綺麗すぎた。
私たち、エルフでさえ魔力の流れに多少の乱れが発生する。私だってそうだ。なのに、あいつはその乱れが一切なかった。
(もう、一体何なの? 私はこれからどうなるの……?)
そう心の中で問いかけてもそれを答える奴はいない。
(もういいや……。せめて、試験には合格したいなぁ)
*
さらに數十分が経った。
あれから“実験”は順調、むしろ大成功に近しい結果を得た。さらにこれを繰り返せば試験で上手く活用できるかもしれない! そう思っていると――
「すまない。手続きに時間がかかってしまった」
――ようやくフリードさんが戻ってきた。いやまぁ、怪我の箇所がやばそうだったから仕方ないから責めたりしない。むしろクーの相手をしたアイザックさんに同情する。
「では早速試験といきたいところだが、もう少し待っててくれ。それじゃあ頼んだ」
そう言うと、その後ろからフードを目深に被った人が現れた。性別は不明だから今は人と表現しておく。【神の目】で見てしまえばいいだけだが、プライベートはなるべく尊重したい。
それはそうと、その人がボロボロになった壁に向かって魔術を使っていた。どうやら直してるらしい。ということはこの人がさっき言ってた支部最強ってことか? それだけのこと言われてるなら壁ぐらい一瞬で……ってもう直っていた。しかも、壁全体の色が変わって……もしかして強化したのか? それだけの芸当が一瞬で出来るなら最強と言われてもおかしくない。
……実は、新しい試験官はガチムチの筋肉野郎と思っていたのはここだけの話。
「やはりお前を連れてきて正解だった。それでは、改めて試験を開始しようと思う。アイザックに変わって次からの試験は、こいつがやることになった。紹介を頼む」
「わかりました。私のことは……そうですね、仮面と呼んでください」
……は? 仮面?
「ランクはS。アイザックさんのように厳しくいくつもりはありません。よろしくお願いします」
よく見たら確かに仮面を被っている…ように見えるがフードの中が見えにくい。声は中性的だった。
なんでそんな名前を……あぁ気になってきた。プライベートが云々って思ってたけど前言撤回。もう見てしまえ。
◇――――――――――――――――◇
名前:ラーナ=ウルスラグナ 年齢:24 性別:女 種族:人間
Lv:64 Next:10000/208000
HP:18000/18000
MP:8000/10000
STR:397
DEF:343
INT:522
MND:489
AGI:346
DEX:423
CRI:52
LUK:30
装備
・地龍の杖
・道化の仮面
・魔術のローブ〔土〕
・魔術糸のシャツ
・魔術糸のズボン
・魔術のブーツ〔土〕
所持スキル
・精霊の加護 ▲
・土精霊の加護(A)Lv:6 Next:6023/15000
◇――――――――――――――――◇
……女性でした。
近況報告で近いうちに……とか書きましたが全然そんなことなかったですね。
どれもこれもPS4のせいです。全てPS4が悪いんです!
という熱い風評被害は半分嘘なんですが、本当にお待たせしてすいませんでした。ぶっちゃけてしまうとPS4で遊びまくってました。『よ○くに2』とか『ガ○ダムバーサス』とか、最近だと『閃の○跡Ⅲ』ですね。面白いんだから仕方ないね(暴論
実は少しだけ書いてたんですけどね、ストーリーの進行をどうしようか悩んでました。
まだ早いかと思いましたがそろそろ新作の案を考えています。内容は大まかにしか決まっていませんが、ある程度はかけるレベルに達しているので、近いうちに投稿しようかなと思っております。
登場人物の名前と当作品に関するアイデアを募集しております。詳細は下のURLにて。
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