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歌姫と冷徹の騎士  作者: 猫月白夜
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歌姫と騎士

サイナが目覚めるとそこは何もない牢屋みたいな空間だった。目の前には男がいる。

「おお、起きたか。」

「私に何をするつもりですか。」

「別に。ただ、あんたには歌って貰うだけさ。」

「な!私の力を!」

「そう。使う予定さ。色々と壊すの手伝ってもらうぜ?」

「嫌です!私はそんなことのために歌いません!」

「そんな事言ってらんねぇぞ?今からこの薬を飲んでもらうからな。」

「嫌です!」

ガンッ!ガコンッ!

「上のほうが騒がしいな。どうしたんだ?」

バンッ!

「おいおい、何なんだよ!」

「姫様を返せ…!」

カインが入ってくると男を殴り飛ばした。

「姫様!大丈夫ですか!」

「えぇ、大丈夫です。ありがとう。」

「立てますか?っ!無理そうですね。俺の背中に乗るか、腕に捕まって下さい。」

「ごめんなさい。腕に捕まりますね。」

サイナは全身が小刻みに震えていた。

「ねぇ、どうやってここまで来たのですか?」

「サイナの友人が拐われたと知らせてくれてな、王子に協力してもらった。」

ガキンッ!ガキンッ!

剣がぶつかり合う音がする。

「すいません!二人そちらに行きました!」

剣を持った男が二人サイナとカインに向かっていく。カインはサイナを庇ったまま打ち合いし始めた。

「カイン様!後ろ!」

カインは護衛の言葉に後ろを向くとサイナの上に黒い人がいた。

「姫様!」

カインはサイナを抱き締め、黒い人を切った。

ザンッ!

「グァ!」

その代わり、カインは背中を男に向けたために切られた。

「カイン様!大丈夫ですか!」

「カイン!大丈夫か!」

護衛が男二人を倒し王子と共に駆け寄ってくる。その二人が見たのはサイナを庇って血にまみれサイナに支えられているカインと呆然と座りこんでいるサイナだった。

「あっ…。カ…イン…?」

「う…た…を…」

「歌を…歌えば…良い?」

サイナはカインの願いに応じて歌い始めた。すると、カインの体が白く光始めた。

「彼女が歌に力を持つ子だったのですね。」

「そうだな。あぁ、僕のものにしたいな。」

「な!駄目ですよ!彼女はカインと婚約していますよ!」

「別に彼女が良いと言ったら良いだろう?」

「それはそうですけど…。あ!」

サイナは歌いきって倒れた。

「ふむ。学園に帰るか。」

「王子!カインの傷がふさがっていますよ!」

「それはすごいな。やはり、欲しい。」

そのまま、王子達は乗ってきた馬車に乗ると学園に向かった。


「ん。ここはどこでしょうか?」

「目を覚ましたか。ここは学園の保健室だ。」

「あの、王子様…カイン様はどこに?」

「隣で寝ている。」

「カイン様!…はぁ、良かったです。生きてる。」

「なぁ、その男の婚約者をやめて俺の婚約者にならないか?」

「私…ですか?」

「そうだ。」

「いいえ。申し訳ありませんが、私は王子様の婚約者になりません。」

「ふむ、なぜだ?」

「私はカイン様が生きていて、隣にいてくれるのが一番の幸せなのです。」

「…そう言ってもらえて…嬉しいな。」

「カイン様!」

「起きたか。まぁ、気持ちが分かって良かったな。俺は外に出とくから何かあったら呼べ。」

そう言って王子は出ていった。

「なぁ、サイナ。約束した通りに貴女のもとに帰って来ただろう?」

「でも、もう無理かと思って!また、前みたいにいなくなってしまうと思って怖かったです…。」

「でも、貴女が救ってくれました。…私の唯一の姫。私は生涯、貴女を守り続けます。怪我ももちろんするでしょう。それでも、貴女は私の隣にいて笑ってくださいますか?」

「ええ。貴方が隣にいれば私は笑って生きていけます。…怪我はもちろん治しますよ。」

「これからもよろしくお願いしますね。姫様、いえ、サイナ。」

「ええ、お願いします。」


こうして死に別れた歌姫と騎士はまた出会って幸せになりましたとさ。

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