04.小説家だってクリスマスパーティー 〜下〜
「原ー。それ取ってー」
「サンタっているの⁉初耳ー」
なんだかんだクリスマスパーティーの場所に
たどり着けたけど…
場所が…ね…
「那生さ。本当にここの管理人と知り合いな
の?」
「ん?んー…管理人と言うほど偉い人じゃな
いよー。なんかどちらかと言うと不良かなー
」
食べながら喋っているし…
それにしてもボウリング場とは…。パーティ
ーする所では無い気がする。
…そしてピンの倒れる音がうるさい。
「あ、晴斗胡椒プリーズー。」
「あー。どうぞー」
「どうもー」
那生さんって…意外に女王タイプ?
「でも水月さんが来るなんて意外だな。俺、
水月さんと喋ったことないかも。」
…確かにな。この人誰だっけ。
「でも水月さんもこういうの来るんだよね。
チキン一緒に買いに行って思ったけど。」
「まあ…一応。」
人間なので。
「というかさ、水月さん水月さんって他人じ
ゃないんだからさー」
「んー。確かにそれはあるかもね。那生とか
は那生って呼んでるのにさー。まぁさっちゃ
んは一応名字だけど」
「…」
さっちゃん?誰だろうそれ。
同じクラスかな。
というより私は水月でもなんでも良いんだけ
ど。
「……!䈎元 那生はひらめい
た
!こうしよう。これから水月さんはうーちゃ
んで」
うーちゃん…?
「え…那生…どうすればそうなるの」
「いやだから…」
「水月 麗の、[う]を取ってうーちゃんじ
ゃない?な、䈎元」
「おーまーえー!はーるーとー!まてー!」
「うわ怖い怖い。」
…何かが始まってしまった。
うーちゃん…ね。
私には何とも合わない名前。
「あの2人は置いといて…さすがにいきなり
うーちゃんは無理だから、麗さんでいい?」
「あ…うん」
「じゃあよろしくね!麗さん」
「あわ…う…うん…」
こうしてひとまず終了です