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ようこそ【新世界】へ!  作者: 神ノ狼/真神(シンノロウ/マカミ)
第2章
27/34

第七節 「ミレリア」

追記:()→子 に修正しました。

「ふわぁ……。あー、ねみぃ……」


 現在、朝の7時頃。シルヴァ法国領、ドルフに俺たちはいた。

 竜の統治者曰く、奴隷屋なるものがあると聞いたから立ち寄ってみる。まぁ、旅には必須って言われたから考えてみるのも悪くない……よな? 金貨も王様からかなりの量を貰ったから大丈夫だろ。


「それじゃあアステラ、クーを頼んだぞ? あとこれ、念のために持っといてくれ」

「わかりました」


 クーはアステラに任せ、町を観光してもらう。朝ご飯食べたばかりだから大丈夫だとは思うが……一応、アステラに任せるけど念のために金貨を持たせておくか。


「んじゃ、行くか。案内してくれるか?」

「うむ、任せるがよい!」


 そうして歩くことおおよそ5分。


「着いたぞ。ここが奴隷屋じゃ」


 少々豪華な造りの建物に着いた。ここが奴隷屋……なんかラブホみたいだな。


「わしらは、外で待つからじっくりと見てきても良いぞ?」

「お、おう。んじゃ見てくるわ」

「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」


 いきなり受け付けに案内された。……まぁ、これが当たり前なんだろうな。

 中は思ってた雰囲気とは違って、こぢんまりとした感じだった。


「お客様、こちらに来られたのは初めてですね?」

「は、はい」


 初めての店に入ると無駄に緊張するんだよなぁ……。それを言ってしまえばこの世界の店全部が当てはまるんだけどさ。


「どういった奴隷をお求めですか?」

「え、えーっと……その……初めてなので説明お願いできますか?」

「フフフ、分かりませんよね。わかりました、では説明いたします」


 奴隷商の人曰く、奴隷は、この世界では道具などではなく、しっかりと人間として扱われる。

 使い方、というと悪い言い方だが、どんな奴隷にするかは人それぞれ。最も多いのが旅のお供、つまり戦闘系の奴隷。次に、掃除や食事、洗濯など、お世話をする奴隷メイド。そして、愛玩または性欲発散のための性奴隷の3つが主らしい。

 契約は、首輪を付けて魔術が施された鍵を付けるだけ。しかし、首輪そのものには魔術を一切使われてないので、絶対服従ではない。人によっては逃げられたり、奴隷に殺されたりすることもあるらしい。奴隷を解放する際は、鍵で首輪を開錠するだけだそうだ。

 説明を聞いてどうしようかと迷う。


「うーん……どうしようかな……」

「でしたら、いっそのこと全部の奴隷を見られますか?」


 ……無駄に悩むよりは、そっちのほうがいいか。


「じゃあ、お願いします」

「かしこまりました。少々お待ちください……。あ、女性のみに致しますか?」

「……お任せします」


 なんか変なこと思われたな……。まぁ、待っとくか。

 待つこと数十分。


「お待たせしました。ではこちらへどうぞ」


 案内された部屋に入ってみると――


「こちらに、うちにいる女奴隷全員を集めました。ゆっくりご覧になってください」

「わ、わかりました」


 奴隷でも普通の服……って偏見だよな。

 みんなの血色も良いし、不自由な暮らしではなかったんだな。

 まぁ、そんなことより


「あー……まぁいい……よな?」


 失礼かもしれないけど、片っ端からステータス見ていくか。





「お姉ちゃん……」

「大丈夫……大丈夫よ……」


 昨日に続いて今日も呼ばれた。しかも今度は女の子全員が呼ばれるなんて……。

 私がしっかりしなくちゃ、この子たちのためにも!


「お待たせしました。ではこちらへどうぞ」


 来た……また気持ち悪い男なんだろな……。でも、もうケジメを付けたんだから今回は――


「こちらに、うちにいる女奴隷全員を集めました。ゆっくりご覧になってください」

「わかりました」


 ――えっ? あれ? 普通の……人? いや……ちょっとかっこいい……? とにかく、思ってた人と全然違う……。みんなも安心したのか落ち着いてる。


「あー……まぁいい……よな?」


 そう言って私たちを端から見ていってる。ジロジロ見てるけど、いやらしさは感じない。

 でも、何かを見定められてるようで怖い。何を見てるんだろ……目? 肌? それとも髪? うーん、分からない。

 でも……もし、選んでもらえたら私は――





「んー……違う。この子も違うな。この子は……戦えるけどまだ慣れてない感じか。うーん……」


 そう小声でつぶやきながら、一人ひとり見ていく。

 俺が求めてるのは弓または魔術で戦える子。つまり後衛だ。クーは前衛だし、アステラは後衛、俺はどっちもできるオールラウンダーだ。でも、クーを一人で戦わせるわけにもいかないから必然的に前に行くことになる。だから後衛にもう一人欲しかった。

 もしこの中にいなかったらそのときだ。


「この子は前衛……この子も前衛……この子は……あ」


 最後の最後で見つけた。


◇――――――――――――――――◇


 名前:ミレリア=インメルマン 年齢:98 性別:女 種族:エルフ


 Lv:4 Next:300/1000


 HP:1400/1400

 MP:400/400


 STR:15

 DEF:20

 INT:20

 MND:18

 AGI:19

 DEX:21

 CRI:17

 LUK:10


 装備

  ・布の服


 所持スキル

  ・疾風迅雷(Z)Lv:MAX

  ・精霊の加護 ▲

   ・風精霊の加護(A)Lv:2 Next:50/3000

   ・雷精霊の加護(A)Lv:2 Next:0/3000

  ・弓術(D)Lv:2 Next:20/1000

  ・短剣術(D)Lv:1 Next:300/500


◇――――――――――――――――◇


 レベルは高くなく、俺と同じくらい。むしろ、これぐらいだったら一緒にレベルを上げて言ってもほとんど差がないから助かったりする。

 パーティーの概念があるかどうかはわからないけど、経験値は見事に分配されてるからたぶん何かがあるんだろうけど俺は知らない。

 よし、この子にしよう。


「どの奴隷にするか、決まりましたか?」

「はい、決まりました。あそこにいるエルフをお願いします」

「かしこまりました。では、こちらへ……」


 今度は小さい小部屋へ案内される。


「お待たせしました。この奴隷で間違いございませんか?」


 間違いがないかもう一度神の目で見る。うん、同じ子だ。


「はい、間違いありません」

「では、お互いに軽く自己紹介をお願いいします」


 あっ、こういうのって今するのか。……今やる意味あるか?

 まぁいっか。

 それより、さっきは遠くから見てたから分からなかったけど、近くで見ると綺麗だな。肌は純白と言っていいほどで、髪も見事なほどの金髪。

 たぶん、100人に聞いたら100人がはい、って答えるぐらい綺麗だ。


「んじゃ、俺からな。俺は菅田直仁、ファミリーネームが菅田でファーストネームが直仁だ」

「わ、私はミレリア=インメルマン。ミレリアがファーストネームで、インメルマンがファーストネームよ」


 この子の名前は神の目で見たから知ってたけどね。

 って、奴隷商の人がなんか驚いた顔で見てるけど……俺なんかやっちゃった?


「……はっ! で、では、お客様。最後の確認です。本当にこの奴隷でよろしいですね?」

「はい、この子でお願いします」

「わかりました。では、この奴隷で3000万ルーナになります。これから荷造りさせますので、受付にて先ほどの金額をご用意して、お待ちください」


 ふぅ、これで目的は達成されたな。3000万ルーナって……あぁ金貨30枚か、余裕であるな。入り口でゆっくり待つとするか。





 私は買われたことを伝えるために早足でさっきの部屋に戻った。

 ……みんなどんな顔するかな……。


「お姉ちゃん!」

「ミリィお姉ちゃん!」


 私が連れて行かれて不安にさせちゃったかな? でも、ちゃんと伝えないと


「みんな、大切な話があるの。静かに聞いてくれる?」


 そういうとみんな静かにして私のほうを見てくれる。本当に……いい子たちね。


「……私、さっきのあの人に買われたの」

『えっ……』


 みんな驚いた顔をする。当たり前よね、今までずっと拒んでいたのに今回で買われたんだから。


「ごめんね、今まで一緒にいてあげられたのに……今日でみんなとはお別れよ。だから――」

「お姉ちゃん!」


 いきなり呼ばれて驚いた。それに……いつもあんなに怯えていたのに……強くなったのね。


「お姉ちゃん! 私たち、寂しくないよ! お姉ちゃんとの思い出があるから! だから……お姉ちゃんも暗い顔しないで!」

「そ、そうだよ! 私たちにはお姉ちゃんとの思い出ある! だから心配しないで!」

「ありがとう……みんな……本当に……。それじゃあ荷物をまとめてくるわ」


 


 私の部屋にあった荷物、といっても服ぐらいだけど鞄に詰め込んで受付へ向かう。

 

「これから私はどうなっちゃうのかな……。人は見かけによらないっていうし……やっぱり拒んだほうがよかったかな……。で、でも、それだと自由への道が遠くなるし……」


 そう考えてるうちに受付へたどり着いた。

 そこには既に奴隷商の人とさっきの男の人が待っていた。


「お待たせしました。では、先ほど指定した金額は受け取りましたので、お客様自身で首輪をお付け下さい」

「わかりました。……悪いけど、ちょっと触れるぞ」

「は、はい」


 そういって手を首に回される。気を使ってくれてるのか慎重に首輪を付けてくれる。

 やっぱり優しい人なのかな……


「よし、付けました。これでいいですか?」

「はい、問題ありません。これで、契約完了なります。ご利用、ありがとうございました。」


 こうして私はこの人に買われた。明日からどうなっちゃうんだろ……

疾風迅雷:ミレリアが持つ希少なスキル。風と雷属性の魔術の威力が増大。さらに、自身の速度が上昇する。


* 


 奴隷のミレリア、通称ミリィ登場しました。

 前回も書きましたが、こんな無名の作品に名前を応募して頂き、本当にありがとうございます!

 今後とも私の作品をよろしくお願いします。


 現在、新たな3つのお題で名前を募集しております。詳細は下のURLにて。

 感想、評価と共によろしくお願いいたします!


http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1527686/  ←アイデア募集用

http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1534177/  ←名前募集用

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