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運命の恋は突然に

作者: 星乃 明
掲載日:2025/11/17

勢いでガっと書きました。

変なところがあっても流してください。

タイトルに納得が行っていないので、変更する可能性あり。



長年の婚約者、ユーレイド・ベントラーに浮気されていると知った時、アニエスタ・ヴァレンハートは目の前が真っ暗になった。


(いったいどういう事!?おじ様の口利きでなんとか城への就職が内定したというのに、浮気なんて…!)


ユーレイドは凡庸な男だ。

濃い茶髪に、垂れた琥珀色の瞳。

顔立ちは優しく整っているが、勉強運動、その他の全てが中の中。

しかし本人は自分の事を、何ならデキる男だと思っている。

自分の行いを正しく完璧だと誤認したまま突っ走り、失敗して損害が出てもそれを自分の責任だと認識していないのだ。

おかげでアニエスタはユーレイドの尻拭いに奔走し、無駄に様々な知識を付けることになった。


「お父様!」


小走りで屋敷の廊下を抜け、アニエスタはノックもせずに父の書斎の扉を開けた。


「大変ですわ!急いで情報を遮断してくださいま…せ…」


アニエスタの言葉はしりすぼみになって掠れて消えた。

書斎の机に座った父が、額に手を当てて俯いている。

机の前のソファには、怒りで顔を引き攣らせた母と、表情をすっかり無くした伯父、カインハルト・ヴィアトーレが座っていた。

ソファの前のローテーブルには、分厚い報告書と写真がばら撒かれている。

その写真のどれもが、ユーレイドと浮気相手の姿がバッチリと写っていた。


「ご、ご機嫌よう伯父様!お、驚きましたわぁ!」

「アニー。侯爵家の令嬢とあろう者が、いかなる時でもマナーを忘れてはいけないよ」

「も、申し訳ありません…」


カインハルトが静かに口を開く。

アニエスタは肩を落として促されるままにソファに着席した。

隅に控えていた使用人が、素早く飲み物をセットする。


「えっと、伯父様…本日は当家に何用で…」


恐る恐る問いかけるアニエスタに、カインハルトは笑みを見せた。


「決まっているだろう?君の婚約者、ユーレイド・ナンタラーを地獄に落とすためさ」

「お兄様、ナンタラーではなくクソヤローですわ」

「お母様、クソヤローなどと言う家名はありませんわ…」

「あら、我が家の天使を蔑ろにするような愚か者はクソヤローで十分です」

「ユーレイド様以外のベントラー家の皆様は普通のお優しい方々ですわ…」

「口が悪いぞお前たち…」


疲れ切った父の突っ込みに、アニエスタは自分が到着するまでの父の苦労を知った。


「それで?アニーは情報を遮断して何をするつもりだったのかな?」


矛先を向けられて、アニエスタは硬直する。

そのまま忘れていて欲しかった。


「イエ!?ナンノコトヲオッシャッテイルノカワカリマセンワ!」


取り出した扇をばっさばっさとさせながら、アニエスタは取り繕う。

本当は婚約者の浮気を隠蔽し、何とかこの伯父に知られないようにするつもりだったのだが。

机の上の報告書の量を見る限り、アニエスタが婚約者の浮気を知るよりももっと前から把握されていたらしい。


「とりあえず、このアニエスタとクソボケ浮気男との婚約は破棄です。ベントラー伯爵家の皆様には申し訳ないですが、子供の教育も義務の内。ボケナス次男を切り捨てられるならよし、出来ないなら今後付き合いは差し控えます」


母が顔を上げ、キッパリと言った。

カインハルトが頷きながら、一枚の書類を引っ張り出す。


「そう言うと思って、既に書類は用意してある」

「まあお兄様!なんて用意が良い!」

「更に国王陛下のサイン入りだ」

「まあぁ!なんて素敵なの!」


婚約破棄命令書と銘打たれた書類の下には、国王であるアインハルト・ヴァンクロフトと荒々しくサインしてあった。

もう一人の伯父、アインハルトの怒りが滲み出てきているようで、アニエスタは身震いする。

妹であるアニエスタの母、アンナリーゼを溺愛する伯父二人は、その娘である姪にもとにかく甘い。

その特権を活かして、あらゆる就職先から不合格を突きつけられたユーレイドを何とか城の記録課に捩じ込んだのだが。

本来なら侯爵家の家業である商会の運営や領地経営をしてもらいたかったのだが、ユーレイドがあまりにも無能だったので、就職してもらうことになったのだ。

ぶちぶちと文句を言うユーレイドを宥めすかして。


アニエスタはペンを手に取り、書類にサインした。

それだけで、アニエスタとユーレイドは他人になる。

ユーレイドとの思い出を頭に思い浮かべようとして、アニエスタは遠い目をした。

彼との思い出は、アニエスタの苦労の記憶だ。

そういえばプレゼントを貰ったことも無いし、デートしてもご馳走になったことも無い。

有名な劇団のチケットを貰ったので観劇に誘った事があったが、面倒だという態度を全面に押し出し、席に着くなり寝てしまったこともある。

お茶の約束のドタキャンは当たり前。

旅行なんてもってのほか。

誕生日のプレゼントは既製品で安いガラクタを数日すぎてから送り付けてきたくせに、自分への贈り物には高級品を催促する始末。

何故そんな要求をほいほい聞いてしまったのだろうかと首を傾げたが、これが恋は盲目というものなのだろうか。


その夜、ベッドの中でアニエスタは考える。

自分はユーレイドに恋をしていたのだろうか。

アニエスタには分からなかった。

亡くなった祖父同士の口約束を果たす為に、二人の婚約は結ばれた。

幼い頃は仲が良かったとは思う。

庭に咲いていた花束や、綺麗なリボンを貰ったこともあった。

しかしいつの間にか、二人の間にはそんな微笑ましい雰囲気など微塵も感じられなくなっていた。

ユーレイドの失敗を取り繕っているうちに、アニエスタは様々な知識を身に付けて才女と呼ばれるようになっていた。

そしてその頃から、二人の距離は段々と離れていった。

どうしたら良かったのか、アニエスタには分からなかった。

ユーレイドの失敗を放置して、周囲に迷惑が降りかかるのを見ていればよかったのだろうか。

尻拭いなどせずに、自分で解決させれば良かったのだろうか。

アニエスタはそんなことを悶々と考えながら、夜を過ごした。


数日後、アニエスタはカフェで友人のヴァイオレット・フローレンスと新作のスイーツを堪能していた。

柔らかな日差しに、ヴァイオレットの美しい濃い紫の髪と、淡い紫の瞳がキラキラと輝く。

ヴァイオレットは社交界の薔薇と称される圧倒的な美貌の持ち主だ。

サバサバとした性格の彼女に強引に連れ出されたアニエスタは、婚約破棄の書類にサインした日から悶々と考えていた事をそっと吐き出した。


「何言ってんの?そんなのあのアホが悪いに決まってるじゃない」


優雅にモンブランを口に運んだヴァイオレットは、きちんと味わってから言った。


「でも…」

「らしくないわねぇ、アニー!いつになくしょんぼりしてるじゃない」

「だって、今までずっとユーレイド様の事でバタバタしていたのよ。苦労もあったし、忙しかったの。でも、その為に色々な事を勉強できたり、色々な人に出会ったり…楽しかったの。それが今後、無くなると思うと…」

「まったくもう…!あなた、今までノンストップで走り続けて、休息の仕方を忘れてしまったのね」

「そう、なのかしら…」


ヴァイオレットは紅茶を飲み干すと、優雅に立ち上がった。


「いつも隣に無能がいたから、あなたは休息の仕方を忘れたし、女の子としての喜びも忘れたのね」


大丈夫。思い出させてあげる。

ヴァイオレットは自信満々にそう言うと、アニエスタの手を取った。


「じゃ、行きましょう!」

「ちょ、ヴィア!?どこに…っ!」


ヴァイオレットに腕を引かれる形でアニエスタは歩き出す。


「ご馳走様!美味しかったわ!」


笑顔のカフェの主人に見送られ、二人は街に繰り出す。


ヴァイオレットによってドレスショップに放り込まれたアニエスタは、鏡の前で立ち尽くしていた。

この色はどうか、あの色はどうか。

このデザインはああで、あのデザインはこうで。

ここはふんわりとさせた方が、いやここはスッキリと。

何枚も何枚も美しいドレスから普段使いできるワンピースが体に当てられ、いつの間にやら髪の毛までセットされている。

そんな着せ替え人形状態のアニエスタを、ヴァイオレットはソファに腰掛けて優雅に見物していた。


「ふう、こんなものでしょうか!」


最終的に落ち着いたのは、目の冷めるような青色のドレスだった。

マーメイドラインのドレスは背の高いアニエスタによく似合っており、金色の刺繍が美しい。

セットされて緩くウェーブをする金髪には真珠が散りばめられ、アクセサリーは瞳の色と同じサファイアだ。


「ちょっと、ヴァイオレット…?このドレス夜会用じゃない。一体何を…」


戸惑うアニエスタに、ヴァイオレットは一枚の招待状を手渡した。


「メイヤード伯爵の夜会の招待状よ。お兄様の友人の帰国パーティなの。行ってらっしゃいな」

「そんな!突然の参加だなんてご迷惑よ!」

「平気よ。親類と友人しか招待されていないもの。それに今日私が行けないから、代役を探してくれと頼まれていたの」

「頼まれたって、誰に…」

「すまない、待たせたかな」


店の従業員に案内されて現れたのは、背の高い男性だった。

鮮やかな青い髪に、黄金の瞳。

ヴァイオレットの兄、サフィリア・フローレンス。

今この国で最もモテる、フローレンス侯爵家の嫡男である。


「え、な、は…」


驚いて口をぱくぱくさせるアニエスタの背を、ヴァイオレットがぽんと押す。


「という訳で、私の代理でお兄様とパーティに行ってらっしゃい」

「ちょ、ヴィア、私聞いてな…」

「そのドレスは私からのプレゼント。じゃあよろしくねお兄様。私これからデートなの」


ひらりと手を振り、ウインクをしてヴァイオレットが去っていく。

呼び止める間もなく、その姿は馬車の中に吸い込まれて行った。


「…えーと、ヴァレンハート侯爵令嬢。とりあえず、行きましょうか」

「…はい…」


アニエスタはサフィリアのエスコートで馬車に乗り込んだ。

一息置いて、サフィリアが頭を下げる。


「妹が、申し訳ありません。私はてっきり、説明したものと思っていました」

「いえ、とんでもございません。ですが、私などで代役が務まりますでしょうか…」


首を傾げるアニエスタに、サフィリアは僅かに顔を赤くする。


「美しい令嬢とご一緒できて、嬉しい限りです」


アニエスタはサフィリアの優しい言葉に肩をなでおろした。

そして、チラリと窓に映る自分の姿を確認する。

久々のドレスアップは、正直言えば楽しかった。

誰かにプレゼントされたドレスを身につけたのは、一体いつぶりだろうか。

ユーレイドの尻拭いに忙殺され、新しいドレスも久しぶりだ。


「ところで、ヴァイオレットに聞いたのですが…婚約を破棄なさったと?」

「ええ、そうなんです」

「差し支えなければ理由などを聞いても?」

「そう…ですわね…」


アニエスタは悩んだ。

長年結んだ婚約を破棄したことは、どちらかによっぽどの瑕疵があったと言っているようなものだ。

ここで隠しても、いずれは噂で知るだろう。


「直接の原因は、彼の浮気ですわ」

「浮気…!?」

「ええ、お恥ずかしながら…婚約者には私の他に、好きな方がいらっしゃったようで…」

「なんと…」


サフィリアが浮いた背中をどさりと背もたれに付ける。


「ヴァレンハート嬢の婚約者と言うと、ユーレイド・ベントラーでしたね。伯爵家次男の」

「ええ、そうですわ」

「彼は、貴方の口利きで城へ就職が決まったと聞いていたのですが…」

「まあ、そうですね…今回の件で伯父様方が相当怒っているようなので、その話も無くなると思いますけれど…」


ユーレイドは、ベントラー伯爵家の次男だ。

この国では、伯爵家以下の貴族の令息は、成人を過ぎれば独立をしなければならない。

騎士になるか入婿に入るか、手柄を立てて叙爵されるかである。

それが出来なければ平民になるしかないのだ。

ちなみに公爵家と侯爵家は他に沢山の爵位を持っているので、分家として独立することが出来る。

ユーレイドに騎士としてやって行けるだけの根性は無く、手柄を立てるだけの頭もない。

だからこその婿入りで、結婚後は家の事を万事アニエスタが取り仕切り、ユーレイドはただ城へ出勤して言われた事をこなすだけの仕事を用意したのだ。

城の記録課はその名の通り、国の記録を保管しておく部署だ。

非常に重要な部署ではあるが、そこは記録課設立以来長年取り仕切っているライブラ伯爵のテリトリーなので、ユーレイドのような無能が在籍していてもやる事はほぼ無い。


「伯父様がわざわざライブラ伯爵様に頼み込んでくださったのに、こんなことになってしまって…なんとお詫びすれば良いか…」

「ヴァレンハート嬢が気に病むことではありません。ましてや、貴方は被害者なんですから」

「そうですね、そうなんですけれど…」


アニエスタは深々とため息を吐いた。


「私がもっと上手くやっていれば、こうはならなかったのではないかと、考えてしまうんです」

「貴方は十分に頑張っていましたよ」

「そうでしょうか…」


俯くアニエスタに、サフィリアが言う。


「例えば…彼が教授から預かった書類を紛失した時。貴方が内容を覚えていたおかげで事なきを得ました。隣国の要人を怒らせてしまった時も、貴方があちらの習慣をよく知っていたおかげで、最終的には大きな商談がまとまった。上げればキリがないですが…すべて、貴方のおかげなのですよ」


サフィアンの瞳は真剣だった。

アニエスタは美しい黄金の瞳を前にたじろぎ、顔を赤らめる。

誰かに認められるということがこんなにも嬉しいものだとは、アニエスタは知らなかった。

馬車の外では夕日が街並みを赤く染め上げていた。

ガス灯に火が入り始め、石畳の道を照らす。


「彼は“自分はできる”と勘違いして、失敗すると『周囲のせいだ』と怒り、自分で立て直す努力を全くしませんでしたね。その度に貴方が助けていた。だから貴方は悪くない。」


「そんなことを、人に言われたのは初めてです…」


恥ずかしそうに顔を逸らすアニエスタに、サフィリアは言った。


「堂々と、胸を張っていれば良いのです。貴方はこんなにも素敵なのだから」


馬車の中に何とも甘酸っぱい空気が流れる。

同乗していたフローレンス侯爵家の使用人は、砂糖を吐く思いであった。

未婚の男女を二人きりにはさせられないので同乗する事になったのだが、早く伯爵邸に着きますように、それか誰かに代わって欲しい!と思いつつ、使用人は置物に徹するのだった。

主人の恋模様は、遠くから眺めてによによするに限るのだ。

こんな近場で浴びせられたら、体に悪くてしょうがない。

こっそりと開けた窓から爽やかな風が吹き込み、初夏の香りを運んで来る。

恋の予感はいつだって、心躍るものである。


そうこうしているうちに、馬車はスピードを落とし始めた。

見えてきたのは、メイヤード伯爵家のタウンハウスである。

サフィリアのエスコートで馬車を降りたアニエスタは、甘い香りに顔を綻ばせた。


「この香り…チョコレートかしら?」

「おや、チョコレートをご存知でしたか」

「ええ。ユーレイド様のやらかしで、世界の甘味を調べる機会がありまして…商会にも手伝ってもらって、各国のお菓子を食べ比べたことがあるのです。その時に初めて口にしましたわ」

「さすが、博識でいらっしゃる」


そう声をかけたのは、くるんとした髭をもった紳士だった。


「メイヤード伯爵。この度は招待をありがとう。こちら、ヴァレンハート侯爵令嬢。妹の代理だ」

「初めまして。突然の訪問をお詫び申し上げます」


優雅に礼をするアニエスタに、メイヤードはにっこりと笑みを見せた。


「なに、今日は格式張った夜会ではない。気軽に楽しんでくだされ。倅がお菓子を沢山土産として持って帰ってきましてな。珍しいチョコレートもありますぞ」

「まあ!楽しみですわ」


会場は伯爵邸の中庭だった。

噴水の周りに並べられたテーブルには、チョコレートを始めとした様々なお菓子が並べられている。


「お、来たかサフィリア!」


ワイングラスを手に歓談していた本日の主役、ロビン・メイヤードが片手を上げる。


「やあロビン。おかえり!会えて嬉しいよ」


親しげに肩を叩いたロビンは、サフィリアの隣にいたアニエスタに目を向けた。


「そちらの麗しいご令嬢は?」

「ヴィオレッタの友人の、ヴァレンハート侯爵令嬢だ」

「アニエスタと申します。はじめまして」

「これはこれは!貴方がかの有名なヴァレンハート嬢ですか!想像以上にお美しい方だ。良ければ一曲、踊っていただけませんか」

「え、えっと…」


サフィリアは戸惑うアニエスタの肩を抱き寄せた。


「無礼だぞロビン」

「冗談だって!」


軽口を交わしながら、ロビンは二人をひとつのテーブルに案内した。

そこには液体状になったチョコレートと、様々なフルーツやマシュマロ、カットされたパンなどが並んでいる。


「これ、試してくれないか?」

「なんだ?これは…」

「まあ、チョコフォンデュですわね!」

「流石だなぁヴァレンハート嬢!」

「一度体験してみたいと思っていましたの!」


アニエスタは早速金属の棒を手に取った。

先は二股になっており、それを苺に刺してチョコレートに沈める。


「好きな具材を、こうして温めてとかしたチョコレートに付けていただくんですよ」


小皿を下に添え、アニエスタは戸惑うサフィリアの口元へ運んだ。


「はいどうぞ。お口を開けてくださいませ」

「え、は…!?」

「遠慮なさらず!」

「は、はい…」


サフィリアは動揺して顔を赤らめたが、おずおずと口を開いた。

小ぶりでみずみずしい苺を頬張るサフィリアを、アニエスタは笑顔で見守る。


「どうですか?」

「お、美味しいです…」

「おいおい…お前たちそう言う仲なのか…?」


戸惑っていたのはロビンも同じだった。

己の行動を自覚し、我に返ったアニエスタが顔を真っ赤にする。


「も、申し訳ありません!つい!わ、忘れてくださいませ!!!」


そんなアニエスタに、今度はサフィリアがマシュマロを差し出した。


「あなたもどうぞ、ヴァレンハート嬢」


にっこりと美しい、どこか圧のある笑顔に負け、アニエスタは渋々口を開ける。


「しかし、これはとても美味しいものだな」

「そうだろう?この国でも流行ると思うんだ。うちで経営しているカフェのメニューにどうかと思ってな」

「運営なさっているカフェは私もよく利用させて貰っています。もしチョコフォンデュがメニューに追加されるのでしたら、とても嬉しいですわ」


チョコレート談義に花が咲き、久々の夜会は充実したものとなった。

メイヤード伯爵家に近しい者しか招待されて居ないことも要因だろう。

始終和気あいあいとした雰囲気で、アニエスタは婚約破棄の一件からもやもやしていた気持ちが、スッキリと軽くなる。

一人の令嬢が物陰からアニエスタの姿を見て、訝しげな顔をしている事には、誰も気が付かなかった。


「本日は、ありがとうございました」

「こちらこそ、妹が無理を言ってすみませんでした」

「ヴァイオレットを怒らないでくださいね。私のことを元気づけようとしてくれただけですから」


片目を瞑り、舌を出して笑うヴァイオレットの顔を思い浮かべ、二人は肩を竦める。


「では、ヴァレンハート嬢」

「あの…!良かったら、アニエスタとお呼びください」

「…それでは、私のこともサフィリアと」

「は、はい…では、サフィリア様。お休みなさいませ」

「アニエスタ嬢も、良い夢を」


爽やかな笑みを浮かべて颯爽と去って行くサフィリアを見送り、アニエスタはため息を吐いた。

あんなスマートな真似は、ユーレイドでは逆立ちしたって出来ないだろう。


ヴァレンハート侯爵家のタウンハウスでは、侯爵が久々に遊びに出かけた娘の帰りを今か今かと待ち侘びていた。


「ただいま帰りました」

「おお、帰ったか!」

「おかえりなさいおねえさま!」


父よりも先に、妹のコルネリアがアニエスタに抱きついた。


「おねえさま、甘い香りがします!」

「まあ!コルネリアはお鼻がいいわねぇ。お土産よ。でももう夜だから、明日食べなさい」

「はぁい!」


唇を尖らせたコルネリアが、チョコレートの入った子箱を名残惜しそうに見送る。

その横で、父がソワソワとアニエスタの様子を伺っていた。


「もう遅いから、部屋にお戻りなさい」

「はぁい…おやすみなさい!」


使用人と手を繋ぎ、コルネリアがリビングを出ていく。

扉が閉まると同時に、父と母がアニエスタに詰め寄った。


「それで、どうだった!?」

「どうって…チョコレートがとても美味しかったです」

「違うわよ!フローレンス家の令息のことよ!」

「サフィアン様ですか…とても…とても良い方で…」


ぽぽぽ、と顔を赤らめる娘に、夫妻は顔を見合わせた。

妻につつかれ、侯爵が口を開く。


「あー…ごほん」

「お父様?」


訝しげな顔をするアニエスタに、父は一通の手紙を差し出した。

美しい文字が、滑らかに紙面を彩っている。

差出人は、フローレンス侯爵だった。

中には、サフィリアとアニエスタを婚約させたらどうか、という事が綴られている。


「わ、私がサフィリア様と!?」


ほのかな喜びを抱いたが、問題もある。

アニエスタとサフィリアは二人とも嫡子だ。

二人とも家門を背負わなくてはならない。


「心配せずとも、家門の事なら何とかなる。なんにせよ、お前の幸せが一番だ。よく考えてみなさい」


その夜、アニエスタは別の意味で眠れなかった。

月夜を見上げながらサフィリアの事を思い浮かべ、アニエスタの胸がじんと熱くなる。

やっとのことでベッドに入ったが、アニエスタはクッションを抱きしめてコロコロと寝返りを繰り返した。


(どうしよう…私たぶん、サフィリア様が好きなのだわ…)


初めて自覚した、アニエスタの恋心だった。

次の日の朝、アニエスタは父に言った。


「サフィリア様との婚約、受けていただいてもよろしいでしょうか」

「…本当にいいのか?」

「はい…」

「アニエスタ。ベントラー伯爵令息との婚約は、お爺様の遺言だったこともあって長年貴方に無理をさせました。それがやっと解消されたというのに、こんなにも早く新しい婚約者を決めるなんて…まだ良く考えていいのですよ?フローレンス侯爵家と我が家は同格です。侯爵からの申し出は正式なものでもなく、あくまでも提案。断っても角は立ちません」

「いえ、お母様。」


アニエスタは背筋を伸ばして心配そうな顔をした母を見つめた。


「私はあの方がす、す、好きなのです…こんな事は初めてですけれど…あの方の隣に立てると思うと、とても、嬉しいのです」

「そう…良かったわね…アニー…」


母がポロリと涙をこぼす。

父は浮かんだ涙をぐいと拭い、新聞を置いて書斎に向かった。

執事から便箋を受け取る。


「娘は、こうして巣立っていくのだな…」

「旦那様…」


フローレンス侯爵に提案を受け入れる旨を書き記し、サインをする。

恭しく手紙を受け取った執事は、サッと礼をして書斎を後にした。

娘の花嫁姿は、どんなに美しいだろう。

バージンロードを進むアニエスタを思い浮かべ、父は今度こそ泣いた。


フローレンス侯爵家からの返事を待っていたアニエスタの元へ、突如としてユーレイドが現れた。

婚約が破棄されてから、一週間が過ぎている。

門の前であまりにも騒ぎ立てるので渋々迎え入れたが、ユーレイドはもう既に他人である。

先触れもなしに訪問するなど、無礼にも程がある。


「こんにちは、ベントラー伯爵令息。本日は先触れもなしになんの御用でしょうか」


硬い表情で尋ねるアニエスタに、ユーレイドが食ってかかる。


「何の用じゃないっ!婚約破棄!?しかも僕の有責で!?どういうつもりだッッッ!」


あまりの剣幕に、傍に控えた騎士が腰の剣に手をかける。

ユーレイドはそれを見て僅かに脅えた顔を見せ、取り繕うように咳払いをして腰を下ろした。

紅茶を飲んで落ち着いたところを見計らい、アニエスタが口を開く。


「どういうつもりも何も、ご自分で分かりませんか」

「はぁ?何を言ってるんだお前」

「ベロニカ・プラッチェ男爵令嬢」

「なっ…!」


ユーレイドが浮かべたしまった!と言う顔を、アニエスタは見逃さなかった。


「あんなにも堂々と公衆の面前で浮気をして、私にバレないとでも思ったのですか?浅はかですね」

「ち、ちょっと魔が差しただけだろうそんな…侯爵令嬢ととあろう者が狭量なことを言うんじゃない」

「狭量で結構です。そんなことを言うためにわざわざいらっしゃったの?」

「くっ…そんな事よりも、内定が取り消しになったんだぞ!?どうしてくれる!」


顔すら視界に入れたくなくて窓に顔を向けていたアニエスタは、驚いてユーレイドの方に視線を戻した。


「お前が口うるさく言うからわざわざ試験を受けて合格してやったのに…!お前と結婚しないならこの話は無かったことにだと!?どれもこれもお前のせいだ!!!」


ユーレイドはあろう事か、就職が決まったことを自分の実力だと思っていた。

城の全ての就職先に落ちた癖に、よく言えたものである。


「私のせい?ふざけないで。記録課の就職が決まったのは、私がカインハルト伯父様に頼んだからよ。伯父様が、ライブラ伯爵に頭を下げてくださったの。王弟で、公爵である伯父様が、あなたの為にわざわざ頭を下げたのよ。それがどれだけの事だか、分かっているの!?もう、我慢ならないわ。貴方のような無能で常識もない愚か者に、これ以上かかずらってられないもの。誰か!この人を外へ!お客様のお帰りよ!」


アニエスタは生まれて初めて大声を出し、クラクラと目眩を起こしてソファに倒れ込んだ。


「お、おい!ふざけるなお前!!!一体何様のつも、り…」


顔を真っ赤にしたユーレイドが、拳を振り上げる。

振り下ろされる瞬間、青い影が割って入った。


「さ、サフィリア様…」

「すまない。大声が聞こえたので、入らせてもらった」


顔を上げれば護衛の騎士がユーレイドを取り押さえており、アニエスタはさフィリアの背に庇われている。


「上位貴族の令嬢に手をあげようとするとは…何を考えているんだ」

「黙れ…!お前だな!?昨日こいつと一緒に居たのは…お前らも浮気していたんだろう!なんで僕ばっかり…」

「なぜ貴様が昨日のことを知っている?」

「ヘネシーが教えてくれたんだ!メイヤード伯爵の夜会に、僕の婚約者が男と出席してるって!」


アニエスタとサフィリアは顔を見合せた。

メイヤード伯爵家の夜会は、伯爵家の親類縁者と極親しい者しか招待されていなかった。

唯一の新顔が、アニエスタだったのだ。

きっと招待客の中にユーレイドの知り合いがいたのだろう。

彼女、ヘネシーがユーレイドに確認を取らなければ、この男は何時までも婚約破棄の一件を知らなかったに違いない。


「お前とアニエスタ嬢の婚約は、一週間前に破棄されている。そして我々が出会ったのは昨日だ。お前に浮気などと罵られるいわれはない。連れて行ってくれ」


喚き散らすユーレイドを、騎士が縛り上げる。

途中でサフィリアが貴族牢ではなく一般牢にぶち込むように言っていたので、しばらく会うこともないだろう。

その後呼び出されたベントラー伯爵と伯爵夫人は、アニエスタの顔を見るなり膝を着いて頭を下げた。

聞けば領地で疫病が流行り、その対応にかかりきりだったらしい。

元々ふっくらとしていた夫妻だったが、すっかりと窶れ果てていた。


「申し訳ありません、申し訳ありません…せっかくアニエスタ嬢にお慈悲をいただきましたのに…」

「本当に申し訳ございません…家令にユーレイドを謹慎させておけと申し伝えていたのですが…そもそもあの馬鹿息子、家に帰って来なかったようで…」

「幼なじみのヘネシー嬢が街で見かけて話をしてくれたようで、ようやく帰ってきたのです」

「そのまま怒って家を飛び出して…本当にご迷惑をおかけしました」


額を床に擦り付ける二人をどうにか起こし、アニエスタはソファを進めた。

二人の顔色はとにかく悪く、目元には真っ黒な隈がある。


「謝罪はもう結構ですわ。流行病の対応で手一杯の所に婚約破棄などしてしまって…こちらからも謝罪いたします」

「アニエスタ嬢が謝ることではありません!私たちの育て方が間違っていたのです」

「もう、いいですから…!事情もわかったことですし、今回も伯爵家にはお咎めは無しと言うことで…いいですわよね?」


さしものサフィリアもベントラー伯爵夫妻を責めるもいかず、小さく頷いた。


「それで…流行病の状況は?」

「もう、ようやく落ち着いてまいりました。メイヤード伯爵家の令息が持ち帰った中に、病についての書物と特効薬がありまして…いま急ピッチで増産をしております」

「例のヘネシー嬢はメルケス男爵のご令嬢で…あそこの家は薬学研究の権威ですから」


ヴァレンハート侯爵家とフローレンス侯爵家の名で援助を申し出、ベントラー伯爵夫妻は涙ながらに帰って行った。

ユーレイドは今後、除籍されて平民に落とされることになるだろう。

ベントラー伯爵家の長男は学園で主席を争うほどの人物だ。

心配は無い。


「ところで…サフィリア様は、どうして当家に?」


一息ついて尋ねると、サフィリアははっと目を丸くして周りを見渡した。

キョロキョロとするサフィリアに、執事がサッと花束を差し出す。


「こちらでございますか」

「ありがとう…手直ししてくれたのか」

「とんでもございません」


青い包み紙に金色のリボンが結ばれた、白百合の大きな花束だった。

部屋に飛び込んできた時に落としたのを、使用人たちが拾って直していたらしい。


「落としてしまって…すみません」

「いえ!気にしないでください!ヴァイオレットに聞いたのですか?私、百合が一番好きなんですよ!」

「絶対に白百合の大きな花束を持っていけど、背中を押されました」


そっと受けとって、アニエスタは満面の笑みを浮かべた。


「父から聞きました。直接、話をしたくて…」

「はい」

「実は私は、前から貴方に好意を持っていました」

「えっ!?」


サフィリアが恥ずかしそうに顔を赤く染める。


「妹と仲良くしている所を、時々見かけていて…でもその頃の貴方には婚約者がいたので」


さっとサフィリアが跪いた。


「アニエスタ・ヴァレンハート侯爵令嬢。必ず貴方を幸せにします。絶対に裏切りません。どうか、貴方の隣に並び立つ権利を、私にくださいませんか」


「…はい、よろこんで!」


差し出したアニエスタの指に、青い石の着いた金の指輪が通される。

穏やかな日差しの中、立ち上がったサフィリアは蕩けるような笑みを零した。


「ヴァイオレットに、感謝しなくてはね」

「ええ!」


その後、ユーレイドは貴族籍から抜かれて平民となった。

浮気相手のベロニカにも見捨てらてた彼の行方は、ようとして知れない。


アニエスタがフローレンス侯爵家に嫁に行くことになったので、ヴァレンハート侯爵家ではコルネリアの婿を探し始めた。

現在名が上がっているのは、第二王子のエルフリックである。

顔合わせは微笑ましいもので、将来が楽しみだ。


ヴァイオレットは王太子アフルレットを見事に射止め、王太子妃として妃教育に忙殺されている。


ベントラー伯爵家にも嬉しいことがあり、嫡男のアーレントとヘネシー男爵令嬢が結婚した。

そして流行病の特効薬を安く大量生産できる体制を整えたことで、国王自ら褒美を賜わることになった。

次男ユーレイドのやらかしはこれでチャラとなり、アニエスタはほっとした。


「結局、ヴァイオレットが一番美味しい思いをしたな」

「そうですか?」

「そうだ。あいつはサラッと親友を助け、兄の初恋を叶えた。しかも第二王子殿下とコルネリア嬢が結婚したら、最高の義妹も得ることになるんだ」

「それは…確かにそうですわね」


メイヤード伯爵家が経営するカフェの一角で、アニエスタとサフィリアは顔を見合せて笑い合う。

甘い香りの中、アニエスタは苺をチョコに潜らせた。


「はい、サフィアン様。どうぞ」

「…ありがと」


サフィアンが耳を赤くして口を開く。


「キミは、マシュマロがいい?」

「そうですね、頂けますか?」

「もちろん」


ふわ、とサフィアンがアニエスタに顔を寄せる。

観葉植物の影で頬にキスをされたアニエスタは、爆発しそうな心臓を抑えた。


「はい、どうぞ」


甘い甘いマシュマロの味は、今のアニエスタに届かない。

影に控えて息を殺していた使用人は、心の中で叫び声を上げる。


(甘ぇよ!!!!!!!)



***



白百合の香りが柔らかく漂い、早朝の陽光が礼拝堂のステンドグラスを静かに照らしていた。

青や金の光がゆらめき、まるで天から祝福が降り注ぐようだった。

アニエスタが扉の向こうに立った瞬間、会場の空気がふっと変わる。

レースを重ねた薄い象牙色のドレスは、彼女の気品を隙なく引き立て、その歩みは緊張を含みながらも確かだった。

入場の音楽が流れ、彼女が歩み出す。

足元に敷かれた白い花弁が、ひとつひとつ、静かに揺れた。

祭壇の前で待つサフィリアは、彼女を見つめたまま固まっていた。

いつもは落ち着き払った紳士である彼の肩が、わずかに揺れるほどに。


「……お綺麗で、言葉が出ません」


小さく、しかし確かに届く声で彼が呟くと、

アニエスタは緊張と幸福の混じった微笑みを浮かべた。

二人が向かい合い、手を取る。

サフィリアの手は、驚くほど温かかった。

アニエスタの指を包み込むその仕草は、“もう離しません”という静かな誓いのように感じられた。

司祭が祝福の言葉を述べる間、

アニエスタはサフィリアの瞳を見返しながら思う。

あの日、あの場所で出会わなければ。

優しい声で自分の頑張りを肯定してくれなければ。

きっと今日の景色はなかった、と。


健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも。

あなたを愛し、敬い、支え合うことを誓います。


誓いの言葉は簡潔で、けれど真実に満ちていた。


アニエスタの頬がかすかに紅潮する。

二人が指輪を交換すると、場内から抑えきれない感嘆の吐息が広がる。

最後に、サフィリアがアニエスタの手をそっと引き寄せ、彼の額が彼女の額に触れた。


「これからも、隣で笑っていてください」

「はい…喜んで」


祝福の鐘が鳴り響き、

金色の光が二人を包み込む。

扉が開かれた瞬間、外から白い花びらが風に乗って舞い込み、まるで世界そのものが二人を祝うかのようだった。

新しい未来へ続くその光景は、アニエスタの瞳に、涙が浮かぶほど眩しく映った。


《人物紹介》※大体の登場順


アニエスタ・ヴァレンハート

本作の主人公

ヴァレンハート侯爵令嬢

美しい金髪に青い瞳


ユーレイド・ベントラー

主人公の婚約者

ベントラー伯爵令息

濃い茶髪に琥珀色の瞳


レオス・ヴァレンハート

主人公の父

ヴァレンハート侯爵


アンナリーゼ・ヴァレンハート

主人公の母

ヴァレンハート侯爵夫人

元王女で、国王と公爵の妹


コルネリア・ヴァレンハート

主人公の妹

ヴァレンハート侯爵令嬢


カインハルト・ヴィアトーレ

主人公の伯父(母の兄)

ヴィアトーレ公爵

国王の弟


アインハルト・ヴァンクロフト

主人公の伯父(母の兄)

ヴァンクロフト王国国王


ヴァイオレット・フローレンス

主人公の親友

フローレンス公爵令嬢

濃い紫の髪に薄紫色の瞳


サフィリア・フローレンス

ヴァイオレットの兄

フローレンス侯爵令息

鮮やかな青い髪に黄金の瞳


ロビン・メイヤード

サフィリアの友人

メイヤード伯爵令息


ベロニカ・プラッチェ

ユーレイドの浮気相手

プラッチェ男爵令嬢


その他省略


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