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ようこそ【新世界】へ!  作者: 神ノ狼/真神(シンノロウ/マカミ)
第1章
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第六節 「初戦闘と初禁術 ①」

 それは突然に訪れた。体中が毛で覆われた四足の獣。小さければそれは犬か狼と誰もが思うだろう。()()()()()の話だ。しかし、それは人の身長を簡単に超える大きさで、全身から激しい殺意を放出していた。


「オオオオオオオオオオオオオ!」


 殺意と共に吼える。それは城壁にいるすべての騎士に向けて放っていた。


「ヒッ!? だ、誰か! 早く国王様と騎士長に知らせろ! こ、こいつはリヴァイアサン級……いや、それ以上かもしれん! 急げ! この国が滅びるぞ!」

「わ、わかった! お前らは――」

「俺たちでどうにかして食い止める! だから早く!」

「くッ……どうか無事でいろよ!」


 一人の騎士が走る。だが、彼は察していた。あの化け物に一個小隊程度の戦力では手も足も出ないことを。





 一方その頃、直仁と勇者達はというと勝也は部屋でゆっくり休むと言い、それ以外で集まっていた。


「すごいな、これだけの情報を集めたなんて。僕にはできそうにない」

「いや、これ全部が1冊の本に纏まってたんだ。意外とすぐに終わった」

「さすが直仁ねー。 そういや私と穂乃香、魔法が使えるようになったんだよ!」


 いつか魔術を使えるようになるだろうと思ったけど、まさかこんなに早く使えるようになるとは……。


「それを言うなら魔術だろう? まぁいいとして、さすがというべきか?」

「えっへん! もっと褒めてもいいのよ?」


 ドヤ顔で胸を張る澪。本人はニヤニヤ笑っているが……穂乃香のジト目が気になる。


「……澪ちゃんに魔術を教えたの私だよ?」


 やっぱりか。穂乃香は覚えがいいし、なお且つ教えるのが上手い。澪だけで覚えるならもう少し時間がかかるはずだからな。


「ちょ、ちょっと! 言わないでよー!」

「自分一人で覚えたような言い方だったからな?」

「うぅ。ごめん…穂乃香」

「いいよ。これからは気を付けてね?」


 穂乃香と澪は昔から仲が良い。詳しくは知らないが、気が合うらしい。たまに喧嘩もするが、すぐに仲が戻って相談しあったりする。本当に羨ましい限りだ。何故かは言わないが。そう思っていると


「おー勇者たちはここにいたか。……ん? お前は誰だ?」


 見知らぬ騎士が近くに来た。


「シリウスさん、彼は僕たちの友達の直仁です。ステータスのせいで訓練から外れてしまいましたけど、僕たちと同じ召喚された一人です」

「そうだったのか、それは失礼した。改めて、俺は騎士長をやっているシリウス=アレキサンダーだ。気軽にシリウスと呼んでくれ」


 なんと騎士長だった。ちょっと悪い気がするがステータスを見てみるか。


◇――――――――――――――――◇


 名前:シリウス=アレキサンダー 年齢:25 性別:男 種族:人間


 Lv:24 Next:2430/30000


 HP:5000/5000

 MP:1500/1500


 STR:200

 DEF:300

 INT:120

 MND:210

 AGI:160

 DEX:250

 CRI:100

 LUK:5


 装備

  ・騎士長の長剣

  ・騎士長の盾

  ・騎士長の兜

  ・騎士長の鎧

  ・妖精の首飾り


 所持スキル

  ・指揮の才(B)Lv:5 Next:0/0

  ・不撓不屈(B)Lv:5 Next:0/0

  ・剣術(D)Lv:5 Next:10/1000


◇――――――――――――――――◇


 ……うん、おそらく強いんだろう。しかし、悲しいことだがあいつらを一度見ているとそれが全て弱く見える。


「わかりました。シリウスと呼べば――」


 その時だった。


「シリウス! シリウス騎士長はいますか!」


 アリシアが部屋に訪れた。何やら慌てている様子だった。


「アリシア様!? どうされましたか!?」

「はぁ……はぁ……お、お父様から伝言です……。城壁の外にリヴァイアサン級以上の魔物が現れた。今すぐ街の外へ行き、騎士の指揮を。勇者についてはお前の判断でやれ。とのことです」

「リヴァイアサン級以上の魔物!? わ、分かりました、今すぐそちらへ向かいます。アリシア様はナオヒトとここでお待ちください。……すまないが勇者たち、一緒についてきてくれるか? これは訓練ではない。命を懸ける戦いだ。もちろん――」


 別に来なくてもいい、と言いたかったんだろう。でもあいつらなら――


「「「僕(私)たちもいきます。」」」


 言うと思った。さらに――


「直仁君はここで待ってて! 私たちでやっつけてくるから!」

「おう、ここで待ってるわ。気を付けて行って来い。そんで帰ってこい」


 これも想像通りだった。まぁ、禁術を試したかったんだけど仕方ない。


「心配し過ぎだよ? でも……うん。絶対帰ってくるから! それじゃあ行ってきます!」


 そう言って戦場へ向かう幼馴染。


「信じましょう。シリウスと、ナオヒトが信じるみなさんを」





 部屋で休んでいた勝也を呼んで、僕たちは城壁の外に向かっていた。シリウスさんはどうやら城にいた騎士を集めて既に外へ出たらしい。


「今どうなってんだ? 城壁からまだ距離あるけど戦闘音がまったくしねぇ」

「もしかしたら、もう終わってたり? リヴァイアサン級って確か国家総力だっけ? シリウスさんが残っている騎士全員を連れて行ったんだから私たちが行かなくても――」


 ドゴオオオオオオオオオオオン


「な、何!? 今の音!?」


 突然鳴り響く耳をつんざくような、とてつもない音。


「勇真君、早く行こう! もしかしたら!」

「あ、あぁ! 急ぐぞ!」

 戦闘パートが始まるといったな? あれは嘘だ。はい、すいません反省してます。ですがこれは①です。①ということは②もあるということです!

 次回が本当の初戦闘ですので、それまでお待ちください。


 さぁ今回出てきたシリウスのステータスに装備が追加されました。前回の主人公達は、何も装備してなかったわけではありません。しっかりと学校の制服を着ていましたが、この世界の物ではないため、ステータスには影響していなかったということです。そもそも無装備だったら即行牢屋行きです。


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