悪ふざけも大概に…
訊きました?PV1000突破だって~( ̄∇ ̄)
___ちょっ、マジで?!(°°)
いやはやホント、読者様には感謝感激ですね
(*´▽`*)
ありがとうございます
初めまして、読者の皆さん。
私の名前は、クロンⅢ世と言います。
ご覧の通りに本日ナレーション兼モノローグ役を務めさせて頂く事になりました。
とは言っても、私自身は本編では既に隆史へ身体を譲渡して魂の残滓くらいの存在しか残ってはいないので、あまり皆さんの目に触れる事はないでしょう。
さて、前々回では隆史に起きた最期のお話ししたので、今回は私が生まれ育ったこの国と世界、そして何故私が異世界で散った隆史に身体を譲渡したのか、そこに至るまでの経緯もお話し出来たら幸いです。
どうぞ、お楽しみ下さい。
※※※※※※
「殿下、本日の予定ですが…」
「殿下、各所領より今年の租税の目録が届きました」
「殿下、来月の創立祭の予算案について…」
「殿下、先日の社交パーティーで出た追加経費について…」
「殿下、創立祭の警備体制について相談が…」
「殿下」「殿下」「殿下」
朝から晩まで、この王宮では私の事を誰も彼もが
殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下
と呼ばれ続けて、王様業の肩替わりに尻拭い。
この半年間、ずっと文官武官に追い縋すがりついて回られて寝るその寸前まで耳に殿下という言葉が残っている。
それもこれも現王である父が半年前、私の14歳の誕生日に臣下達に、私に対する誕生日プレゼントと前置きしてこう言ったのからです。
『クロンもあと一年で15、つまり成人する事になる。余としてはなるべく早くクロンに跡目を継がしたいと考えておった故に、明日よりクロンを王佐の役に就かせて余の代わりに王の政務をやらせる事とする。宰相であるアィンはあれを好く支えてくれ、以上』
余はこれからレーカちゃんとミヨーネちゃんとエイリーちゃんと…etc.と南の島でバカンスじゃ!と軽快なステップで突然の事に放心した私達一同をほったらかしてパーティー会場を後にしたのだ。
あの糞野郎、玉無しの癖に女侍らかして南の島へバカンスに行くために政務を私に押し付けるとか帰ってきたら本気でぶん殴って城壁から逆さで宙吊りして………冗談ですよ、2割は。
と他国には教えられないふざけた理由で、まだ皇太子ながらに政務をこなさないといけないのです。
正直精神的にも身体的にもヤバい。
窓辺から(色んな意味で)やがて飛び立ちたい衝動に襲われてしまいます。
そんな激務を今日もこなし、なけなしの睡眠時間に私は夢を見たのです。
蒼い空に見下ろさせ、青い海が静かに波寄せる、白い砂浜で私が一人の少女と手をつなぎながら遊びまわる夢を…。
※※※※※※
「と言う事で、私の代わりに王様業やって下さいませんか?」
とのたまったのは、自称異世界の草食系イケメンな金髪王子様。
え、つか何処からオレへの説明回想シーンに突入した訳?何これたくあん出したら全部端で繋がってましたみたいなどないせいゆーねん!的な流れは?!読者様皆さんついて行けてないからね、行けてないからね!
「ちょとまてアンタ、それだと仕事が嫌で夢で見た女の子とイチャコラキャッハウフフの為だけに、別世界で誕生日が同じでその誕生日に死んだオレの魂を連れてきた訳ですか!?」
「飲み込みが早いね、うんいい王様やれるんじゃないかな」
「玉無しの父親とほぼおんなじじゃねぇか!!つか現実逃避して夢に逃げるアンタの方がよっぽど酷い!!!」
ケロッとふざけた事を宣う王子様の胸倉を掴んで大きく揺さぶるが、王子様は既にウフフな世界へと半身浴してトリップしかけている模様でどうしても返答が斜め上へ向かっている。
「もうあんまり時間もないから急ぐけど、私の身体はキミの、隆史の物になる。その代わりに私を苦悩させる王様業をキミが代わりにする。基本的には外見は私のままだから、誰からも文句は言われないと思う」
話しが進んでるんですけどぉ~(泣)
「外見で代わるのはこの髪の色だけ。此方の世界ではね、髪の色はその者の魂の素質を示すんだ。だから髪の色だけは入れ替わってみない事には分からないね」
待て待て待て、誰か彼を止めて!
「知識については、此方の文字については読み書きが出来る程度には残しておくから、安心してくれ」
あ、マジで?!それは有り難い事だ。外見イケメン王子様でも言葉が通じないと説明出来ないし、って待て待て待て!勝手に何話し進めてるんですか?まだ誰も承認してないからね、ないからね!!?
「あ、此処にハンコお願いします」
「え、印鑑ないんでサインでも良いですか?」
「構いませんよ?……はい、これで契約完了です。不運にも終わっちゃった人生を異世界で楽しんで下さい☆キラッ」
「しまった!ついNOと言えない日本人の性質で!!!」
オレの目の前で王子様がウィンクしながら消えていったのだった。
※※※※※※
いかがでしたか?
私と隆史の初めての出逢いは?
まるで出逢うべくして出逢ったソウルメイトのような話だったでし…ちょっと待ってねリンダにキャサリンにインディにナンシー、もう少しで締めるから、うんその後皆でいっぱい遊べるから…うん、うん、ありがとう、すぐ終わらせるよ。
と言うわけで、隆史の楽しい王様業はまだまだ続くよ☆キラッ!
それでいいのか王様一家!