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00勝利条件


世界に、ある三人の神がいた。

彼らは神々の世界でも仲の悪いことで有名な神たちだった。

彼はいつも互いに争い合っていた。

来る日も来る日も、飽きることなく。

戦ってを繰り返し、だけど決着がつくことはなかった。


なぜならば、その三人の神たちの神格は同等であり、実力が一分の隙もなく、同じ、であったからだ。

それが面白くない神たちは、長い争いの間、ひとつの決着の方法を思いついた。


すなわち、自分たちが創り出した王を代理に立て、戦わせようというものだった。

神たちは意気投合し、そして世界を作った。

ゲームとなる世界に、神たちは同じ資源と環境を。

駒となる生き物に同じ力と知性を。

こうして魔神は魔族を、星神は精霊族を、聖神は神族を。この世界に住む三種族が誕生した。



次に神たちはルールを決めた。



ひとつ、各種族の王は神が選出し、神の名の元代理として戦うものとする。

ひとつ、戦争は千年ごと行うものとする。

ひとつ、代理王戦争の勝者は生き残った王ただ一人である。

ひとつ、戦争に勝利した一族が千年のマナを独占する権利を有す。

ひとつ、戦争に勝利した王は、「他種族を滅ぼす」という願いでなければ、どんな願いでも一つだけ神々の名のもとに叶えるものとする。

ひとつ、代理王戦争の終結は勝ち残った一つの種族が他種族を滅ぼした時に決する。

ひとつ、神はこの代理戦争に介入することは出来ない。

ひとつ、代理戦争の結末に異議を唱えることは出来ない。




そうこの世界とは、神々が決着をつけるために生み出された世界。


そこに住む者達は生き残るためにほかの種族を滅ぼさねばならない世界。


そしてこの世界に生き残ることを許さるのは、いち早く、代理戦争にて他種族を滅ぼした、たった一つの種族だけ。




さあ、戦え。生き残るために。

神に勝利を捧げるために。

代理戦争に勝利し、蹂躙せよ。

そして制するのだ、この世界を。


死にたくなければ、勝利せよ。



生き残れるのは、たった一つの種族だけ。

勝つのは、どの駒だ?



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