表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

第四話

「依頼など受けてどうするのじゃ。

目的は仲間探してじゃろ。


「お前が、ある程度強くならないと仲間になるような奴は、なかなかいないぞ。」


「そうじゃが………。」


「まず、200年生きててなんでLv2なんだよ。」


「それは、父上が危ないからって魔物とた戦わせてくれなかったのじゃ。」


「箱入り娘かよ。」


「言い返しようがないのじゃ。」


「まぁ、採集ついでにスライムからやるか。」


「そうじゃな。」


「ところで剣は、持っているのか?」


「持っておらぬ(エッヘン)」


「威張るなよ。」


「無いものは仕方ないのじゃ。」


「それなら、この短剣をやるよ。」


ラスティアが取り出したのは、ただの鉄性の短剣だった。


「むぅ、全然強そうでじゃないのじゃ。」


「まぁ、そこらで売っている短剣と変わらないわな。」


「もっと強いのがいいのじゃー。

ワシは、ラスティアが強い剣を持っているのを見たのじゃ。」


「あげてもいいんだが、剣が使用者よりも強過ぎると、剣に振り回されるだけだからリザの為にならない。」


「いーーーやーーーじゃーーーほしいのじゃーーーー」


「わかったわかった、ある程度強くなったら、やるよ。」

(なんかどんどんリザに甘くなっている気がする。)


「約束じゃぞ。」


「はいはい」


ラスティアは、街の外に行くついでに衛兵所まで行きギルドカードを提示して、街のすぐそばにある森に入った。

ラスティアは衛兵から森の奥に行けばいくほど強い魔物がいるという助言を受けて、ニヤリと顔を笑わせた。


「ついたのじゃ。」


「おっ、ここにもう薬草がある。」


「いっぱいとるのじゃ~♪」


リザは、鼻歌を歌いながら、薬草をアイテムボックスの中に入れていった。


「さて、魔物を倒すか。」


「ワシは剣術を習っていたから自信はあるのじゃ。」


「なら、目の前にいるスライムを倒してみてくれ。」


「余裕なのじゃ。」


リザは、スライムまで走って行くと短剣でベシベシと叩き始めた。

スライムは、叩かれて体をプルンプルンさせながら痛がっているようだった。


(まるで基礎ができていない。orz

これは、苦労するな。)


と思いながらスキルの鑑定をスライムに発動した。


スライム

体力 5/20

魔力 0/0

攻撃力 1

防御力 1

魔攻力 1

魔防力 1

命中力 1

俊敏力 1


スキル なし


(一回叩くごとに1ダメージしか与えてないし。)


「ふぅ~、終わったぞ。

スライムにしては、なかなかやる奴だったのじゃ。」


「はぁ~」


「顔色が優れぬぞ。」


「ちょっと悩み事があってな。」


「ワシで良ければ話すのじゃ。

アドバイス位は、してやるぞ。」


「実はな、滅茶苦茶弱い奴をどうやったら、効率良く鍛えれるかで悩んでいるんだ。」


「そんなことは、簡単じゃ。

そいつをビシバシと鬼の様に鍛えればいいのじゃ。」


「ほうほう、それはいい考えだな。」


「じゃろう、ワシは天才だからのう。」


「よしよし、俺が甘かっただけのようだな。

よし、行くぞリザ!森の奥へ。」


「へ?

だっ、駄目なのじゃ奥は危険性なのじゃ。」


「でも、ビシバシと鬼の様に鍛えるのがいいのだろう(ニヤリ)」


「ちっ、違うのじゃ。それはいい間違えたのじゃ。

アメとアメで優しく鍛えると言いたかったのじゃ。」


「問答無用!」


「ギャーーーー殺されるのじゃーーーー。」


「リザLv20になるまで森からは、出ないからな。」


「いやなのじゃ、もっと買い物とかもしたいのじゃ。」


「フッフッフッフッフッフ」


「ラスティアが殺人気のような顔をしてるのじゃーーーーーーーー……………。」


リザは、ラスティアに引きずられて森の奥えと消えていった。





ーーーーーーーーーーーーーーー





「それは、確かか!」


「はい、神のお告げがありました。」


「なんということだ!

急いで各要人を呼んで会議を開け!」


「はっ!」





ーーーーーーーーーーーーーーー





「我ら全員を呼ぶとは、何事だ。」


「大変な神のお告げがあったんだ。」


「新しい魔王が生まれたとかそういう事ではないのか?」


「そんな小さい事ではないわ!」


「では、なんなのだ?」


「最凶の戦士が復活した。」


「「「何!?」」」


「それは本当か!?」


「間違いない、この街にいる全ての神託者(神のお告げが聞ける者)がそれを聞いたそうだ。」


「どうすればいいんだ。」


「分からん、わしもこれを聞くまでただの逸話かと思っていたのだから。」


「勇者に向かわせるのは、どうだ?」


「駄目だ、魔王などとは桁違いなのだぞ。」


「では、どうしろと。」


「まずは、最凶の戦士を発見しなければならない。」


「よし、全てのギルドや兵士の幹部に少しでも変なことがあれば、報告するように通達するようにしよう。」


「後、最凶の戦士についての情報を集めようわしらは、無知過ぎる。」


「それならば、我が国の図書館の国宝庫を開放しよう。

あそこなら何か詳しい事が分かるかもしれないからな。」


「確かに、そなたの国の蔵書は外せないな。」


「それでは、調子でいこう。

何動きがあれば、またここに集まるとしよう。」


「では、解散!」



「王様、ちょっとよろしいですか?」


「なんだ?」


「最凶の戦士とは、なんなのでしょう。」


「お主は、知らないのか?」


「はい、すみません。」


「いや、知らないのも仕方ない。

歴史上の黒歴史として、あまり教えてはいないからな。

それに、逸話としてほとんどの信じられておらぬから、知らないのが普通だろう。」


「はい。」


「最凶の戦士とは、今から5000年前の話だ。

5000年前にこの世界全てを滅ぼそうとした、男がいたのだ。

素性、特徴など詳しいことは一切不明で、とにかく強かったんだ。

その男のせいで、魔界が滅ぼされ、人間界も滅ぼされかけた時に天界のアトラス、魔界のサタン、人間界の勇者ロトが力を合わせて、やっと封印できた戦士なんだ。

封印をしたアトラス、サタン、ロトは力尽きて死んでしまったと言われておる。」


「………」


「そんな顔になるのも仕方がないな。

さて、どうしたものか…………。」


王様は、頭を抱えて悩むしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ