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それもまた、“愛”故の過ちか…中編

あけましておめでとうございます。


…年明けたって相変わらずのニートですよ。


まぁ近々簿記試験の為に予備校行くんですけど、正直モチベはイマイチ上がらんのが現状です。


知ったことか!…デスヨネ~。


オレもそんな感じです。


ではでは、今年もよろしくお願いします(*´▽`*)

「お初にお目に掛かります、陛下」


金髪超美女が、これまで受けたことのないチョーVIP待遇によってダラケにダラケきったオレに対して、静かに微笑を浮かべながらそう言った。


「…あ、え、えーっと、オレの方こそお招き頂いてありがとう、ございますぅ?」


美女の言葉に、脊髄反射的にオレはお礼の言葉を言ったのだが…途中で疑問文になった。


もし彼女があの拉致犯の親玉、叉は黒幕なのならば、オレは一体何の為に此処に連れて来られたのか?彼女にとってオレの価値は如何程なのか?こちらの世情に疎いオレでは到底理解出来ないのだろうけど…。つか先ず此処何処!?(←今更か!)


「…一応オレは王様だから此処に連れて来られたのかな?」


昔読んだ事のあるファンタジーなマンガで王様の主人公が、相手側に「オレ、こー見えても何気にアタマ回るキャラなんだぜ」と印象付けようとして、確かこんな感じに言ってたと思うんだ、オレの記憶が確かなら、だけどね…。


「確かに、その認識で間違いはございません」


オレの生死をかけた必死の問い掛けに金髪美女は、淡々と応えた。この世界の王様は、こんなにもあっさりと知らない美女に拉致されてしまうのだろうか…?


「但し、今回の件は陛下と、陛下を取り巻く環境に対して憤りを感じて止まない者達が、その環境を変える為に行った事だというのをご理解頂きたいと思っております」


え、どゆこと?…オレの為??ンでもってオレを取り巻く環境…???金髪美女の言葉が全くもって理解出来ないですけどー的な「ちょっとこの美女何言ってるのかよくワカラナイ…」と顔に書いて呆然としていると、そんなオレを見て彼女は優しく微笑んだのだった。


「ご理解頂く前に、自己紹介させて頂きたいと思います。私はこの【エーベルンツ城】の女主で先王の姉に当たるキリエ・ハイゼン・フォン・エーベルンツ卿でございます。どうぞキリエとお呼び下さい」


呆然としていたオレのアタマに更なる衝撃が襲う。え、先王のお姉さん?つまり彼女の弟は先王で、先王はオレの前の王様で、前の王様は今の身体の持ち主の父親で女大好き野郎だったあの先王のお姉さんって事なのか?つまり先王のお姉さんって事だから先王の息子の身体を借りているオレから考えると魂違い(たまちが)の伯母さんになる、んだよなぁ?


って事は何か?今のオレは別に伯母さんのお家に遊びに呼ばれただけで拉致られた訳ではなかったのか…、なーんだ伯母さんだったんだー、あーよかったー♪







「って、伯母ッ!!!!!!!??????」







余りの驚きの事実に、よくワカラナイ終着点に降り立とうとしていたオレのアタマが更なる衝撃によって事実を理解する。


「え!じゃあ、金髪でボッ!キューン、ボンッ!!なスタイルで美の女神のような容姿をしたパーペキな美女さんが、オレの、いやクロンの伯母さん!?」


「はい、その通りでございます、陛下」


おおぅ、心の声が口から漏れてる漏れてる。すいません、と謝ると金髪の彼女ことキリエさんはお気になさらずと優しく微笑んでくれた。


ヤバ、セイナさんが天使ならキリエさんは女神だよ。マジパネェ…。


「本題に入りますが、先ほども言った通り今陛下がいらっしゃる状況はかなり特殊、いえ歪な形になりつつあります」


キリエさんの真剣な顔に、オレもドギマギするのを止めて注意深く聴くことにした。


「陛下が、甥のクロンからそのお身体を譲り受けてから王宮内の環境は変わりました。先王の弟が甥のクロンへの禅譲を決めてから、家臣達は二分化しました。クロンに仕える者とクロンにはまだ早いと思う者にです」


「それは今も変わらないんじゃないですか?」


オレの問い掛けに、キリエさんは少し悲しそうな顔を見せて首を横に振ってオレの問い掛けを否定した。


「いいえ、禅譲を受けてクロンには有能な家臣達が付けられましたが、それの為にクロンが陛下にお身体を譲ってしまったのです」


つまりだ、オレは悪くないって事だよね!なら良いや続き続き♪


「家臣達は側近として選ばれてから、事あるごとにクロンに裁可を仰いで、クロンが立派に王務を果たしていることを国内外に伝聞しました。彼らの思惑は功を奏する形にはなりましたが、他の家臣までもがクロンに仕事を押し付けるようになってしまったのです」


なるほど、故にあの山◯あんパン◯語っぽくカオスな文体になってノイローゼで夢に逃避行という訳ですか…、なんて考えているとある事に気が付いた。


「じゃあ、オレってかなり邪魔キャラな上モブってないか?」


…だってそうだろ?元々クロンが優秀だったから国王になったのに、仕事並み思考並み発言並みのオレと入れ替わって、そら絶望しちゃったイジメンズも虐めたくなるわ。


なるほどかー、仕方ない、のかな~…と肩を落としショボーンと落ち込んでいると、キリエさんがオレの手を両手で優しくギュッと握り上目遣いで励ましてくれた。


「いいえ!そんな事はありません。陛下が毎日家臣達からの無理難題を一生懸命になって応えて下さっているのを、私やセイナ、使用人を始め、たくさんの者達が陛下の努力を知っておりますから、」


そこで一拍置き、キリエさんは掴んだオレの手を自分の胸元まで持って行くと改めて優しく握り締めた。


「だから、余りご自身を卑下なさらないで下さい」


オレは、何故か、目頭が熱くなった。

遅くなって、どーもすいませんm(_ _)m


モチベとか、ヒマとかやる気とか色々とメゲやすいんです。アルミ缶的に




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