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子供向けのお話シリーズ

お風呂上がりにはローションです

作者: 日浦海里

毎日の習慣だからお任せ

でも、時には失敗もあります

お風呂から上がって

冷めない内に

肌が乾燥しない内に

足首や顔にローションを

しっかりしっかり塗りましょう


私のローション取ってください


蓋を開けて

下にむけて

手の平にむけて

ぎゅっと一押し


「あっ、出すぎちゃった」


「出過ぎちゃったじゃないっ」

「出過ぎちゃったじゃないっ」


横で着替えをしていた

お父さんとお母さんが

こっちを向いて二人一緒に声を上げる

そして、お父さんが駆け寄ると

私のローションを

慌てて取り上げ蓋をしめた


はっとした様子で、大きく息を吸って吐いたあと

私の手の平のローションを見て

「…それぐらいなら大丈夫だよ」

と頭を撫でてそう言った


病院でもらったお薬で

なくなっちゃってもすぐ貰いに行けないから

気を付けなさい、だって。


あと、大きな声でびっくりさせちゃってごめんね、って

私のほっぺを軽くつまんで謝ってた


謝り方に「せいい」が足りないんですけどっ


それを横で見ていたお母さんが

急に笑い出してしまって

お父さんが

「何?」

って聞くと

「いや、さっき、同じ突っ込み同時にしたから」

と、笑いながらそう答えた


お父さんも笑い出して

私もよくはわからないけど

楽しくなって笑い出した


あ、そうだ

忘れない内にローション塗らなきゃ

お肌がしっとりすべすべになります~

最後までお読みいただきありがとうございます


「うっかりペネロペ」の両親ってすごいと思うのです。

とっさの時にはどうしても声が出ちゃうものですが

なぜあの人たちはあんなにもおおらかに子供のすることを受け入れられるのか。


何かあると、そのことを思い出して

一呼吸挟むようにしてました。

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