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ようこそ【新世界】へ!  作者: 神ノ狼/真神(シンノロウ/マカミ)
第2章
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第六節半 「一方その頃 ②」

※後書きが少々長いです。

 直仁たちがドルフに着いた頃、勇真たち迷宮組は“森の迷宮”第18階層まで踏破していた。

 現在、第19階層。遭遇した魔物と交戦中だ。


「穂乃香! 敵がそっちに行った!」

「任せて澪ちゃん! ファイアッ!」


 前方で戦っていた魔物が後ろへ雪崩れ込んでくる。穂乃香はその集団に向かって炎の球を放った。それも5発同時にだ。


「キェアァァァ」

「ギャ……ァ……」


 放った5発が全て魔物に命中し、絶命する。


「……凄いね。いつの間に上手くなったのさ?」

「練習したからね。 これで私も戦えるよ!」


 穂乃香は休憩する度、攻撃系の魔術を練習していた。前は火と氷属性のみしか使えなかったが、今では風と雷属性の魔術も使えるようになっていた。


「穂乃香、戦えるのは正直助かるけど、やっぱり魔物は僕たちに任せて欲しい」

「そうよ。前は私たちに任せて、穂乃香とアリシアは後ろでドシっと構えてて!」

「そうですよ、ホノカ。ユウマさんたちが前にいてくれたからここまで来れたんです。無理に戦う必要はありません」


 このパーティー、ほとんどが前衛という偏りすぎた編成だった。後衛は穂乃香とアリシアしかいない。後ろにいる2人が回復をしてくれるからこそ、今まで前衛が成り立っていたのだ。


「……そうだよね。うん、そうだ。直仁君に言われたの忘れてた」

「でしょ? もう……忘れちゃダメだからね?




 その後、勇真たちは地道に進んで19階層の終わりまで来ていた。


「みんな! ここから下は未知の領域だ。何が起こるか分からない。だから、僕たちに力を貸してほしい! ここにいる全員で、最下層まで辿り着くんだ!」

『ウオォォォォォォォォォォォォォ!』


 勇真が騎士たちの士気を上げる。次の階層から下は誰も辿り着いたことがない。そんな彼らを勇気づけるために、勇真はさらに声を張り上げる。


「みんな! 行くぞ!」

『ウオォォォォォォォォォォォォォ!』


 そう言って下へ向かう。これから先、どんな出来事が待ち受けているか、期待と不安を抱えながら。





 一方、魔界にある城の城内。


「デモニス、まだかしらぁ? 私、もう待ってらんないわよぉ?」

「フハハ、そうかそうか。なら行くとよい。私はもう止めんからな?」


 その言葉を聞いた途端、体中からオーラが迸る。まるで、その言葉を待っていたかのように。


「フフフ、いいのわぁ! それじゃ、行ってくるわねぇ」

「分かっているな、“エルダー”? お前を楽しませるために向かわせるのではないぞ」

「分かっているわぁ。すべては、魔神復活のために……」

「フッ、分かっているなら良い。では、行って来い」


 人間界へ向けて飛び立つ“エルダー”。その周りには無数の淫魔が飛び交う。


「行くわよぉ? 私の可愛い子供たち?」


 この淫魔たちは別に“エルダー”の家族なわけではない。ただ、子供の用に可愛がっているだけである。


(これで、これでやっとアスモデア卿を超えることが出来るわぁ!)


 密かな野望を抱きつつ、“エルダー”は標的に向かって羽ばたいた。





 シルヴァ法国領、ドルフという町にある奴隷屋にて。

 これまた、脂ぎった体で体中に宝石のアクセサリーを付けた男がエルフの少女を買おうとしていた。


「アンタみたいな奴、こっちから願い下げよ!」

「なっ!? 奴隷の小娘風情がッ! 今すぐここで――」

「すいません! さぁ、この娘以外にもいい娘はたくさんいますので……」

「ふんっ! お前に免じて許してやろう……今すぐ案内しろ!」


 そう言って客と共に奴隷商の男が退出する。


「はぁ……なんであんな気持ち悪いやつばっかりなのよ……」


 別に買われるのに抵抗はない。むしろ、自由になるために買われたいと思っていた。だが、そんな彼女を求めるのはなんの運命か、みんな体が脂ぎった富豪ばかりだった。

 彼女はそんな客ばかりで、ある意味で疲労していた。


「……とりあえず、戻らないとね」


 そう言って彼女も部屋から退出する。




「うぅ……お姉ちゃん……」


 そこは数十人もの奴隷が集まっている部屋だった。その奴隷の中に、ただひたすら泣き続けている人間の少女がいた。彼女はさっきの男に買われたのだ。


「まさか……買われてしまった……のね。よしよし……」


 そんな彼女を慰めるエルフの少女はただひたすら、心の中で謝罪していた。


(ごめんなさい。私はあなたのお姉ちゃん代わりなのに……本当に、ごめんなさい……)

「ミリィ姉! あの男を今すぐ――」

「駄目よ。そんなことで手を汚したら……後戻りできなくなるわ」


 このエルフの少女はここにいるみんなのお姉ちゃんのような存在だった。唯一の心の支えだったのだ。


「ひっぐ……ぐす……お姉ちゃん……私、頑張るよ……だから……」

「偉いわね、私も心苦しいわ。……折角買われたのよ。みんなで華々しく送ってあげない?」

「……うん。うん! 寂しくないように、みんなで思い出を残したい!」


 そう言って一斉に動き出す。どうすれば思い出になるか、何をすれば記憶に残るか、各々で話し合い始めた。そんな中、エルフの少女は――


(……そろそろ私もケジメを付けないとね。……次に選ばれたら、その人に……)


――と、思っていた。そんな彼女を買う人物が、既にこの町に来ていることを彼女は知らない。

 キャラが……キャラが思った以上に動かねぇ……!


 はい、冗談はさておき一方その頃パート2でした! エルフの少女の名前を1人だけ、応募してくれた方がいらっしゃったので、その名前を一部ですが採用させていただきました。本当にありがとうございます!

 ミリィ姉と呼ばれてたのが、今まで名前を募集していたエルフです。フルネームは次回に明かします!


 さて、募集する名前が無くなった、ってわけではありません。現在、新たに3つの名前を募集しております。


① 種族:吸血鬼(女)の名前 (4章登場予定)


② “魔神”(女)の名前 (4章登場予定)


③ その他(モブや、次回作あたりに出す登場人物)の名前


の3つです。詳細は活動報告に書いたので、出してみようと思った方は一度、見てみてください。(アイデア募集用と名前募集用の活動報告の内容を更新しました)


感想、評価と共にお待ちしております!


http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1527686/ ←アイデア募集用

http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1534177/ ←名前募集用

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