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プロローグ 又はゲーマーのイライラ
これは現実より、もう少し未来の物語
午前1時
暗がりの中響くキーボードのタイプ音
モニターは最後の対戦相手を映し出し、クロスヘアは頭にきっちりと合わさっていた―――
ALL ENEMY DOWN
YOU WIN
派手なテロップとBGMが流れる。そして男はPC前の椅子に座ったままゆっくりと背伸びをした。
「はぁ~っ!全員倒せて満足!さて、さっきの試合のKDRでも見て今日は寝ようかなっと…。」
そう言って『戦績』タブを開こうとしたその時、外から聞こえた轟音と共にPCの電源が突如として落ちた。それだけでなく、部屋の空調も止まっている。
「は!?どうなってんだ?」
急いで外を見るが、街灯も点いていない。
まぁ、一時的な停電だろう…。朝起きたら直っているさ。そう、当時は思っていた。
遂に頭の中だけで終わっていた創作戦争記を書き始めました。
処女作なので温かい目で見てやって下さい。