パートナーの実力
目的地に到着した雪斗とゴンは、神の召喚儀式を行った。
「悪事はたらきし神々よ我の前に姿を現せ!召喚、戦争の神モンチュ!」
地面に書いた魔法陣が赤く光りだした。すると空の雲が開け、その間から戦争の神モンチュが姿を現した。
「我を呼んだのは貴様達か。見た所下級神討伐師だな。ふん、早くかかってこい。」
ずいぶんと余裕そうなモンチュに対し、冷静さを保つ雪斗。
「ずいぶんと余裕そうだな、お前。じゃあ、俺はこの円から出ねえから。」
と言い、雪斗は地面に足で自分の周りに円を書いた。
「ほう、さすがにこっちも頭にきた。どんな能力か知らないが貴様の首を落として、体もバラバラにしてやろう。それが我に挑んだ神討伐師の末路だ!」
モンチュがすごい勢いで雪斗に向かった。
「挑発に乗ったのがお前の最後だ。」
モンチュが雪斗に攻撃した瞬間にモンチュの腕が地面に落ちた。
「っ!!なんだ貴様!下級にあんな動きが出来るわけない!一体どんな能力なんだ!」
「俺が下級に見えたのなら仕方ない。俺は無能だからな。あと俺だけじゃないからな。ゴンはあんな性格でも、戦いになるとエグいからな。」
モンチュがゴンのことを思い出し、周りを見渡す。するとモンチュの腕がスパッと切れて地面に落ちた。
「うぁぁぁぁ!なんだ貴様達はぁぁぁ!」
「ゴンは風魔法が使える。能力的には弱いが極めれば強い。俺があいつを選んだのもそういうことだな。」
モンチュが逃げようとしたその時、
「逃さないよ。」
ゴンがモンチュの目の前に現れた。そしてゴンは掌をモンチュに向けた。
「終わりだ、モンチュ。ゴン!いけ!」
ゴンの掌から魔法陣が現れ、モンチュの体を風の刃が真っ二つにした。
そしてゴンが封印札を出し、封印に成功した。
「よし、街に戻るとするか。」
ゴンと雪斗は街に戻った。