8/9
伏線は転であって起ではない
伏線回収というワードが昨今では読者または作者の中でひときわの輝きワードとして用いられる。
それによってなのかそれとも全く別の理由なのか、とにかく起こりを新たな発想や表現を伏線だという者が後を絶たない。
A=B=C=D=E=Fだから、Aが書かれていればFであるというような馬鹿げた発想は捨てねばならない。
小説は、書かれているものがすべてである。
作者がB~Eを書かないのなら、A=Fは成り立たない。
逆に、起承転結とは、B~Eもキチンキチンと書ききっている状態を指す。
伏線とはつまり、「=」のほうだということだ。
A,B,C,D,Eが描かれ、そしてFが描かれ、それらの関係がイコールで結ばれることが表現されたとき、それを伏線回収と呼ぶ。




