エンゼルトランペット
怪人:エンゼル
僕は薄暗い部屋の中、一人頭を抱えていた。カーテンの隙間から漏れ出る外の世界の光に怯えながら、自らの人生を呪っていた。
平凡以下の能力で丁寧に揃えられた身体を憎む。
贅沢な話なのかもしれない。傲慢な話なのかもしれない。相対的に見れば僕は幸せなのかもしれない。
しかしながら、一度感じたコンプレックスを完全に払拭することなどできはしない。
劣等感を抱いた人間は呪いのように付き纏う影と共生していかなげればならないのだ。
例え、努力や研鑽によってそれを補うことができたとしても、補ってしまったことは同じ土俵に立ってしまったことを意味する。劣等感を感じていた事実を表す。
そして、いつか、どこかで、必ずそれを思い出す時が来る。そんな時に助けとなるのは愛する家族だろうか、頼れる友人だろうか、はたまた精神安定剤だろうか。
「違う……。僕を救ってくれるのは……」
話は過去に遡る。少年が幼い頃何かの本で天使の話を読んだ。
それが絵本だったか小説だったかは定かではないが、物語の中で主人公を正しい選択へと導く天使の姿に彼は強い憧れを持った。
元々、主体性に欠けていた彼は自らを強く引っ張ってくれる人物を渇望していたが、残念なことに家族も控えめな性格で、友人関係はどう繕っても広く浅い関係性しか築くことができず、何かに突出していたわけでもない為、熱心な指導者にも恵まれなかった。
他人に道を先導してもらおうとすることが甘えであることは理解しつつも、どうすることもできなかった彼は天使という架空の存在に縋るしかなかった。
ここで好都合だったのは天使が架空の存在であったこと。架空、言い換えれば虚構は本人の依存度に比例して、いくらでも真摯に向き合ってくれる。
他人に寄り掛かることを願った彼と絶対に裏切ることはない虚構の存在は異様な程に相性が良かった。
実在する少年と実在しない天使の間に生まれた荒唐無稽な信頼関係は彼を思う存分に甘やかし、結果として歪みを生み出した。
時には妄想の天啓を受け、引っ張られてみたつもりで様々な行動を起こし、借り物の主体性を手に入れることができた。
しかし、皮肉なことに彼が最も欲した自らを導いてくれる存在に身を委ねれば委ねる程、周囲の人間はその奇行に距離をとる。こうして彼は願いを叶え、不幸せになった。
「天使はいるはずなんだ。昔は見えてたんだ。もう一度、もう一度君が僕の側に居てくれさえすれば、僕は奇跡を起こしてみせる。弱い僕を脱ぎ捨てることができる。頼むよ……。お願いだ……。もう一度僕を救ってくれ……」
僕は両手を合わせて握り、祈った。
すると、カーテンから漏れ出た光から小さな優しいトランペットの音が聞こえた。
「これって、もしかして?」
『久しぶりだね。元気にしていたかい?』
「君は、あの時の……!!」
そこには幼い日に見た小さな可愛らしい天使が笑顔で手を振っていた。
『いつぶりになるのかな。長い間君の前に姿を現すことができなくて本当に申し訳なく思っている。けれど信じて欲しい。私は片時も君と過ごした時間を忘れたことはなかった。君との思い出は私にとってかけがいのない宝物だ』
「お、覚えていてくれたのかい? ユウジだよ。幼い頃、君に救われたユウジだよ」
『ああ、覚えているとも。ユウジ、君の助けを聞いて私は君の元へと駆け付けたんだ。あの時の私には君に何をしてあげることもできなかったけれど今の私なら君を導いてあげることができる』
「そんなことないじゃないか。君は昔も僕の手を引いてくれた。導いてくれたじゃないか。今でもあの温かさは忘れられないよ」
『いいや、あの時の私はまだ未熟だった。君との時間を楽しむあまり、天使としての使命を捨ててしまおうとさえしていた』
僕は感動し大粒の涙を流しながら、天使を見つめた。
「その言葉だけで十分だ。僕にはもう何もいらない」
天使は僕の顔に近づき、訴えかける。
『そんなこと言わないでくれ。成長した私ならきっと君を正しい場所へと導いてあげることができる。あの時犯してしまった私の罪をどうか償わせてくれ』
涙は勢いを増すばかりで止まろうとする気配すらない。今まで溜め込んできた不安が暖かい日差しで溶け出したような、清々しい気分だった。
「君と一緒に居れるのなら……僕はなんだって……」
*
翌日、僕は数週間振りに高校へ登校した。
「えー、今度の文化祭の実行委員がこのクラスだけまだ決まってません。誰かやっても良いという方がいたら挙手をお願いします」
そういえば、今は文化祭の時期か。まともに出たことないから分かんないや。
『分からないならチャンスじゃないか。文化祭とやらを知ることができる上に役職を持つということは君の成長に繋がる。それになによりクラス委員の子が困っているじゃないか』
囁く天使の声に僕は小声で返答する。
「え? そんなこと言ったって僕、ああいうの苦手だし、それに全然学校に来ない僕がいきなり挙手なんかしたら皆が変に思うんじゃないかな?」
『ユウジ。言っただろう? 私は君を正しく導くと。これはきっと良い経験になるよ。それとも私のことが信用できないのかい?』
「………………」
「はい!」
僕の勢いのある挙手にクラスの皆がざわついた。恥ずかしいけれど僕は天使を信じて生まれ変わると決めた。その為ならこんなことぐらい。
「え、えっと草野……くん? あ、ありがとうございます。えー、他にやりたい方は居ませんかー? 居なければ草野君に決定したいと思います」
「異議なーし」
「さんせー」
「え、えっと、では文化祭実行委員は草野君にお願いしたいと思います」
生まれて初めて受けた僕だけに対する拍手。ああ、なんて心地が良いのだろう。今度こそ、今度こそ僕は生まれ変われる。
『そうだ。君は私が導く。その為ならどんな努力も惜しまない』
ありがとう。君のおかげで一歩踏み出すことができたよ。
「では草野君。いきなりで申し訳ないんだけど、この後に視聴覚室で実行委員会の集まりがあるから出席してもらえるかな?」
「もちろん! 何か持っていくものとかってあったりするのかい?」
「え!? あ、ああ! 筆記用具があれば大丈夫みたいだよ。資料は集会の時に配るからって」
「了解! 任せておいて!」
僕は軽い足取りで教室を後にした。
「なぁ? あいつ誰だったっけ?」
「えーっと草野? とか言ってたな。長いこと学校休んでた奴」
「ねぇ、そんな子に実行委員なんて任せて大丈夫なの?」
「知らね。随分張り切ってたし良いんじゃねーの?」
「でも、流石に張り切り過ぎだったよね。ちょっと変な子なんじゃない?」
『くっ……!』
*
「よーし、全員集まったな。配布した資料の解説に入る前に集会でのまとめ役を決めたいと思うんだが、我こそはって生徒がいれば手を上げてくれ」
先生の発言に目を逸らす実行委員達。軽くため息を吐く先生はどうしたものかと顎に手をやる。
『君の出番だ。生まれ変わるチャンスが二度も来たんだ。絶対に逃しちゃならない』
僕はまたしても挙手をした。まさか自分が文化祭のまとめ役になるとは思ってもみなかったが、これも成長のため。
「おお! やってくれるか! え、えーと……く、草野! 他の皆は異議はないかー?」
目を逸らしていたような人達だ。異議を唱えるはずもないだろう。まとめ役は僕に決定し、会議を執り仕切ることとなった。
「じゃあ、草野。資料の項目順に頼む」
「はい!」
とは言ったもののこんな場所で文章を読み上げた経験なんてないし、流石に怖いな。でも大丈夫。僕には……。
「あ、あれ?」
「どうしたんだ草野?」
「い、いえ、なんでも」
天使が何処かへ行ってしまった。そんな。こんなタイミングでいなくなっちゃうなんて。どうしたんだろう体調でも崩しちゃったのかな?
どうしよう。居ないとなると酷く緊張してきた。
周りを見回すと皆の視線が僕に集中している。あ、ああ……。頭が真っ白になってきた。
「え、えぇ、あ、あぁ」
「はやくしてくれよ。この後、部活あるんだよ」
「あたしもー、バイトあるからはやく帰りたいんですけどー」
視線が凍てつくようでとても痛かった。
「あ、あぁ……」
結局、声が出なくなってしまった僕は見兼ねた先生が代わりに仕切ってくれたおかげでなんとか事なきを得た。
『くくっ……!』
*
あぁ、飛んだドジ踏んじゃったなぁ。恥ずかし過ぎて少し気持ち悪くなってきちゃった。
そ、そうだ天使は何処に行っちゃったんだ?辺りを見回すと廊下の向こうから小さな翼で天使が飛んで来た。
「ごめんよ! どうしても外せない用があって席を外したんだけど、あの後はどうだったかな? 上手くまとめることができたかい?」
申し訳なさそうに手を合わせる天使を責めることができずに、その日は帰宅することにした。
「本当に申し訳ない。まさか君がそんな目に遭ってしまっていたなんて。私は君に何とお詫びをすれば良いか……」
「き、気にしないでよ。確かにちょっと困ったけど、外せない用事があったんでしょ? それに先生もフォローしてくれたし、結果オーライだよ。これも成長の足がかりになるさ」
天使は嬉しそうな顔をして翼をぱさぱさと鳴らした。
「どうやら本当に成長したのは君の方だったのかもしれないね。私の根底に君のことを見くびってしまっていた心があったのかもしれない。私はもしかしたらもう必要のない存在なのかもしれないね……」
寂しそうな顔で俯く天使。僕は焦った。君を傷つけたくないと同時に、僕にはまだ君が必要だということを痛感させられたからだろう。天使の小さな手を握り、強く訴えかける。
「そんなことはないよ。僕はまだまだ弱いから君の力が必要なんだ。お願いだ。僕の前から居なくならないでくれ」
そう言うと天使は微笑んだ。
それからも僕はめげることなく学校に通い続けた。
『ユウジ。この問題を答えるんだ』
「はい! 5√2+8πです!」
「う、うん。お、惜しいな草野。多分途中式まではできてたのだろうが、計算ミスを見逃したのだろう」
『くくくっ……!』
『ユウジ。君が投手をやるんだ』
「よっしゃー! スリーベース!!」
「ま、まぁ、こういうこともあるさ。無理だったら交代するからな? いつでも言ってくれよ草野」
『くくくくっ……!』
『ユウジ。あの子達に話しかけてみよう』
「あ、あたし達今日部活なんだー。ご、ごめんね? 草野君。また今度ね」
『くくくくくっ……!』
『ユウジ。あのクラブに仮入部してみよう』
「あれ? 君さっき経験者って……。いや、なんでもない! ブランクがあって鈍っているんだろうな! うん! きっとそうだ!」
『くくくくくくっ……!』
「いやー、なかなか上手くいかないことばかりだけど、色んな経験が僕を成長させてくれている気がするよ! こんな爽やかな気分は初めてだ! それもこれも君のおかげだよ。本当にありがとう」
『礼を言われる程のことはしていないよ。君の為に何かすることは私の為でもあるんだから』
「君と再会できて良かったよ」
『私もだよ』
帰宅途中、僕と天使は楽しい会話を繰り広げていた。勉強して運動して人とおしゃべりして、沢山かいた汗と共に夕闇の中を歩く。
これが僕の求めていたものだったんだ。まだ一人じゃ何もすることはできないけど、いつかきっと……。
その時、後方のガード下から鋭い視線を感じた。
凍えるような視線は僕を捉えて離さない。
まるで獲物を狩る獣のように冷酷で、とっさに震える身体を抑えた。
「あの人、ちょっとヤバいかも。少し走ろう。もしかしたら危ない目に遭うかもしれない」
『分かった。私も急ごう』
僕達は無事駅まで到着し、それ以降視線を感じることは無かった。
僕の部屋は以前と違って明るかった。
以前はカーテンを開けないどころか、まともに電気すら点けることがなかったのに。
人っていうのは変わろうと思えば変われるものなんだな。
天使に再会してから全てが変わった。これからも天使の言う通りに生きていれば僕はもっと幸せになれるかもしれない。
それにしても最近色々やったから疲れたな。今日はもう寝ちゃおう。おやすみ。
『♪』
*
翌日も登校した。これで何日連続だろう。昔の僕なら逃げてばかりだったけど、僕はもう大丈夫。僕には大親友の天使がついてるんだから。
三階まで階段を上がり、奥から二番目にある教室へと向かう。扉の前で、いつも通り皆に元気に挨拶しようと深呼吸して心を落ち着けていると教室から声がした。
「なぁ、草野の奴さ。あいつあんなに手上げてんのに一回も正解してねぇの流石に笑えるよな」
「そんなこと言うなよ。あいつなりに学生生活を取り戻そうとしてるんだろうよ。まぁ、体育で、できもしない投手を頑なに交代しないってのはちょっと自分勝手かもしれんが」
「そう言えば、草野君、女子がグループで喋ってると必ず話しかけに行くんでしょ? あんまりそういう風には見えないけど、女子狙ってるのかな。それに話がホントにつまらないらしくて一部の子からは避けられてるらしいよ」
「そういや、先輩が言ってたんだけどよ。経験者のフリしてウチの部に仮入部してきたらしいんだよ。いやな? 別に仮入部するのは構わないんだけどよ。嘘を吐く必要はないと思うんだよな。ウチの部長は温厚な人だけど、あいつはちょっとないかなって言ってたわ」
「おい、皆で揃って草野の悪口かよ。そろそろやめておこうぜ。何処で聞かれてるかも分からねぇしよ」
血の気が引いていく感覚がした。
手足が風船のように軽く浮き上がってしまいそうだ。
それに鼓動も乱れてきた。手足は凄く冷たいのに、顔や胸の辺りが焼けるように熱い。
駄目だ。苦しい。頭がおかしくなりそうだ。
耳鳴りが皆の声を掻き消す。しかしさっきの会話は僕の中で録音され、完璧に再生されてしまっている。
止まれ。止まってくれ。お願いだから止まって。聞きたくない。
耳を塞いでも、指を奥まで突っ込んでも会話は再生され続ける。
僕はとっさにポケットに入っていたイヤホンを取り出して耳の奥までぴったりと詰めた。
そして鼓膜が破れそうな程に大きな音で適当な音楽を流した。それでもさっきの会話は再生され続ける。
耳はイヤホンの大音量で痛くて仕方がないのに、あの会話だけはっきりと一文字も余すことなく流れる。
どうすれば、一体どこからこの声は流れて……?
あ、頭か!? この頭が流してるのか!? 止まれ! 止まれ!! 止まれぇっ!!
気が付くと僕は大量の髪の毛を抜いてしまっていた。
この場ではどうすることもできないことを察した僕は逃げるように学校から飛び出した。
『くくくくくくくっ!! くっ、くはっ! くき、くきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!! た、楽し過ぎるだろ!! あいつホンモノだ! ホンモノのバカ!! ホントはもっと犯罪まがいのことさせる気だったってのに、たかが高校に通うだけでこんなに面白いなんて!! 一生飽きない!! 一生飽きないよこんなの!! 今までで一番の上物を見つけた。はーっ! 笑った笑った。さーてと! 次はユウジクンをどうやって励まして、前を向かせようか。前を向くんだユウジ! 進むんだユウジ! 止まるんだユウジ! 回れ右なんだユウジ! やっぱ左だったわユウジ! やめろと言うまでそこでくるくる回ってるんだユウジ! 君なら犬の鳴き真似ぐらいならやってくれるだろうユウジ!! はーーーーーっっ!!!!」
「………………」
「うっ、うぅっ」
生まれ変わったと思ったのは僕だけだったんだ。僕は皆に迷惑をかけていただけで、楽しんでいたのは僕だけだったんだ。
これからどうすれば良いんだ?
そ、そうだ! 天使! 天使なら良いアドバイスをくれるかもしれない!
「どこ!? どこにいるの!? 隠れてないで出てきてよ!! 君に相談したいことが山程あるんだ!! 頼むよ!! 出てきてくれぇ!!」
『ど、どうしたんだいユウジ!! 何があったっていうんだ!! とにかく落ち着くんだ!!』
「ぼ、僕は、僕は君がいないと……駄目なんだ。まだ、一人じゃ立つことすらできないんだ。君なら分かってくれるだろ? 頼むよ。僕が死ぬまでずっと一緒にいてくれよ!! 僕達は友達以上の絆でむすばれているだろう!?」
『ああ! 勿論だとも、私達はずっと一緒だ!! とにかく私の言った通りにするんだ。そうすれば何もかも上手くいく。私にとっての一番は君なんだ。君だけは私が……!』
天使と話して少し落ち着いたその時、僕の部屋の扉がゆっくりと開いた。
「か、母さん!? ご、ごめん! い、今の声は友達とゲームしてて……!!」
扉と同期しているかのようにゆったりとした足取りで入ってきたのは、この前ガード下で僕らを睨んでいた灰色の髪の青年だった。
「ひっ! き、君は一体どうして!? ぼ、僕に何か用か!!」
「いや? ボクが用があるのはキミじャナクテ」
『こっちへ来るな! 不審者! ユウジに手を出したら絶対に許さないぞ!!』
「ソウソウ、コッチノチビノ方」
「ば、化け物……!?」
怪物へと変貌した青年は小さな天使を大きな手で握った。
『おい! 何するんだ!? がぁあっっ!! やめろ!! おい! グズ!! ボサっとしてねぇで助けろよ!! このままじゃぁあああああああぁぁぁっっぢゃぁあぁぁあ……!!』
天使を僕の大親友を目の前で潰されてしまった。まるで玩具で遊ぶ乳児のように。無邪気に外して、くっ付けて、潰して、捨てた。
「な、なんてことを……。天使が居なくなったら僕は、僕はこれから一体どうしたら……?」
膝から崩れ落ちた僕に狼男は語りかけてきた。
「天使ハ居ナイ」
「居ないって……。君が殺したんじゃないか!! この悪魔め!!」
激昂する僕になおも狼男は繰り返す。
「天使ハ居ナイ」
「天使は居るんだ!! 僕を支えてくれた。僕の拠り所だった。僕の願いを叶えようとしてくれた。天使は、天使は居るんだ!!」
「ソレデモ信ジルト言うのなら、それも良いだろう」
狼男はみるみるうちに人間の姿へと戻っていく。
「それじゃ、天使と末永く仲良くね。この部屋で」
狼男は天使の死骸をわざとらしく足蹴にして部屋を出た。
そんな天使に近寄り、祈りを捧げようとした時だった。天使の断末魔を思い出す。
すると、目に映った天使の死骸を見て自然と言葉が零れ落ちた。
「汚ね」
それ以降、僕が天使を見ることは二度となかった。




