第八節 「謎の少女」
ツイッター始めました。
追記:ステータスの装備の項目を一部だけ追加しました。
一体何が起こったんだ? 魔物がいたはずの場所には一人の獣人の少女。この子はどこからきたのか、あの魔物はどこへ消えたのか、さっきの霧は魔物を逃がすためのものだったのか、と騎士たちは慌てていた。まぁそんなこと、今はどうでもいい。
「……ねぇ、ここどこ?」
そう誰かに問う。しかし誰も聞こえてないのか、それとも聞く暇がないのか、誰も答えない。
「ここはリベイル王国の近くだ。リ、ベ、イ、ル、王国。分かるか?」
「わかんない……」
分からないか。
「そうか。それじゃあ、君の名前教えてくれるか?」
こういうことが過去にもあった。迷子の可能性だってある。
「名前? ……わかんない。わかんないよぉ」
急に不安になったのか、涙声になる。当たり前か。周りには知らない人だらけ、自分が誰かも、自分がいる場所さえも分からない。不安にもなるよな……。そう思っていると
「な、ナオヒト。この娘を城に連れて行きたいのだが、どうだろうか」
「この子を城へ?」
「あぁ。魔物がいた場所にいたのだから、報告しなければならない」
そういうものなのか?
「んー……。一応聞いてみるわ」
「おぉ! 頼んだぞ!」
なんとまぁ無責任な。別にいいけども。
「……どうしたのお兄さん?」
「ん? あぁどうもしてないよ。ねぇ君、ちょっとお城まで一緒に来てほしいんだけどいいか?」
「お城? お兄さんも一緒に来てくれるの?」
知らない人ばかりよりは、少しでも話したことがある人と一緒がいいよな。
「おう、来てくれたら一緒に行くぞ」
「じゃあ行く!」
急に元気になったな。まぁ女の子は元気が一番だな。
「いいそうだぞシリウス」
「そうか! では早速だが行こう!」
早すぎない? 別にいいけどさ。
「お城に行くそうだから、一緒に行くか」
「ん!」
そういって手を繋ぐ。もう片方の手で思わず頭を撫でてしまった。すると少女はえへへと嬉しそうに笑った。無邪気だな。
「「か、可愛い……!」」
女子二人はほっといて城へ向かうか。
「そうか、そのようなことが……」
騎士たちは国王に報告していた。城壁で発見したことから、シリウス騎士長が先行して攻撃したこと、勇者のおかげで倒せたこと、しかし霧のせいで消息を絶ったことまで。国王は報告を静かに聞いていた。だが隣のアリシアは聞くどころか、俺に対してずっと睨んでいた。……そういや説明してないな。
「そして霧が晴れるとそこの娘がいたと……ふむ。まぁ今はよい。それよりなぜナオヒトがあの場所に?」
やっと説明できる! ……ちょっとアリシアさん、変なオーラ出てますよ!?
「えーっと……アリシアが恐ろしいことになってるので、一から説明しますね。それでは、俺が大図書館にいたところから――」
大図書館で世界について調べていたこと、調べ終わったら名無しの本を見つけたこと、読んでみると勝手に禁書を覚えてしまったこと、そしてその力をつい試したくなったことまで、全て話した。
「……その名無しの本とやらが、禁書だと?」
「はい。恐らくそうだと思います」
「ふむ……。ナオヒトよ、その本を今から取ってきてもらうことはできるか?」
それを今から取ってこいと。……まぁ話だけじゃ信憑性ないしな。
「わかりました。今から取ってきますね」
「頼む。私も少し気になることがあるが、その本を見てからにしよう」
俺は、本を持ち城に戻っていた。見つけるのに時間かかるかと思ったが、意外と早く見つかった。というより何故か入ったらすぐ目の前にあった。まさか本が勝手に移動するなんて……ないよな。
「確かに題名がない。開けてみてもなんと書いてあるかもわからない。すまないがナオヒトよ、最初の部分だけ読んでみてくれ」
「わかりました」
最初の部分ってことは鎖のところでいいんだよな?
「これは鎖。空間と創造の力なり。これでいいですか?」
「うむ。そう書いてあったのだな?」
「はい。これを読んで禁術を覚えたので」
「ふむ……。ではその本を勇者たちに見せてみてくれ」
禁術を量産ってか? まぁ俺には関係ないな。
「お前ら、これ読めるか?」
同じページを見せてみた。でも
『なにこれ?』
全員同じ反応だった。俺が読めるならいけると思ったんだけどなぁ。
「ナオヒトだけ読めて、それ以外の者は読めない。まさか、ナオヒトが書いた――」
「書いてません!」
ここは絶対に言っておかないと変な勘違いされるから!
「そ、そうか、では次は……その娘のステータスをみなに見せて貰えぬか?」
あぁそうか。ステータスを見れば名前も分かるかも。
「君、【ステータス】って念じてみてくれるか?」
「いいよ! わ、なんか出た! これでいい?」
「おう、ありがとな」
そう言って再び撫でる。
「えへへ~」
本当に嬉しそうだな。
「さて、見てみるか」
◇――――――――――――――――◇
名前:(なし) 年齢:15 性別:女 種族:魔獣人
Lv:1 Next:0/100
HP:100/1200
MP:500/500
STR:15
DEF:12
INT:10
MND:10
AGI:20
DEX:20
CRI:10
LUK:50
装備
・布の服
・???
所持スキル
・獣化(Z)Lv:1
・???
◇――――――――――――――――◇
『!?』
俺を含めた全員、いや、国王以外の全員が驚いていた。名前がない上に、この世界の住人でさえ知らない魔獣人という種族だったからだ。
「やはりか」
何がやはりなんだ?
「先ほどの戦闘で魔物が消えた、と報告していたがそれは違ったのだ。その魔物が人になったのだ。スキルにある獣化がそれだ。不明のスキルは分からんが……」
なんだ、この子があの魔物だったのか。それより実は、俺は別のことで驚いていた。だってその不明のスキルは
◇――――――――――――――――◇
名前:(なし) 年齢:15 性別:女 種族:魔獣人
Lv:1 Next:0/100
HP:100/1200
MP:500/500
STR:15
DEF:12
INT:10
MND:10
AGI:20
DEX:20
CRI:10
LUK:50
装備
・布の服
・グレイプニールの鎖
所持スキル
・獣化(Z)Lv:1
・グレイプニール(Z)Lv:1
◇――――――――――――――――◇
俺のせいだから。
実は一度本文が全部消えて、書いた内容が思い出せず中身が少し変わってしまったという裏話。まぁ書いてみたら、そんな大差なかったんですが。
さて、新ヒロインの少女がいろいろと大変なことになってますが、別に大丈夫です。可愛いですから。次回にも書くつもりですが先に行ってしまうと、ちゃんと頭から狼のケモ耳、お尻から尻尾が垂れています。毛色は藍色が主で白い線が髪に2本入ってます。まだペンタブを持ってないので描けないのが悲しいですが、買えたら即描きます!
もうそろそろ第1章が終わります。これを含めて残り3,4節ぐらいかな? それまで気長にお待ちください。
前回からアイデアの募集方法を変更して奴隷の女の子の名前を募集していますが、前回の後書きの中止と中断を間違えてしまいました。募集方法の変更は一時的なものですので、もし「ここまで考えたのになぁ」とか「こういうのよくない?」とかありましたら下にツイッターのURLを載せるので、そちらにお願いします。(女の子の名前のほうもツイッターに書いて頂けると見やすかったりします)
では改めて、第2章に出てくる奴隷の女の子の名前を募集します! 種族はエルフで年齢が98歳(人間でいう12,3歳くらい)、武器が弓で風と雷の魔法が得意な子です。
是非、よろしくお願いします!
https://twitter.com/sinnorou_makami




