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ようこそ【新世界】へ!  作者: 神ノ狼/真神(シンノロウ/マカミ)
第2章
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第一節 「遭遇」

 第2章 シルヴァ法国編、開幕です!

「はぁ……暇じゃのう……」

 シルヴァ法国の本国にある神殿にて、この国の統治者である竜人がつぶやく。

「ダメです。書類は、まだまだ残っています。これが無くなるまでここからは出れませんからね」

と、答えるもう一人の竜人。二人は山ほどの書類を処理していた。

「むぅ……こんなチンケな書類なんぞ処理しても意味ないじゃろうが。なんじゃ? ミスリル魔合金を山ほど援助してほしい? 具体的な数字を書かんか!」

「そんなこと言っても無駄ですよ。この国の人の大半は物を作ることしか能がないですから……」

シルヴァ法国は魔術を用いた技術力が高い。しかし、ただ魔術を用いた技術力が高いだけで、それ以外は他の国に並ぶ、または劣って、さらにはこの国の人の大半は、物を作ることしか興味が沸かないという問題だらけの国なのだ。

「愚痴を言うくらい別にいいじゃろが。そういや、リベイルで勇者が召喚されたようじゃな?」

「そうみたいですね。それに今頃は迷宮へ向かってるそうですよ」

「迷宮? あぁ、丁度国境あたりに最近出来たやつじゃな。まったく、願いを叶えてくれるなどという迷信を信じるとは、同盟ながら愚かじゃな。……はぁ」

「また、ため息ですか? 今日だけで何度目ですか? もうやめてくださいよ? やる気が失せるので」

そう言って黙々と書類を処理していく。

「何か面白いことでも起こらんかのぅ……」



「おぉ! 風が気持ちいい!」

 俺とクーは道を走り抜けていた。いや、実際にはクーしか走っていないんだが。なぜなら――

「お兄ちゃん! もうちょっとで町に着くからそれまで眠ってていいよ!」

「いや、クー背中から景色を見たいからずっと起きとくわ」

――()()()()()にいるから。


時は少々巻き戻って、アリシアたちと別れた後。道なり進んだところにある町を目指していた。

「外に出たら魔物が出るって聞いたのに全然遭遇しないな」

「しないねー」

俺の中で2つの感情が渦巻いていた。襲われなくて安心している嬉しさと、少しでもレベルを上げたいと思う焦りだ。

「焦りは禁物か。とりあえずこのまま――」

進もうとした途端


ガサガサ


横にある茂みから音がした。これってもしや?


ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ


……音多くね?

「クギャァァァァァァ!」

現れたのはゴブリンだった。何も持っていないから最下級のやつだ。……にしても

「なんだよこの数! 軽く10体は超えてるぞ!?」

「お兄ちゃんどうするの!」

「とりあえず腕試しだ。自分なりに戦え!」

さて、どうするか。鎖を無数に出して一気に倒すか、剣を使って1体ずつ確実に倒すか……剣を使うか。

「グギャッ! ギャ……ギャギャ!?」

「盾もないのに突撃か……」

盾があれば突撃するのも分かる。それにしても、複数で来ると思ったんだが1匹ずつしか来ないのか。

「どこ見てるの! 私はこっちだよ!」

クーは身体能力を利用して攻撃している。もう既に3体倒してる。俺も負けてらんねぇな。

「ギャァッ! ……グギャ!?」

飛んできたゴブリンを剣で真横に真っ二つにした。かなり手ごたえが生々しい。気持ち悪い。

「ギャギャ! ギャ!?」

「ギィーギィー! ギィ!?」

「ギャッ! グゥッ!?」

仲間が倒されてるのに次々と飛んでくる。それを反射的に切り伏せる。うえぇ、さすがにメンタルやばくなってきた……。クーのほうはどうなって――

「ガアアアアアア!」

「ギャ!? ギャァ! ギャァ!」

獣化していた。さらには腕輪から無数の鎖を出してゴブリンたちを拘束している。初使用にしては、かなり上手く使えてる。……獣化するとかっこいいな。

「ガァ! ガウ!」

おぉ次々と倒してるな。……俺もやるか。


そうして馬鹿みたいに突撃してくるゴブリンを倒していった。倒した後は町で換金するために耳を剥ぎ取る。……にしても連携ゼロだったな。

「お兄ちゃんお疲れ様!」

「おう、クーもおつ……か……」

「ん? どうしたの? お兄ちゃん」

いやいや、どうしたって。獣のまま話してるんだぜ? 驚くに決まってるじゃん?

「その姿で喋ったからちょっとビックリしたわ」

「あ、ごめんなさい。元に戻るから――」

「いや、いいよ。まだ慣れてなかっただけだし。とりあえず町に行こうぜ」

安いにしてもかなりの数の耳が手に入ったから早めに換金したい。

「んー……じゃあ、お兄ちゃん! クーの背中に乗ってよ!」

「え゛!?」

「大丈夫だよ。まったく疲れてないし! もっと動きたかったぐらいだし!」

それにしてもなぁ……俺もあまり疲れてないから――

「ダメ?」

獣化してもその言い方は卑怯です。

「わかったよ。ちょっと屈んでくれ」

「乗った? それじゃあ行くよ!」


こういうわけで背中に乗っていた。

「お兄ちゃん! 門が見えてみたよ!」

もうそろそろで着くらしい。俺にとってこの世界で立ち寄った初めての町だ。とりあえず観光するか!



 シルヴァ法国領のとある町の建物にて。その中に二人の男と一人の少女がいた。

「な、なんなんだ! この小娘は! 奴隷なら奴隷らしくしていろ!」

突然怒鳴る一人の男。脂ぎった体で指には大量の指輪。富豪なのだろう。そして――

「す、すいません。まだここに来たばかりの新人で……」

もう一人は奴隷商だ。最近入ってきたばかりの奴隷を売ろうとしていたのだ。

「まったく。エルフの生娘と聞いて大金を持ってきたというのに……こんな小娘、買う気が失せたわ」

「ふん! あんたみたいな奴に買われるなんて、こっちから願い下げよ!」

そして売られようとしていたのは一人のエルフの少女だった。

「なッ! 貴様、ここで殺してしまっても!」

「やれるもんならやってみなさい!」

「す、すいません。こちらで言い聞かせますので、今日のところはここらで……」

必死に頭を下げる奴隷商。挑発していたエルフはふんぞり返っている。

「言われなくとも今から帰るわ!」

そういって足音を激しく鳴らして帰る富豪。かなりご立腹である。

「……今日の商談()失敗かぁ。」

「早く私を元の部屋に戻して。こんな空間に1秒でもいたくないの」

「わ、わかった」

奴隷と奴隷商。完全に立場が逆転している。だが、奴隷商もこれ以上、彼女と関わりたくないのだろう。当のエルフは

(ふんっ、こんな場所さっさとおさらばして自由にならなきゃ!)

そう心に秘めながら日常を過ごしていく。

ミスリル魔合金:ミスリルインゴットに魔力を付与したもの。“シルヴァ法国の統治者”が独自に開発した。



 新キャラの竜人の“シルヴァ法国の統治者”と“統治者の秘書”、あとエルフの“奴隷”がさっそく登場させました。

 この“奴隷”が名前を募集している子です。名前を出すのは後ですので募集し続けますよ!


 ということで、第2章に出てくるエルフの女の子の名前をまだまだ募集しています! といってもまだ1つも案が来てないので自ら考えている最中です……。


 活動報告のほうにもアイデア投稿用の記事を作ったのでそちらにも書いて頂けたら目を通します。


 参考にしたいので感想、評価、と共にお待ちしております!


https://twitter.com/sinnorou_makami

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