認めないからなっ……干し肉? おおそうか、よし入れ。
本当に久々すぎてかけなーい。難しい……。
というわけで5か月ぶりでしょうか、例のごとく短いです。
「よう、落ち着いたか?」
ナセに連絡してから少しして。思ったよりも早く彼はやってきた。
「ん、やっぱり走るのって気分いいわ。……ところで」
ナセの後ろに目をやって、僕は疑問を口にした。
「なんでお前がいるんだ――アルベール」
アルベール。以前僕達に絡んできた3人組の一人。魔導士の男だ。
「いえ、私もこのクエストを受けましたので。どうやら私たち以外には受注者はいないようですねぇ」
その言葉に思わず、顔をしかめる。
ふとパーティーメンバーを確認すると、いつの間にやらアルベールが追加されていた。
ちょいちょい、とナセを手招き。
ん? とそばに来た彼に、
「どういうことだい、ナセさんよ。なんでパーティー組んでんの」
耳打ち一つ。
「いや、お前が走り出した後にあいつと合流してな? そんでちょっと話をしてみたんだよ。なんで俺達に絡むんだ、ってな」
ふむふむ。
「んで、どうもただ遊びたいだけらしいんだよ。お前と」
「はぁっ!? そんな言葉信じたのか!?」
「いやだって干し肉プレゼントされたし。ほれ、お前の分も」
干し肉で買収されたのかよ。
「いらないならくれ」
「いやもらうけどさ」
干し肉最高。これは僕のものだ、もうやらん。
……いやいやいやそうじゃなくて。
ちらっとアルベールを見ると、鼻歌を歌いながらくるくると回っていた。僕が見ていることに気づくと、回るのをやめニヤッとする。
「……はぁ。なあ、ほんとにあいつ大丈夫? 何もしない?」
「ああ、それは確実」
「気を抜いたら後ろからズドンとかない?」
「ないない」
「ほんとだな? 信じるからな? いいんだな?」
「おっけーおっけー」
ほんとに信じていいのだろうか。不安になってきたぞ。
まあいいや。
「おい、アルベール。仕方なく! ほんっっっとに仕方なく! お前の加入を認める。変なことしたらぶっ飛ばすからな、ナセが」
ナセが大丈夫だと言うんだ。信じよう。
「わあ! 本当ですか! うれしいですねぇ、うれしいですねぇ! 私、爆破したくなってきましたよぉ」
……本当に大丈夫なんだろうな! ナセっ!?