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第五話

今回は、ラスティアの裏の顔を書きました。

グロ注意です。

「死ぬかと思ったのじゃ。」


「やっと普通になったな。」


「何が普通じゃ!

FランクでLv20の冒険者なんて聞いた事がないぞ。」


「まぁ、死ぬよりましだろ。」


「それにしても、レベルやスキルがいつでも分かるとは、ラスティアの鑑定スキルは便利じゃのう。」


「まぁな」


リザ

Lv 20

体力 234

魔力 380

攻撃力 75(+10)

防御力 45

魔攻力 112

魔防力 110

命中力 62

俊敏力 52


スキル 料理毒物化、短剣術、生活魔法、水魔法、氷魔法、探知


(これぐらいなら、大丈夫かな。)


「さて、街に戻るぞ。」


「やっと街に帰れるのじゃ。」


ラスティアは、ふらふらになったリザを抱えて街の門へ歩いていった。


「おっ、お前ら生きていたのか!?」


「ちょっとこいつの修行をしてたんだ。」


「…………むにゃむにゃ」


「それなら一言、言ってくれよ。

街では、死んだことになってるぜ。」


「それは、やらかしちまったな。」


「やらかしたどころじゃねーよ。」


「まぁとりあえずギルドに行ってくるわ。」


「ああ、いってらっしゃい。」


ラスティアがギルドに着くと、受付のお姉さんが驚いて声をかけてきた。


「らっラスティアさん生きていたんですか!?」


「ああ、こいつの修行が長くなってしまってな。」


「ちゃんと声をかけて下さいよ。」


「すまんすまん。」


「はぁ~、で依頼の品はありますか?」


「ああ、これだ。」


ラスティアは、寝ているリザのアイテムボックスの中から薬草を大量に出した。


「その袋は、アイテムボックスじゃないですか!?」


「拾ったんだ。」


「それは、金貨40枚はくだらない品ですよ。

本当にすごいですね。」


「ああ、とてもラッキーだったよ。」


「羨ましいです。

では、薬草を換金してくるので待っていてください。」


「ああ」


「おいっ、そこのお前。」


「俺のことか?」


「そうに決まっているだろ。

それをどこで拾ったんだ?」


「覚えてないな。」


「そんなわけないだろうが。

お前一人で宝を横取りするつもりだな!」


「例えそうであったとしてもお前には、関係ないと思うが。」


「Fランクのクズのくせに、このCランクのギメラ様にそんな口を聞いてもいいのか?」


「自分のことを様呼びとかww」


「調子に乗るのもいい加減にしろよ!」


「ハーーーゲ」


「てんめーーーーー!」


「ギメラさん何をしているんですか!」


「この野郎が調子に乗るから、揉んでやろうと思ってな。」


「そんなことは、どうでもいいですけど、ここで剣を抜いたら牢屋行きですよ。」


「クッ………お前の名前はなんだ?」


「ラスタラスタピーヤだ。」


「夜道に気を付けろよラスタラスタピーヤ!」


「テンプレ乙ww」


「クソが!」


ギメラは、勢いよくドアを閉めてギルドを出ていった。


「ラスティアさんもあまり怒らさないようにしてください。」


「すまんすまん、ついつい面白かったから。」


「もう!

では、報酬を渡しますね。

薬草100個で銀貨2枚と依頼達成報酬の銅貨10枚です。」


「ありがとう、ここら辺にいい宿屋はあるか?」


「それなら、ギルドを出て左に曲がってしばらく歩くとある龍の瞳という宿屋が安くていいですよ。」


「オッケー」


「ては、さようなら。」


「おぅ。」


ラスティアは、龍の瞳に直行した。

龍の瞳に入ると、ムキムキのおっさんが受付をしており、帳簿をつけていた。


「らっしゃい。泊りか?」


「ああ、今日から10日分頼む。」


「ギルドカードを見せてくれ。Fランクなら飯もつけて二人分で、銀貨2枚だ。」


「わかった。」


「おーーーい、マリーお客さんを部屋に案内してくれ。」


「はーーーーい。」


おっさんが声をかけると階段の上から赤毛でモデル体型の女の子がおりてきた。


「いらっしゃい、お客さん。

では、ついてきてください。」


「お客さんは、ここは初めてですか?」


「ああ、この街のこともほとんど知らない。」


「なら、後で街について教えましょうか?」


「それは、ありがたいな。」


「なら仕事が終わったら部屋に行くので待っていてください。」


「わかった。」


「それで、その子は?」


「姪みたいなものだ、今は理由があって面倒みている。」


「そうなんですか、お兄さんの子供かと思いましたよ。」


「やめてくれ、まだ結婚もしていない。」


「ふふふっ、冗談ですよ。

まず、この部屋の説明ですけど、水は下の井戸にあるのでそこを使って下さい、トイレも外にあります。

ご飯の時間になったら、かねを鳴らすのでその時に降りてきてください。

あまりに遅いとご飯が食べれなくなるので気を付けてください。」


「わかった。」


「では、ごゆっくり~。」


マリーは、ドアを静かに閉めてでていった。

ラスティアは、寝ているリザをベッドの上におろして晩飯の時間までボーっとしていた。




「ガンッ!ガンッ!」


「っ!寝ていたようだな。」


「リザ起きろ、飯を食べに行くぞ。」


「うにゅ?」


「寝ぼけてないで、晩飯を食べにいくぞ。」


「まだ、眠いのじゃ。」


「晩飯を食べたら買い物に行こうと思ったけど止めとくか。」


「何をしておる早く飯を食べに行くのじゃ!」


「はいはい。」


「あら、娘さん起きたんですね。」


「まだ結婚してないって。」


「ふふふっ、冗談ですよ。

お名前は、何ですか?」


「リザじゃ。」


「リザちゃんよろしくね。」


「うむ、よろしくなのじゃ。」


「そういえば、お客さんの名前は?」


「ラスティアだ。」


「ラスティアもよろしくお願いします。」


「ああ、よろしく。」


「ご飯は、私と母が作ってあるので期待してくださいね。」


「腹が減ったのじゃー。」


「リザちゃんもうちょっと待っててね。」


マリーは、奥の厨房に入っていった。


その後、リザの好き嫌いを注意しつつ晩飯を堪能した。

夕食は、魔物の肉をステーキの様に焼いたものに、ほとんど具がない玉ねぎスープに、生野菜であった。

別料金のデザートをリザにねだられたのを回避するのが一番大変だった。


「さぁーていっぱい買い物するのじゃ。」


「もう寝ないか?」


「何を言っておる、夜はこれからが本番じゃ。」


(昼寝をさせすぎたか。)


「さて、行くぞ!」


「はいはい。」


「何を買おうかのう。」


「これが今日のお小遣いだ。」


「おおっ、銅貨5枚ではないか。」


「今日は、宿屋台があるから少ないが次からは、銀貨1枚ほどあげれると思うぞ。」


「何を食べようかなー♪」


「さっき食べたばかりではないか。」


「いいのじゃ、成長期だからのう。」


「ふと「ボコッ」…………ごめんなさい。」


「もういいのじゃ、行ってくるのじゃ。」


「ちゃんと早く宿屋に帰ってこいよ。」


「わかってるのじゃ。」


(本当の娘みたいになってきたな。

まさか、この俺がこうなるとは、面白いな。)


ラスティアは、屋台に向かって走っていくリザを見送り反対側に歩き始めた。


「よぉ、ラスタラスタピーヤ。」


「…………」


「おいっ!てめーだよラスタラスタピーヤ。」


「……プッ」


「何笑ってんだよ。」


「俺がそんな変な名前なわけねーだろ。」


ラスティアは、肩を震わせながら笑い声にださないようにして笑った。

一方ギメラは肩を震わせ怒りをみせて、声を震わせながらラスティアに話かけた。。


「まぁいい、ちょっとこい。」


「なんだ?」


「いいからこい!」


ラスティアは、広場の賑やかな所とはうってかわり虫の鳴き声しか聞こえないほど静かでほとんど人のいない廃家の中に連れて行かれた。


「連れてきたぞ!」


ギメラが一声かけると、廃家の部屋の中から沢山のゴロツキがでてきた。


「ほぅ、ここはゴミ箱になっているんだな。」


「まだ余裕かましてられるとはなかなかの根性を持っているな。

もう死ぬんだがな。ハッハッハッハ」


「ここでやるのか?」


「まさか!兵士に捕まりたくないからな。

ここにある隠し穴から街の外に出る。」


「そうか。」


ラスティアは、ゴロツキたちに囲まれながら、奥の食堂らしき部屋に案内された。

ゴロツキの一人が、テーブルをどかすと人が一人通れるような穴があった。

中は狭く動きが制限される、出口までの一本道だった。

出口は、森の中に通じており、普段は穴がわからない様に板で蓋をしているようだった。


「さて、もう少し奥までいくぞ。」


「ああ。」


「ははっ、口数が減ってきてるぜ、所詮強がってもこんなもんだな。」


囲んでいるゴロツキ達も笑いながら、ラスティアを森の奥に誘導していった。


「この辺でいいかな、じゃぁ死ね。」


ギメラが剣を振り落としたと同時に、ラスティアが針を首もとに投げて瞬殺して、周りのゴロツキ達が焦って剣を抜こうとした瞬間にニヤつきながら、前のゴロツキの首を短剣で跳ねて、斬りかかってきた二人の剣を避けて同士討ちをさせて唖然としている残り三人の内一人を残して、腹の肉だけを横に斬り内臓がでて慌てている姿を眺めていた。


「後、一人だな。」


「まっ、待ってくれ助けてくれ。」


「は?何言っちゃってるの?

さっきまで俺を殺す気まんまんだったくせに、調子よすぎない。」


「ヒッ!」


「こらこら逃げるなよ。」

(【風鎌鼬】)


「ギャーーーーーッ」


ゴロツキは、両足を切られて悶え苦しんでいた。


「夜は静かにしないと人が来ちゃうよ。」

(【火玉】)


「熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い。

たっ、助けてくれー!」


「大丈夫大丈夫、一番弱くしているから運が良ければ生き残れるかもね。」


「あ" ついあ"つい あ"つい あ"づい あ"づい あづい" あ"づい"あ"づい"」


「バイバイもう帰るから。」


「あ"づい"あ"づい" あ"づい"あ"づい"…………………」


ラスティアは、燃えているゴロツキを後にして街に帰っていった。

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