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知りたがり死にたがり  作者: 乃良利久良利
プロローグ
1/8

夢現

 いつからかな。私が知識を求めるようになったのは。


 いつからかな。私が『知りたがり嬢』と呼ばれるようになったのは。


 きっかけは私がまだ幼いとき。思ったんだ。『私はどうして生きているの』って。それが私が初めて抱いた疑問。分からなくて悲しくて悔しくて、そして、どうしようもなく嬉しかった。そのとき私は知る喜びを知ったんだ。私が初めて抱いた疑問の答えは覚えていないけれど、私は確かに知っている。ただ、思い出せないだけ。


 あれから月日は流れて私は今年で十五になった。知識を求めて駆け回る毎日。中でも噂話は大好き。たくさんの情報が駆け巡る。人間は情報の宝庫だから。


 でも誰に聞いても分からない謎がある。死、とは? 可愛がっていた小鳥が動かなくなったとき、漠然と『死』を知って、知りたくないこともあるのかと驚いた覚えがある。私は死が嫌い、大嫌い。だからこそ知りたいの。生を、死を。何も知らずに嫌うのはただの傲慢だから。


 死ぬ方法は知ってるけれど私は死ねない。まだ全てを知っていないから。死んだらどうなるのか、分からない。死後の世界があるの? それともただの無? 気になる、知りたい。私の疑問の答え。あぁ死にたい。でも死ぬのは怖い。私は死が嫌いだから。あぁ矛盾しているわ。


 いつか、この世の全てを知ることは出来るかな。もし出来たなら、そのときが私の死。


 いつか、私が死ぬときは来るのかな。


 あぁ分からない。だから知りたい。


 分からないまま今日もまた、朝が来た。キースが呼んでる、そろそろ起きなきゃね。

何やらとても暗い感じのスタートですが、

あくまでプロローグですのでどうかあしからず。

基本は明るくいきたいと願っています。

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